セレッソ 1-2 広島
2022.6.18 @エディオンスタジアム広島
うーん、、、悔しい。悔し過ぎる敗戦。
本当、悔しいですね・・・悔しい、悔しい、悔しい!!! ← 試合直後に書き始めてて、気持ちが高ぶったままで導入の文章が思いつかないw
そんな試合を振り返りますか。
試合内容・雑感
●好調チーム同士の一戦
この試合で銘打たれてたのが、正確な文言は違うと思いますが、
トップ3を追従するのはどちらのチームか?
カッコいいですね(笑)
トップ3のすぐ下の順位いる好調なチーム同士の一戦ということで、当該サポーターは力の入る一戦だったと思います。そんな試合前の盛り上がり方に恥じないような一戦だったと思います。
それだけにね・・・本当悔しい(苦笑)まだ、言いますw
●押されてるように見えて守備は安定
試合は支配されてましたかね。鳥栖とか湘南とか、そんな類のチームと戦っている感覚はありました。その辺、今、話題になっているチームだなと感じましたね。
ただ、少なくともセレッソも負けてはなかったと思います。この辺、鳥栖の試合と全く同じような展開で、
試合自体、コントロールされてるようには見えてましたが、
『CB2人は動かされてない』ので守備は安定している。
と言うような感じで見ていました。
また、左サイドに西尾が居たのも良かったようには思いますね。鳥海が外に引っ張り出せるようなことがあっても、そのカバーに西尾が入れば中央は固さを保つことができる。最終ラインは、そこまで大きく破綻させられることはないかな?という風な見方をしていました。
そこから、前半はスコアレスドロー。試合自体、戦術的に噛み合った良い試合展開という感じでした。ただ、こういう試合で動きがあるとすれば、
『ミス』か『スーパーゴール』
という所なんですよね。これも、上の鳥栖戦のレビューそのまま。
そんな中、生まれたのがセレッソの先制ゴール!!
●ブルーノのゴール!!!!
為田のインスイングのクロスをブルーノのヘディング!!!! ニアで合わせるタイミング、素晴らしかったですよね。
為田のクロスも秀逸。後半の開始直後にも全く同じような展開で、毎熊が取り損ねたシーンも為田のクロスでしたね。2度目、ばっちりブルーノに合わせたのは流石の一言。
そして、もう1つ注目したいのは、原川と清武。ボールを奪った原川 → 清武 → 為田のスピードが素晴らしく速かったすよね。この連携で、広島の守備陣形を整える時間を与えなかったが故に、ブルーノのマークがルーズになったんだろうなと思います。そういう意味で、直ぐにクロスを入れた為田の判断も秀逸ですね。
こういうプレーは、
- ボールを受ける前に誰が空いているか?を把握できている。
- そこに繋げる為の正確な技術を持っている。
この2つの掛け合わせ。だから、判断を含めたプレー・スピードが速い。ここでの清武と原川のプレーは、もっと注目されて良い所だと思います。
原川・清武・為田・ブルーノ、4者の良い所が掛け合わさったゴールだと思います。素晴らしかった!!!!
直後の広島ゴールは、VAR取り消し。
ツキもある。これは行けるかな?
と感じた所で・・・でした(苦笑)
●同点ゴールを許す
これは、相手を褒めるしかないのかな・・・スーパーゴールでしたね。。
相手のスーパーゴールとは言え、セレサポ内で賛否が分かれるのが、直前の為田→進藤の交代ですかね。攻撃の選手を下げて守備の選手を入れる。これで、割り切って守備をするという明確なメッセージがあったのは間違いないです。
清武も下がり気味になって、加藤の1トップ気味に。故に、シュートを決めた野津田のマークが手薄になる感じだった・・・という見解。それも頷けるところはあるかな?と思います。
この辺、『勝負のあや』という感じで難しいですよね。守備から入ってカウンターは、あの時間帯の先制ゴールで言えばセオリー。進藤投入は明確なメッセージでもあったし、5レーンを少なくとも1人で埋めるやり方は守備に安定をもたらすと思います。ただ、やはり、
それらを上回られたスーパーゴールだった・・・
と見るのが自然かな?というのが個人的な見解ですかね。
この辺、個人個人の感じ方なところだとは思います。本当、難しい判断。結果論でしかないですね。
こんな感じで、広島の『ミス』絡みで先制点を奪い、『スーパーゴール』で同点に追い付かれる。ここまでの展開は、相手ハンドでPKを奪い先制するものの、藤田のスーパーゴールで追いつかれた鳥栖戦の焼き回しのような試合。
ただ、鳥栖戦の藤田のゴールは試合終了間際。今回は、15分以上の試合時間が残っている。
どっちに転ぶかな?
