2025 セレッソ

【セレッソ】2025年総括:パパス・セレッソの苦手と課題と。

まいど、どうも。土塔えんじでございます。最近の更新では毎度書いておりますが、ご無沙汰しております。

あまりに久々過ぎて、既に忘れ去られてるような気もしますが(苦笑)久々にブログ更新してみようかな?と思います。

J1リーグも2025年シーズンも終わり、これを書いている時点で、Jリーグ全体でも残すはJ2のプレーオフのみというところとなっています。開幕戦の大阪ダービーを制し、期待に胸が膨らんだシーズンインだった今年のセレッソでしたが、終わってみれば10位。

上手く行った!とも言えるし、上手く行かなかった!とも言える今シーズンだったかな?と。

面白いサッカーに変わってきた!と感じてるセレサポがが前者で、結果を重視するセレサポが後者で・・・と言う感じかなと。そんな感じで、サポそれぞれで評価が大きく分かれそうなシーズンだと思いますが、個人的には、

最近は毎年、同じような感じよね。

というような印象でございました。どちらかと言うと、

上手く行ってる/行ってないが極端やったな

と言う印象でしたかね。

そんな所をベースに、今年を詳細に振り返って行こうかな?と思います。久々の更新にして、今年最後のレビュー記事、気合入れて書いて行きます(笑)

明確に苦手なデータが出ている

今年のセレッソにおいて、実は全く苦手としている相手が居ます。それはもう明確に。誰かが指摘してるかも?しれないですが、その辺から書いて行きましょう。

今年のセレッソの苦手な相手は、実はとてもシンプルだったりします。それは、

守備時に5バックに可変するチームに弱かった

というところですかね。細かく言うと、

3バック+2WBを基本陣形にするチーム

ですね。

相手チームの陣形は、試合中もボンヤリとイメージしながら見ますが、確認の為にスポーツナビ(YahooのスポーツのURLで見れる所のヤツですね)の布陣を参考にします。スポナビのセレッソの布陣を追うとそれなりに正しい陣形を書いてくれているので、相手チームの布陣もそれを正解として見るようにしてます。

そのスポナビの陣形を参考に、今シーズンで主に3バック+2WBの陣形を敷いてたチームは、8チームありました。そのチームは、

柏、広島、町田、岡山、名古屋、東京V、横浜FC、湘南

今年の対戦成績を思い出しながら上記のチーム名を見ると、何となく苦手イメージが湧く人も居ると思います。あんまり勝ってるイメージはないな・・みたいな。

実はそのイメージはとても正しく、数字を出せばより明確になります。この8チームのホームアンドアウエーの対戦成績は、

3勝9敗4分(勝ち点13)

と大きく負け越してるんですね。

しかも、3勝の内の2勝は、昇格組:岡山から。残り1勝も、昇格2年目:東京Vから。J1を長く経験しているチームからは、まるで勝ててないという結果でした。

降格した2チーム(湘南、横浜FC)にも、勝てなかったですよね。横浜FCに至ってはシーズンダブルを喰らった上で、半分以上、自滅ではありましたが、ルヴァンでは屈辱的な負け方をしてますよね(苦笑)

ただ、上記8チームとセレッソを除く残りの11チームは、基本4バックの守備陣形。その対戦成績は、

11勝5敗6分(勝ち点39)

と言う感じ。こちらは、かなり良い成績を残せてます。1試合平均の獲得勝ち点で言うと、1.77。この勝ち点ペースで全試合で換算すれば、リーグ5位に入れた数字でした。

はっきりと、得意・不得意な陣形が明確だったな・・・と言うのが、2025年のセレッソの印象でございます。

では、何故、こうも結果に差が出るのか?この辺をもう少し、深掘りして行こうと思います。前提として、パパスさんの戦い方を振り返ろうと思います。

ただ、戦い方を書く・・・と言っても、戦術・方法論的な所は面倒くさいので、事細かくは書かないです(苦笑)ご了承をw

パパスサッカーの戦い方

個人的にパパスサッカーをめちゃくちゃ大雑把に表現をしてみると、

ピッチ幅を大きく使って、相手守備陣形を横に拡げ、空いたスペースを突いて行くサッカー

と言う感じかな?と思います。

チアゴ/ルーカスの両ウイングが、両サイドに幅広くポジション取りし、相手の守備陣形を横に拡げようとする。それで相手守備陣形が横に広がれば、そこで出来た相手ブロックの隙をトップ下(またはインサイドハーフ):北野颯太、柴山、元彦らが突いて行く。

