いよいよ開幕した2022年のJリーグ。先日、2022年のセレッソの展望として、以下の記事を書きました。
この中で、今年の期待選手は、
2021年の加入・復帰組の選手達
としました。この中でも、原川力に一番期待している旨を書いてます。
そして個人的にもう一人、原川の次くらいに期待している選手を紹介します。それが、
為田 大貴
です。
為田は、昨シーズンのリーグ戦出場は、良さを見せたACL帰りの一戦目のホーム神戸戦のみ。しかも、その試合も45分しか出場していません。昨年の記録からは、カップ戦要因としかとらえられないような選手でした。
その成績で、年齢も今年で29歳。数字だけで判断すると、今年のオフシーズンで為田の契約更新が発表された時は少し驚いた方もおられるのではないのでしょうか?更新されたと言え、為田に大きく期待するセレサポは少数派だと思います。
でも、
今年は為田に期待してみようかな?
と思ってます。何故、期待をするのか?を今回、伝えて行こうと思います。
為田と言えば、攻撃特化・守備下手
為田と言えば、元々、攻撃特化・守備下手なMFのイメージはありましたが、セレッソでもそのイメージ通りのプレーをされてしまいました(苦笑)結果、カップ戦要因としか見られてなかった印象でしたよね。
唯一のリーグ戦の出場となった神戸戦。ここでも守備の失態を犯して、懲罰的な交代でした。クルピ体制終焉後、小菊体制の2戦目、ルヴァン準々決勝1戦目:吹田戦でも同じようなミスで失点に絡むという(苦笑)短い出場時間で、きっちりと失点に絡む残念なプレーだけが印象に残りました(苦笑)
ただ、昨年のACLでも良いシーンを演出していた通り、攻撃は良いものを持っていると思います。
為田は守備がどうにかなれば!?
というのは、セレサポなら誰しもが思う所だと思います。
そんな為田ですが、
何故、今期に契約延長されたのか?
を考えてみると、僕の中で・・・ですが、1つの答えが出てきました。
為田の守備、実はどうにかなったんじゃない?
という所ですね。それ故に、契約を更新されたのだと。
その辺、為田の守備がどうであったのか?が今回の動画説明の記事内容になります。
防御線から外れる守備をする為田
先日、個人的なサッカーの捉え方について記事を書きました。
少し、物議を醸してしまった記事のリライト版です(苦笑)
この記事内で用いました『防御線』を考えて頂ければ、為田の守備のまずさが分かり易いかと思います。
上の記事を読まれてない方に説明しますと、防御線とは、
ゴール中央とボールを結んだ線の事
としています。完全に僕の中での言葉で、サッカー用語でも何でもありませんのでご注意を(笑)上の記事の画像を引用すると、このような感じです。
これも上の記事で書いた事ですが、サッカーの守備の原則として、
守備の原則: 防御線に守備者自身の体を入れる事
という事が言えます。よく言う言い方で言うと『ゴールとボールの間に体を入れる』という事ですね。
これは、基本的に相手にプレスに行くときも同じことが言えます。原則は、防御線に沿ってプレスに行きます。
俺たちのゴールに近づくな!出ていけ!
という感じで、敵を自ゴールから外に追いやるイメージのプレスの掛け方ですよね(笑)
(ただ、これは原則です。ボール非保持でブロックをカチッと組んだ状態の場合、相手CBにパスを誘発させるプレスはこの防御線から外れて行ってます。昨年のセレッソで言えば、清武とか乾、加藤とかが担当してます。)
次に、為田の唯一のリーグ戦出場になった神戸戦の失点シーンの動画を上げてみます。
為田の守備のまずさ。そこからの意識改革。
神戸:古橋のセルティック移籍前:日本ラストマッチになった試合です。
その古橋と酒井高徳のパス交換に対して、最初にプレスに行ったのが為田。最初のプレスがかわされた後、防御線を無視した後追い守備をして、古橋にボックス内への前向いての侵入を許し、最終的に失点します。
為田は最初のプレスが剝がされた後、後追いせずにいったん防御線を意識してブロックを組み直すべきだったんでしょうね。
ACLでアピールに成功した為田が、日本に戻ってきて最初の試合でスタメン起用。そして、このチョンボ(苦笑)クルピの時でしたが、前述しておりますが、クルピですらこの直後の後半開始で為田を交代させ、以降の試合で全く使わなくなりました(苦笑)
ただ・・・・そんな為田は、小菊体制のリーグ最終戦でベンチ入り。次のシーズン最終戦となった天皇杯準決勝:浦和戦でスタメンに出場。この使われ方を見た時、
為田のこういった守備、何とかなったんかも?