と思っていた矢先に・・・
●逆転ゴールを許す
PK・・・ちょっと、同点に追い付かれてからバタついてしまった中での出来事だったので、勿体ないと言えば勿体ない。
PKを奪われたヨニッチ、クリアに行ったものの先にボールを触られて、クリアに行った振り足が相手にかかる感じでしたね。ボール自体は相手に追い付けないような所に流れてたので、
ない、ない!
と思ったのですが、足自体は掛かってましたね(苦笑)
このシーン、ヨニッチがクリアに行ったのが左足だったんですね。それ故に、スムーズに足が出なかったというか、先に触られた後に足を止められなかったというか。利き足の右であれば、また違った結果だったろうなと。本当に僅かな差のところでしたかね。
そして、敗戦。
先制して、スーパーゴールとPKで逆転される。本当に、やるせない負け方でした(苦笑)改めて振り返っても、悔しいです(何度目?w)。
そんな所で本題へ。
上でも書いたのですが、この試合を1言で表現すれば、
鳥栖戦の焼き回しな試合
以外にないです。勝ち越される前までの、試合展開からゴールの内容まで酷似している印象で、試合レビューも、
『鳥栖戦レビューを見てください!』で済ませられるなw
とか思っていたくらいです(笑)
ただ、広島が鳥栖と違ってたな~と感じたのが、今回のお題でFWという所。2トップ:ジュニオール・サントス、ベン・カリファですね。彼らの動きについて取り上げてみようかな?と思います。
キーワードは、タイトルにもある通り『ラグビー的FW』という所ですね。
サッカーとラグビーの共通点
いきなりですが、ここで記事をお読み頂いている皆さんに質問です。
サッカーとラグビーの『共通点』は何でしょう?
こう聞かれてどう答えますでしょうか?
サッカーはGKやスローインなどで手を使うシーンはあるものの、基本的には『サッカーは足でボールを扱うスポーツ』ですよね。反対に、ラグビーもボールをキックする事はあるものの、基本的には『ラグビーは手でボールを扱うスポーツ』になります。
一見、似て非なるもの。いや、手と足で大きく違ってて、似てもないですかね(笑)似ず非なるものw そう捉える方も多いかな?と思います。
でも、個人的に見ていて共通点はあると思ってます。僕が上の質問に答えるとするのであれば、
両方とも『ボールを前に運ぶチームスポーツ』だ
という所です。そして、勘の良い方は気付いたかも知れません。その『ボールを前に運ぶチームスポーツ』において、
『FW』という共通のポジションがある
という所も言えると思います。
『ボールを前に運ぶ』という目的が同じスポーツで、同じポジションがある。そういう視点で両スポーツを見比べてみると、
サッカーのFWも、ラグビーのFWを参考にできるプレーがある
と言う風に感じてます。サッカーファンですので、サッカー主観で言ってます(笑)
今回はそんなお話、前置きが長くなりますが(苦笑)、まずはラグビーのFWの役割を見ましょうか。あ・・・ラグビーはそんなに詳しくないですので、ラグビーの詳しい方、間違ってたら指摘ください(笑)
少しでも『前にボールを運ぼう』とするラグビーのFW
ラグビーのFW、サッカーのFWとは違い、大男で体の大きさ・重さで勝負するイメージはありますよね。
ここで、サッカー系ブログであるのに、ラグビーの動画を貼ります(笑)ドレッドヘアでお馴染みの日本を代表するFW(フッカー):堀江翔太選手のトライ映像です。ここで注目して欲しいのは堀江選手のトライの少し前、同じチームの17番の選手(青ジャージ)のプレーです。
凄いですよね(笑)17番(青ジャージ)の選手、1人弾き飛ばして突進、2人に潰されてラック(倒れた後の密集)を組むも、そこから自分の頭を相手の足に捻じ込んでボールを少しでも前に運ぼうとする姿勢が見て取れます。
僕、こういうプレーが大好きなんですよね(笑)この動画でトライを決めた堀江選手も、FWとしてこういうプレーを見せてくれてます。
ここで、何故、こんな頭を相手の足に捻じ込んでまでボールを前に運ぼうとするのか?という所ですが、そこには、これもサッカーと同じワードが出てくるのですが、
ラグビーにおけるオフサイド
というルールが関わってきます。
ラグビーのオフサイドは、サッカーのオフサイドと大きく違います。局面で色々とあるのですが、上の17番(青ジャージ)の選手のラックを組んだ場面を説明します。
以下に参考図を貼ります(オフェンス側:黄、ディフェンス:青)。ラックの密集の最後尾に、オフェンス側とディフェンス側のそれぞれ1本ずつ引かれます(赤点線)。
それぞれがオフサイドラインになって、ラックを組む選手以外の選手がこの線より前にでると攻撃側あるいは守備側のオフサイドが取られます。(この辺、正直、そこまで詳しくないですが、僕のルール解釈です)