もし相手の守備陣形が広がらなければ、そのままチアゴ/ルーカス+トップ下(またはインサイドハーフ)+サイドバックのコンビネーションで、サイドを崩していく・・・みたいなロジックは持っていたように思います。

このブログではサッカー専門用語を多用しないようにはしているのですが、少し使わせて頂くと、所謂、

5レーン理論に則ったサッカー

という考え方で問題はないかな?と思います。

それだけに拘りまくってる訳でもなく、相手DFライン後ろに隙があれば、ポンと縦1本を狙ったりもしてました。攻め方に柔軟性はあったと思いますが、ポゼッション時は基本的には5レーン理論に則したサッカーをしてた印象です。

で、この5レーン理論は平たく言うと、

4バックに有効な戦術

というのは知られている所かな?と思います。

シンプルに4人のDFに対し、攻撃の選手に5個のレーンをポジショニング取りをすれば、誰か1人はフリーになり、相手は必ずマークの受け渡しが発生する・・というところ。そこで、相手に混乱を生ませるようなイメージですかね。図示すると、こんなイメージでしょうか。

5レーン理論をもう少し詳しく知りたい!と言う方は、以下の動画が参考になると思います。中村憲剛さんの解説、ど素人の僕が語るより圧倒的に信頼性が高いですしね(笑)(というか、書くのが面倒臭いから動画紹介というところですw)

4バックに有利な戦術であった・・・と言うと、冒頭で書いたデータがとてもクリアに見えるのではないかな?と思います。戦術の理屈通り、

4バックのチーム相手だと、パパスサッカーは機能していた

というのは間違いない所だと思います。

でも、理屈だけではサッカーは勝てないんですよね(苦笑)

では、何故、3バック+2WBのチームに勝てないのか?というところを個人的な考察でも。

対・5レーン理論の守備戦術

5レーン理論に対して有効な守備戦術、色々とあるみたいですが、その1つが5バック(3バック+2WB)の守備陣形かな?と思います。

相手が5レーンを有効に活用して攻めてくるのに対して、

その全5レーンを人で埋めるという守り方

ですね。

レーン毎に門番を立てる・・みたいなイメージですかね。その狙いは、

最初から門番を立てる事でマークの受け渡しを最小限で済ませ、混乱を防ぐ

というところ。図示すると、こんな感じ。

まあ、至ってシンプルな守り方ですよね。

そして、僕が見てる限りですが、この守り方の特徴としては、

各所でマンツーマンの要素が色濃く出る

という所と感じてます。

上の図の通りですが、5レーンの各レーンで1vs1が発生。そして、DFラインにカバー役が居ないんですよね。カバー役を1人増やすとDFラインが6人になる。DFラインに6人を取られる・・ということは、裏を返すとMF-FWが4人になってしまう。

こうなると、シンプルに前の人数が少なくなるからDFでクリアしたボールを前線で回収するのが難しくなるんですよね。だから、カバー役を入れる余裕がなく、DFラインは1vs1で止めるのがマストになる。