と感じました。
そこで注目したスタメン出場の浦和戦の記事、
この記事にも少し触れましたが、僕の見た所でこの試合、
為田はしっかりと防御線を意識した守備が出来ていた
と感じました。故に、穴らしい穴は開けていなかったと感じてます。あくまで主観ですし、交代で引っ込んだ64分間のみでしたが、確かな守備面の改善が見られたと思っています。
上の記事でも書いてますが、小菊さんはコーチ歴の長い人。その時々の選手の調子や変化はよく見ていると思います。
競争で勝った人が試合に出るべき
という信念も持たれてるのは、昨年に公表されてましたよね。
それ故に、そんな小菊さんが為田をあのタイミングで起用したこと、そして2022年シーズンも為田が契約更新されたことは、
為田に変化があった事の十分な証拠
だと思っています。変化とは、当然ながら『守備の改善』ですよね。
為田に期待してみよう!という気持ち、起こりませんでしょうか(笑)?でも、今年の為田は、個人的にですがかなり注目しています。
ちなみに、ハイライトの動画を使った説明で、守備の改善を説明するのが難しいです(苦笑)。攻撃が良かった場合は、ハイライトで残りますが、守備が良かったシーンでは、CBやGK以外のピンチを防ぐようなシーンでない限り、なかなか取り上げられなくて(苦笑)動画説明と言う割には、良い例でなくて悪い例を挙げてしまったことはご勘弁をお願い致します(苦笑)
ちょっと、三笘薫も。
少し三笘薫にも触れてみます。三笘も、個人的には為田と同類の選手と思ってるからです(笑)つまり、攻撃特化で守備下手な選手だと。
現在、叩かれることの多い森保JAPANですが、色々言われてる内の1つが、
何故、三笘薫がスタメンでないのか?
ということではないでしょうか?先の代表2連戦は怪我のようでしたが、あのドリブル・攻撃力は日本代表でも大きな武器。にもかかわらず、三笘はベンチスタート。何故、スタートから使わないのか?という所は現在の代表戦が行われる度に議論にありますよね。
三笘が日本代表でスタメンで使われない理由は、ごくごく簡単に言ってしまうと、
守備が下手だから
だと思ってます。
本当に、為田と同じような感じのシーンがありまして、それが2021年3月のセレッソvs川崎の試合。セレッソのアウェイゲームで、嘉人が古巣相手に前半の内に2ゴールを挙げたことで記憶に残ってる方も多いと思います。
その嘉人の2点目のシーンになります。このシーン、セレッソ高木のFKが壁に当たって跳ね返ります。その跳ね返ったボールを追いかけるのがセレッソ2番:松田陸、そして、川崎18番:三笘薫です。
防御線を全く無視したボールの追い方をしているのが分かりますよね(苦笑)?
結果、三笘は完全に陸を後追いする形になってますよね。最初に挙げた動画、
為田と同じような守備ミス
ということは分かると思います。
試合序盤は、お互いがお互いを様子を探るようなクローズドな展開になりがちです。そのような展開で、こういうブロックに穴を開けかねない選手をスタメンで使うのは、監督からして怖いですよね。
ただ、スコアにも寄りますが、ある程度は相手も真っ直ぐゴールを狙ってくるような試合終盤のオープンな展開だと、ウイング的なポジションの守備負担は減ります。相手も疲れているだろうので、機動力も攻撃力もある三笘は、そのタイミングで大きな武器になるのだと。
そんな感じで、三笘の代表での起用方法(ベンチスタートで後半起用)は、
至極、真っ当な采配
だと思ってます。そもそもなんですが、三笘がJリーグデビューした2020年も、川崎でもほとんどが後半起用でしたよね?森保さんも、当時の鬼木さんも、同じような感覚なんだと思います。三笘の守備さえしっかりしてれば・・・と感じてるのではないかな?と個人的には思います。
余談ですが、陸はこういう時に相手の隙を見逃さない。しっかりと内に切れ込んで行ってのアシストです。
ウチの不動の右サイドバック:松田陸を舐めるなよ!
この試合中、僕はこう思ってました(笑)更に余談ですが、このブログ『雲外桜天』で一番最初に書いた記事が『松田陸』です。こちらも良ければ(笑)
本当、陸は必ず正しい選択を取れるので、ストレスを感じさせない大好きな選手です。
為田も三笘も守備をしっかり!
そんな感じで、為田と少し三笘も触れました。
両者とも攻撃は非常に魅力的ですので、何とか守備の改善をして欲しいですね。特に、為田は今年は勝負の年であろうので、今シーズン、頑張って欲しいです。
また、代表では、来月3月にW杯が決まる試合も予定されています。三笘も怪我が回復すれば選出されるでしょうので、頑張って欲しいですね。
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