ここで、何故、堀江選手のチームメイト17番の選手は、頭を相手の足に捻じ込んでまでボールを前に運ぼうとしたのか?という所ですが、そうすることで、ラックの最後尾の選手が下がる可能性がある。つまり、
ディフェンス側のオフサイドラインが下がる可能性があるから
ですよね。
相手のディフェンス側オフサイドラインを下げさせられれば、タックルに来られるのもより低い位置になる。故に、トライも近づく。だから、頭を相手の足の間に押し込んでまで、ボールを前に運ぶプレーを選択する。
そして、これはサッカーにも共通する考え方だと個人的には思っています。
一歩でも前にボールを運ぼうとするプレー
これが、サッカーのFWにおいても必要だと感じております。
毎度の事、だいぶ前置きが長くなったのですが(苦笑)、ここで広島戦に戻ります(笑)
広島2トップが見せたラグビー的FW要素
2トップ:ジュニオール・サントスとベン・カリファ。この試合を見る限り、好調:広島を牽引しているのは、間違いなくこの2トップだと感じました。
この2トップに共通してたのが、
『一歩でも前にボールを運ぼう』とする姿勢が凄い
というところ。特に、ジュニオール・サントスのゴリゴリドリブルが凄かった。体の捻じ込み方がエグイ(苦笑)鳥海のイエローのシーンなんかが凄かったですね。
彼らがボールを少しでも前に運ぶ、特に、セレッソの最後尾、ヨニッチ・鳥海に対峙した時にそういうプレーを選択されると、先に挙げたラグビーの例と同じく、セレッソのオフサイドラインも下がってしまうのですよね。
下図で言うと、ドリブルで仕掛けられた鳥海が抜かれる事を想定して、ヨニッチはカバーリングの動きを取らざるを得ないからです。こうなると、2CBとも、後ろ向きのベクトルになってしまいます。故に、オフサイドラインは下がる。
また、CBにこういう身体のベクトルを出されてしまうと、そのベクトルの裏は空いてきます。こうなると、FWの背後に居るMF陣も助かりますよね。容易にそのスペースを使えて前向きでプレーできるようになります。
今日の試合でボールを支配されたのは、広島の2トップに押し込めらて後ろ向きのベクトルを出されてたかな?という所を強く思います。立ち位置が良いとか言うよりも、まず2トップありき・・・な印象でしたね。それが、2枚も居たという所。
こういう一歩でも前にボールを運ぶFW、サッカー的には、
『深さ』を作れる選手
という言い方をしますよね。ガンバのパトリックなんかが、Jリーグでは代表的な選手かな?と思います。この試合を見て、広島にもいるんだな~と感じてました。
鳥栖と広島の違いは、このFWの差だったように感じました。鳥栖のFW:垣田はヨニッチが対応できたけど、広島の2トップは対応が難しかった。そんな感じですかね。
余談:ラグビー的FWの陰に隠れる選手の評価
余談ですが、試合前、広島の満田選手が活躍してるとのことで話題になってました。個人的にも、この試合で注目してましたが、この2トップに助けられてる側面もあるな・・・という感想は持ちました。
だから、満田選手は大したことはない・・と言っている訳ではないですが、深さを作る選手の陰に隠れてる選手の評価は、とても難しいと感じます。
『深さ』が無くなっても問題なくプレーできるか、どうか?というのが、所属チームにいる間は見えないからですね。個人的に、プロの指導者はどういう見方をするのかな?と気になる所ではあります。
分かり易いのが、パトリックが作る『深さ』で活きた宇佐美。パトリック-宇佐美のコンビは、ガンバファンでなくてもよく知る所ですよね。逆に言えば、宇佐美単体ではなかなか思うようには輝けない。宇佐美が海外でパッとしなかったのは、パトリックのように深さを作ってくれる選手が居なかったから?と想像しています。
セレッソには、こういうFWは歴代でも見ても少ないのですよね。2010年アドリアーノとか位ですかね。古くは、マニッチとかw 今の所属選手ではブルーノがそれっぽい動きはしたりしますが、本職ではない感じですよね。
そして、柏戦の時に似たような事を書きましたが、山田にこういうプレーをして欲しいんですよね。タッパもあって、技術もある。こういうラグビー的FW要素が山田に加われば、他のセレッソのFWに差をつけられると思うんですけどね。逆に言えば、その助けがなくても成立させられる、清武、奧埜、原川は凄いんですけどね(笑)
そんな事を思いながら、考えながら、この悔しい気持ちを整理する夜になってしまいました(苦笑)本当、悔しいw
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