5レーン理論というのは、かなり強い戦術論。それを跳ね返すには、守備側もDFラインで数的同数で守るというリスクをとらないといけない。

このように守備側の視点で考えていくと、5レーン理論を3バック+2WBで守り切るには、

1vs1の重要性がより強くなる

と言うことは言えるのではないかな?と思います。言い換えると、

この3CB+2WBの守備戦術を成立するキモとなるのは、1vs1の強さである

とも。

で、パパスサッカーは、この守備陣形を突破するのにとても苦労した・・・と言う印象でした。

レーンに人を立たせるというシンプルな守り方故に、パパスサッカーの狙い、

ピッチ幅を大きく使って、相手守備陣形を横に拡げ、空いたスペースを突いて行くサッカー

に対して、

空いたスペース(レーン)に、既に人が居る

という状況を作られているので、なかなかインサイドハーフとかが中に侵入して行けない・・・みたいな感じだったかな?と。

まあ、相性は良くなかったんだと思います(苦笑)

ただ、パパスさんもプロの監督、当然ながら、この手のサッカーに対する準備はしてきてるはずです。それに対する戦術的思考も、チームに落とし込んでいるはず。

それでも、大きく負け越した理由とは?その辺をもう少し、細かく書いて行こうと思います。この辺が、この記事の本題な所とも言えます。

正解のポジションで役割を果たせるかどうか?

例えば、3CB+2WBの守備陣形を敷くチームに対して、こういう攻め方をしよう、とか、こういう所に注意しよう・・・みたいなものは確実にあるはずです。

今回、ここで挙げるのは、ポジショニングの話。こういう場面では、各自、こういうポジションにつきましょう!みたいなヤツですね。

これって、案外、スタンドから俯瞰で眺めてるサポの方が、よく分かったりしますよね。良いバランスで配置されてるな~とか、あの選手はいつも良い所にいるな~とか。後々見直してみると、選手、或いは監督の意図が分かったりするのも、こういう選手のポジショニングだったりもします。

そんな『こういう場面では、こういうポジショニングをしましょう!』と監督からの指示があるとすれば、必ず、

1つ1つの場面ごとで戦術に沿った『正解のポジション』がある

という考え方ができると思います。

ボールの位置や相手の立ち位置等々、その時の状況に応じて正解のポジションは変わってきます。だから、何が正解か?の説明は省きますが、以降の説明をするのにその『正解のポジション』を以下のように図示してみます。

チーム全体で見て、こういう時は戦術的にチームが上手く回ってる状態だ・・・みたいなことも言えるかな?と。とある局面で、以下のような『正解のポジション』があったとして、チーム全員がその『正解のポジション』に入れている状態ですね。

図示しても、バランスが良いですよね!?

そして、このポジションで求められるプレーが遂行できた時、初めて、

戦術通りに試合を運べた

という捉え方もできる・・・と。

ただ、当然ですがサッカーには相手チームが居ます。オフェンス側の『正解のポジション』は、ディフェンス側から見て、

『危険なポジション』

ということになりますよね。

だから、相手は邪魔してきます。そうやって、相手はこちらの戦術阻止を狙うんですよね。

結局、ここのせめぎ合いで、戦術が成立するかどうか?が決まってくる印象です。オフェンス側目線で、守備側との駆け引きで、

『正解のポジション』を守れたらOK/外されたらNG

みたいなね。

より具体的な例として、個人的に考えている戦術が成立しない理由というか、『正解のポジション』から外れてしまう例を4つ程、挙げてみます。

例1:メンタル的にビビる

サイドバックの所において、対面の相手ウイングが足が速く、球際も強い日本代表:前田大然みたいな選手だったとします。

サイドバックがボールを受けた際、猛烈にプレスを受けてガッシガシ来られても嫌やな・・・とイメージしてしまうと、サイドバックの選手は、その相手と距離を取りたがる心境になるのは何となく想像つきますよね!?

