杉本健勇・・・セレッソサポーターから見ると、大いに期待して、大いに喜ばせてもらって、大いに裏切られて、そして移籍されて(苦笑)
セレッソで色んな経緯があったので、健勇に対して、セレサポは人によって持ってる感情が違うような印象がありますね(苦笑)個人的には、ユースから見ていた選手。セレッソを離れた今も尚、期待している選手です。
そんな健勇を、今回、この『動画で説明』で取り上げてみます。
杉本健勇のピーク
ほとんどの人から見て、健勇のピークに達したのが2017年だと思います。
2016年、J2時代のセレッソに戻ってきてくれて大活躍、14ゴールでJ1昇格の立役者に。エース格の選手に成長してのJ1挑戦、それが2017年でした。
そして、2017年のJ1シーズンでも、22得点。得点王にはなれませんでしたが、それでもルヴァン・天皇杯の2冠、リーグ3位のチーム史上最高の年をエースとして貢献してくれました。日本代表に初選出されたのも、この2017年。健勇個人としても、最高の年だったのではないかな?と思います。
そして、現在そこから4年経った2021年。結果的に、2017年がピークやったな・・・な所ですよね(苦笑)実際、2017年と今現在と、健勇はどう違うか?という所を紹介していきたいかな?と思います。
今年、リーグ2位の横浜Fマリノスに引き抜かれたように、選手としての評価はまだ捨てられたわけでもない。あくまで、
健勇を諦めない。
と言う視点で書いて行こうと思います。
健勇の2021年の得点(札幌戦)
その横浜Fマリノスに移籍してから、健勇はこの記事を書いている時点(11月6日)で3ゴール。移籍してから、およそ3ヶ月での数字としては、ボチボチの数字かな?と。浦和時代を考慮すると、数字上、復活の兆しが見えてきたかな?という所かと。
実際、プレー面ではどうか?という所。個人的な感想としては、
良い頃の健勇ではないな・・・
という印象を持ってます。
ここでは、札幌戦のゴールを紹介します。その動画が、こちら。
どうでしょうか?このゴールを見て、個人的には『良い頃の健勇ではないな』と思っています。
ただ、実際、この動画単体だとよく分からないと思いますので、2017年、健勇が良かった頃の比較動画を上げてみたいと思います。
健勇の2017年の得点(磐田戦)
健勇の今のところのピーク:2017年の得点シーンを取り上げます。足での得点ですが、先に上げた今年のゴールと同じくサイドからのクロスの得点です。
以下の動画での注目は、
健勇がいつ動き出しているか?
という所です。
その動画がこれです。
健勇の動き出しどうでした?
クロスを上げられる前に、クロスを呼び込む動き出しが出来てる
という事が分かったと思います。
比較のために、もう一度、先に紹介した今年のゴールの動画を貼ります。同じく、健勇の動き出しに注目下さい。
2つ並べると、とても分かり易いかと思います。後者2021年は、健勇はクロスを上げられる前は中央で棒立ち。クロスの精度が良かったので、合わせることが出来た・・・という感じなのですよね。いわば、
健勇はクロスを待っている
という事が言えると思います。
この辺が、個人的に考える、
健勇の良かった頃と現在の差
という所になります。
健勇に必要なのはクロスを呼び込む動き出し
以前のブログで、以下の記事を書きました。
この記事内では、セレッソ期待の若手FW:加藤陸次樹・山田寛人の2人に対して、
加藤・山田は『ボックス内の動きが“待ち”』。クロスが上がってから動き出すのではなく、自分から動き出してそこにクロスを要求する動きが欲しい。
DAZNの解説をしていた播戸が指摘した内容なんですね。
FWからして、サイドからのクロスは待つのではなく、呼び込むもの。今現在、特に加藤が顕著ですが、この試合以降の成長っぷりが凄いと個人的には感じます。必ずと言っていい程、加藤はクロスを呼び込む動き出しが出来てます。結果、クロスに対して、相手DFの前に入り込む動きが出来ています。
このプレー、FWにとっては本当に凄い重要な動きだと思うのですよね。
話を戻すと、健勇はこのクロスを呼び込む動きを、
2017年は出来ていて、2018年以降は出来なくなった。
という事が言えるのかな?と思います。
実際、公式の動画ではないのでここでは直接のリンクを貼りませんが、2018年の健勇のゴールシーンをまとめた動画が某動画サイトに上げられています。それを確認すると、2018年はクロスを呼び込む動き出しで得点したシーンは皆無です。クロスに対して、中で待ってボールを受けてシュートを打つのみ(苦笑)
健勇は西澤アキが評価してたくらい、身体が強いです。それ故、中央でクロスを待ってから動いても、相手DFを弾き飛ばしてゴールを決めることが出来ます。また、ユース年代の時は能力が突出してるので、待ってボールを受けてからでも簡単にゴールを決めることが出来てしまってました。
これら故に、ボールを待つ悪癖が付いてしまってるのかな?とも思います。
待っててもゴールを決められる才能がある。ただ、待ってるだけではユースで通用してもプロでは通用しない。だから、ゴール数は少なくなる。現在の健勇を見てると、そう感じてます。
ただ、逆に(同じく公式の動画でないw)2017年のゴール集を見ると、やはりクロスを呼び込む動き出しをして合わせてるシーンが多いです。それ故に、
2017年は出来てたので出来るはず・・・
と個人的には思っております。
今後の健勇を占う。復調気配?今年のゴール(名古屋戦)
復調するかどうか?今後を占う上で、重要な動画を最後に貼っておきます。
今年のFマリノスからしてアウェイ:名古屋戦のゴールです。
このゴール、しっかりと相手DFの前に入ってヘディング出来ていますよね。個人的に期待したいのは、こういうゴールです。
まあ、コーナーキックなので、恐らくはチームの約束事を守っただけなのだとは思いますが・・・(苦笑)ただ、クロスへの動き出しの感覚を思い出すのには十分なシーンなのではないかな?と。
健勇、復活してくれ。切にそう思います。
2016-2017年は、チームのために走ってくれていました。それ故、この動き出しが出来ていたのだと思ってます。2018年からは、代表に選出されたことから、『俺にボールを寄こせ!俺が決める!』という意識が強く出過ぎて、また悪癖が戻ってしまった印象です。チームのために走った選手から、王様スタイルへの回帰。これが良くなかったな。
そこから、脱却して欲しいですね。チームのために走れ!健勇!