ただ、それをしてしまうと・・・

上記のように、

『正解のポジション』から外れてしまう

という状態になってしまいます。

例2:技術の問題

パスが回ってきた時に、トラップミスをしてしまう。相手にボールを奪われなくとも、足元からボールが1~2mも離れてしまい、ボールを足元に収める為にに動き直した。

こんな状況でも、『正解のポジション』から外れてしまいますよね。

味方からのパスが逸れたりしても、同じように『正解のポジション』から外れますよね。

この辺も含め、技術の問題・・と言う感じですかね。

例3:サッカーIQ

そもそもですが、サイドバックの選手が、

『正解のポジション』を把握できてなかった

というところも起こりうりますよね。

その場合は、『正解のポジション』から外れるどころか、入れてない(苦笑)

1vs1で負ける

シンプルで1番分かり易いのが、

相手との1vs1に負ける

ですね。これは言わなくとも・・というところですが、

『正解のポジション』、つまりは相手にとっての『危険なポジション』を抑えられてしまったという事ですよね。


以上、4例を紹介してみました。

上記のように『正解のポジション』から外れるということは、

そこ起点で戦術の綻びが生まれる(可能性がある)

と言うことは言えると思います。

全部が全部そうとは言わないですが、戦術が成立する可能性が下がっていくような印象。先程のフィールドプレーヤー10人が『正解のポジション』に入ってたところから、1人の選手がそこから外れた場合を見ると、

見た目でバランス悪いですよね!?このバランスの悪さで、戦術が成立しなくなっていく・・・というイメージ。

何かしらのエラーが起こって、1人が『正解のポジション』から外れたことで、周囲がまたポジションチェンジをしたりしないといけない。今のサッカーのシステム・戦術は、チーム全体ベースで考えられてると思うので、1つの綻びでチーム全体がやり直しをかけないといけなくなってしまう。

勿論、サッカーはこういうことの繰り返しだと思うのですけど、そればっかりだと相手に押されっ放しになりますし、崩壊するのも時間の問題・・みたいな展開になりますよね?

そうやって、戦術は成立しなくなってくる。そんなイメージを個人的には抱いてます。その辺、何となく分かって貰えるのではないかな?と思います。

そして、あくまで僕自身の目線でですが、戦術が成立しない理由と言うのは上記で挙げた4例がほとんどです。でもって、これらは基本的に選手個々の能力の問題ですよね。

  • 例1(相手と距離を取る):メンタル的にビビる
  • 例2(トラップ/パスミス):技術の問題
  • 例3(正解ポジをわかってない):サッカーIQ的なところ
  • 例4(1vs1で負ける)

どれをとっても、チームとか監督の要素というのは感じられない。

4例目の中では、特に『1vs1で負ける』が分かり易いですよね!?1vs1で抜かれてしまったら、チーム戦術もへったくれもないですよね(苦笑)

つまり、言いたい事は、

選手個々のプレーの質で、戦術が成立するかどうか?が決まってくる

というところです。

前置きが長くなりましたが、ここでパパスサッカーに話を戻します。

前述の通り、パパスサッカーが苦手とした3CB+2WBのチームは、

この3CB+2WBの守備戦術を成立するキモとなるのは、1vs1の強さである

とするなら、そして、セレッソの選手はレーンを埋めて1vs1の守備をしてくる相手に、

個の1vs1の部分で勝ち切れてなかった

というのが強く感じてた印象です。

どちらかと言うと、複数人のコンビでの崩しに拘り過ぎて1vs1を振り切れず・・・みたいな印象はありました。4バックだと、相手のマークの受け渡しが発生する分、コンビネーションでも崩せてましたが、3CB+2WBで1vs1を強度強めに来られた際は振り切れてなかったかな?と。

色々とやり直して、工夫して・・・というのも感じましたが、結局最終的に捕まえられて潰される。というのは多かったですかね。シンプルに、

1vs1で相手をハズす/振り切るようなシーンは少なかったかな?

という印象はあります。

1vs1を制することで、そこをポイントとして相手を切り崩していくようなイメージ。相手の守備がマンツーマン気味であれば、個人能力で相手のマークを引き剝がす作業も必要な印象で、それをどこで作るのか?

今シーズンで個人能力で1vs1を制すことが出来てたのは、ルーカスとハットンくらいだったかな?という印象です。チアゴも使われてナンボという印象で、元彦とかもっと出来そうな印象でしたが・・・・まあ、来年に期待ですかね(笑)

個で1vs1を制することが出来なかった場合、上記の『正解のポジション』から外れてしまい、だから、パパスさんの戦術が成立しなかった。

いくら優れた戦術を用意した所で、1vs1に勝てなかったら戦術は成立しない

みたいな所ですかね。

ズバッと言うてしまうと、パパスサッカーが3CB+2WBのチームに苦戦した理由は、

選手個々のプレーの質の問題

と言う風に捉えてます。

質と言えど色々とありますが、個人的に不足していたな・・・と感じたものを次に挙げます。もう少し、お付き合いください(笑)

1vs1で強さを発揮できなかった理由

今年の夏に移籍加入した選手、大畑、クールズ、吉野、井上、久保らですね。ここで、大畑、クールズ、吉野あたりに注目して書いてみます。

この辺の選手獲得において、パパスさんのオーダーがあったというのは報道で見ました。直接、パパスさんからラブコールを貰った選手もいたと記憶してます。つまり、夏に獲得した選手は、パパスさんの希望が含まれた補強だったはず。

そして、この辺の獲得した選手から獲得した理由を考えると、恐らく、

フィジカルの強さの補強

だったと思います。パパスさん、シンプルに、

既存選手のフィジカルが足りない

と思ってたんではないかな?と夏の補強を見てて感じました。

前述の通り、3CB+2WBのチームとの対戦では、1vs1の勝負がより濃くなる。そうなると、フィジカル的にバチバチとなる場面も増えるんですよね。

こうなると、左SB:ノボリ、ボランチ:陽/真司、右SB:奥田あたりは、パパスの目から見てバッチバチに球際で戦えるイメージが少なかったのではないかな?と思います。

だから、それぞれのポジションで、大畑、吉野、クールズを補強した・・・という感じ。

今シーズン序盤から、奥田は目の色を変えて素晴らしいプレーを続けてた印象でした。が、サポの目から見てそうであっても、右SBにクールズを補強した所から、奥田はパパスさんの合格点を得られてなかったんやろな・・と。

クールズ加入後、夏から秋にかけて奥田の序列が下がったりしてましたよね。その辺、パパスさんはやはりフィジカル的な強度を求めたのではないかな?と思います。(それでも、リーグ終盤にポジションを奪い返してた奥田も素晴らしいなと思います(笑))

ボランチも、球際をバッチバチに球際が強い!と言えるのは田中駿汰くらいなイメージですよね。陽は勿論、真司にもそういうイメージはないですし、奧埜に至っては湘南移籍までほとんど使われなかったですしね(苦笑)

奧埜は、球際の勝負は予測を早くして先に当たることでカバーするようなプレーを得意としている印象ですが、実際、五分五分の球際では相手に負けることも多かったです。パパスさんはそれでは納得せず・・・と言った所だったんだろうなと。

そんな流れで、ボランチに吉野を補強。陽や真司・奧埜と比べて、吉野は身体が大きく、強度が高いイメージはありますよね!?

逆の見方をして、左SB:大畑は説得力がありましたよね。バッチバチと球際に競り勝っていくし、戦術理解度も高い。この記事になぞらえて言うならば、

大畑は『正解のポジション』で役割を全うできる選手

という所でとても分かり易かったと思います。

言い換えると、

大畑は、パパスさんの戦術を遂行できる選手

だと。オリンピック代表の時はあまり注目してませんでしたが、好選手だな~と感じさせられましたよね。

このように、今シーズンの夏の補強と合わせ、チーム全体に感じてたのが、

パパスさんのサッカーを体現するのには、個人の質、特にフィジカル的な要素が不足してたかな?

というところ。

この辺で難しかったのが、吉野やクールズに代わると、上手くボールが回らない側面もあったかな?と。吉野・クールズが悪いとまでは言えないですが、陽や真司、奥田の方が技術的に上で、スムーズにチームを回せてたように思います。

補強はしたものの、守備重視:クールズ・吉野か?攻撃重視:陽/真司・奥田か?みたいなところ。パパスさんも頭を悩ませたんではないかな?と感じておりました。

結局は、大畑みたいな、

技術的にもフィジカル的にも強い選手が求められる

というのは間違いない所だろうな~と感じます。背が高ければ、尚、良し!というところで。

こういう視点で見ると、本当、柴山は今シーズン、よく頑張ってたな~と思わされますよね。あれだけ小柄ながら、強度の高いサッカーについて行っていたのでね。

来年に期待すること/注目すること

2026/27シーズンも、パパスさん継続となりました。現時点で、来シーズンがどんなメンバー構成になるのか?は分かりません。

恐らくは、多分、既存の選手は最低でも半分くらいは残るだろうかな?と想像します。新加入がどれだけあるか?みたいなところ。

ただ、期待するのは、

フィジカルが強くて、球さばきが出来て、メンタルも強い選手の出現

と言う感じですかね。結局は、何でも出来るオールマイティな選手にはなるんですけど(苦笑)

そういう選手を、新加入でどれだけ補強できるのか?

あるいは、既存で今の所、パパスさんの信用を勝ち取れてないフィジカルの弱い選手が鍛えて、大畑みたいにバッチバチに球際が強くなる選手に成長できるのか?

はたまた反対に、フィジカルを持つ選手が、陽/真司、奥田くらいボールをさばけるくらいに技術を高めるのか?

パパスさん継続という所でやり方は大きくは変わらないだろうという予測で、今現在は、そういう所を注目したいかな?と思っています。

ここまで若干、負の印象が強い書き方になりましたが、本当、冒頭にも書いた通りでパパスサッカーは、

4バックのチーム相手にはかなり良い成績を残せてる

んですよね。後は、

3CB+2WBの陣形のチームをどう克服していくか?

というところ。

その克服のために、1vs1で戦える選手の出現を。新規選手か?フィジカルアップか?技術習得か?どのルートでも良いので、オールマイティな選手の出現を願っております。

そして、少しチーム強化と離れた話にはなりますが、セレッソと言うチームは資金的に見ても中位~下位のクラブぐらいなんですよね。また、2024年に債務超過解消のため、16億弱の増資を受けてるのは確認できます(恐らくはヤンマー様からでしょうかね)。

今年2025年に関しては、16億の増資を受けた2024年の翌年のシーズンということで、更に金額を上乗せしろ!というのはスポンサーもなかなか首を縦に振れなかったのではないかな?と想像してました。2026/27シーズンはどうなるか?

チーム体制が大きく変わり、そういった側面も期待したい所はありますよね。

『サッカーは選手が主役』は変わらない

そんな所で、一旦、まとめに入って行きます。

実は、今回ここに書いた内容は、昨年2024年の振り返りとほぼ同じ内容だったりします。

ここで書いた事を要約すると、

進藤が怪我をし、西尾がU-23の活動で抜け、鳥海と翔が2CBを担うことが増えた。この2人では、京都の原大智や町田のオセフンみたいなデカいFWを弾き飛ばせず、DFラインの下支えが出来なかった

https://cerezo-sky-over-cloud.com/review/2024_all/2/ の要約

と言う感じのもの。DFラインに怪我人が集中したのもあって、彼ら2人だけが悪いと言う訳ではなかった印象ですが、結果的にオセフンや原大智みたいなFWを弾き飛ばせなかった鳥海・翔の2人は、『正解のポジション』を守れてなかった印象ではありました。

チームが明らかに上手く行ってない場合、戦術面での監督批判が目立ちますが、

監督が原因なのか?

とはいつも疑問に感じます。というよりか、あくまで僕の目線ですが、選手個々のプレーを細かく見ると、

ほとんどの場合は選手のプレーの質によって戦術が成立させられてない

と感じてます。

卵が先か、鶏が先かみたいな話で、戦術が悪いから選手が出来ないのか、選手のレベルが低いから戦術が成立しないのか。個人的には、後者の思考を取るような見方をしてます。

この辺、視点を変えて言うなら、

どんな監督でも、どんな高い要求をされても、難なく実践できる選手こそ価値のある選手である

とも思っているので、やはり選手のプレー目線で見る方が本質に近い印象はありますね。

ここ数年のセレッソは、監督がパパスさんでも小菊さんでも大差ない成績でした。それは、選手のレベルが大きくは変わってないからだと考えてます。なので、

選手のレベル差が、そのまま素直に順位反映されてる

と言うのは凄く感じます。

やはり、それ相応の選手が集められないと、なかなか上位に行けない・・・という感じですかね。

カーレースで例えると分かり易いか?と思うのですが、

  • マシン:11人の選手
  • ドライバー:監督

みたいに置き換えられるように思います。カーレースシーンにおいても、いくらドライバーが良くても、マシンの性能が低ければ勝てないですよね?

例えば、F1グランプリで戦うのに、カテゴリが下のF2のマシンで挑もうとした場合、どんな優秀なドライバーが乗っても勝てないのは何となく想像がつきますよね?

F2のマシンのドライバーがアイルトン・セナであっても、まず勝てないはずです。セナの例えが、古いですかね(苦笑)

相手とのマシンの性能差(選手)がなくなって、初めてドライバー(監督)の差で勝負ができるような印象。まずは、マシン(選手)の整備から・・・が、今のセレッソにおける課題だと考えてます。

サッカーではカーレース程、大きな差は出てこないですし、ジャイアントキリングというワードもあるようにラッキーで勝てる場合もあるので、なかなか見え辛い所だとは思います。ただ、

選手のプレーの質を見れないと、戦術の良し悪しの判断はできない

というのも間違いないところだと思います。

元日本代表監督で、現在はFC今治のオーナー:岡田武史さんも言うてるんですよね。FマリノスでJリーグ連覇を果たした後、中国のプロリーグで監督をした際、

Fマリノスの連覇をした時の戦術をそのまま用いようとしたけど、選手のレベルが低くて全く実践できない!

と嘆いていました(苦笑)

いくら戦術が良くても、選手のプレーが悪ければ戦術は成立しない。

選手の質を語るのは、つまり戦術の精度を語ることと同義

と思っております。

結局、いつもブログで書くことですが、

サッカーの主役は、戦術ではなくて選手

というところに帰着します。それを念頭に置き、これからも、

選手のプレー中心に、サッカーを見て行こう

と言う感じに思っております、ハイ。

そんな所で、長々とありがとうございました!後、ちょっとだけ、興味のある方は以降も読んで頂ければと思います。


以降では、サッカーの話を辞め、僕の近況報告でも書こうかな?と思います。

正直、これをお読みの多くの方は『オッサンの近況なんて聞いてもしゃーないわww』という感じだと思うし、僕自身もニーズがあるとは思っていません。ただ、今年のホーム最終節で久々にお会いした方々に、

お久しぶりです!

とか、

お忙しいんですか?

とかお声がけ頂けたりしたのですね。最終節に当たり、わざわざDMで連絡頂いた方も居られたりしました。

ブログの毎試合更新を辞めて、凡そ1年半くらいになります。また、最近はXの閲覧も更新もあまりしてません。スタジアムにも足が遠のいてた状況でした。にも関わらず、僕のことを気に留めて頂いてる方が複数、居てくれた事は大変嬉しかったし、有難いことだな~と感じました。

手前味噌な言い方になりますが、お陰様でピーク時は自分のキャパを超える位のアクセス数があったブログでした。最終節でお会いした方以外でも、いつもブログをお読み頂いていた方の中に、気にかけて頂いている方は居られるかもしれないな!?と思い、今回、近況を書いてみようかな?と。

取り立てて、面白いかどうか?は分からないですけど、以降で僕の近況を書いていきます。

サッカーの話はほとんど触れません。興味のない方は、この辺で。ここまでお読み頂き、ありがとうございました!また、来年も適当に更新しますので、よろしくお願い申し上げます。

次のページへ >

-2025, セレッソ
-