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【日本代表】ドイツ戦勝利の中、上門とか加藤とかに感謝した話。

11月23日、W杯と言う舞台で、日本代表はドイツに劇的に勝利。

今回の記事は、その記念に書き記しておこうかと思いました。Twitterでも良かったんですが、字数的にこちらで。

余りダラダラと書く気はないのです。ただ、この試合中に、

上門とか、加藤とか。ありがとう!

と思ったような話です(笑)

試合内容

この試合の内容について、色々なメディアで既に多くの事が書かれています。なので、詳細に触れることはしません。

概要的には、

  • 前半: ドイツの猛攻に息も絶え絶え。1失点。
  • 後半: 選手交代・システム変更が当たり、大逆転。

そんな流れでしたよね。

前半、ドイツの攻撃に対して、全く手も足も出なかった要因として、ドイツの5レーンを使用したオフェンスの立ち位置の優位性ということが巷で言われています。主に、ドイツのボール保持時、ドイツの前線が5枚になることで、対面となる日本の4バックに数的優位を作ったという形。

対して、後半。日本が冨安を入れて3CBにし、両WBを含めて5レーンを埋めることでドイツの攻撃を防ぐ所からリズムを作り始め、そこから逆転勝利に繋げた。ざっくりと言えば、このような形でしたよね。

ただ、こういう論評が出るにつれ、こう思われたセレサポさんも居られたのではないでしょうか?

2022年シーズンのセレッソは、基本的に4バック。それでも、相手の5レーンの攻撃に対応できてたよね?

という所。

今回はこの辺の題材を切り取るショートネタです。その話の中心になるのが、失点シーン・・・というか、権田がPKを取られたシーンですね。

PKを取られたシーンのドイツの起点になった所。

ちょうど良い動画が公式なサイトに貼られていたので、それを利用させて頂きます。

このシーン、ドイツの起点になったのが、#6:キミッヒのサイドチェンジ。ちょうど、日本の4-4のブロックのど真ん前のポジション、2トップ裏という所ですね。

(この試合の前半の鎌田はトップ下という位置づけでしたが、日本の守備時はほぼ4-4-2と言う陣形でしたので、以降も『2トップ裏』と表現してます)

ここ、4-4-2の守備陣形にとっては準・致命的なポジションという感じの所で、次の展開では致命的になり得るような所なんですね。

以前に書いた記事に書いたのですが、以下のようなものがあります。

上の記事の図を引用します。2021年に書いた図ですので、#15:歩夢、#17:坂元とかですけど、ご容赦を(笑)

図で『④のエリア』と書いてるのは、2トップ裏の所です。この2トップ裏で起点を作られた後、両CBー両ボランチ間を通されるのが一番まずいので、ボランチ・CBは中央は中を絞る動きを取らざるを得なくなります。当然、システムは連動するので、両サイドのMF/SBも中に絞る動きに。

2トップ下で起点を作られると中を絞る

4-4のブロックが中を絞る動きを取らされると、その後、外へ振るパスは逆向を突かれる形になる。故に、横のスライドがどうしても遅れるのですね。

この形、ドイツ戦で日本がPKを取られたシーンとモロ被りですよね。

伊東純也と酒井宏樹の2人とも、内の選手を捕まえに行って(内を絞る)、その逆を突かれるような形(サイドチェンジ)で横スライドが全く間に合わない・・という形になりました。

2人のマークが被ってしまったところがあり、どちらかが大外の選手をマークに行けていれば問題がなかったとも言えるかも知れないのですが、そもそも、

2トップ裏の中央で、キミッヒに起点を作られた

のが、個人的には大きな問題だと感じてました。

そして、そんな時にふっと思ったのが、

2022年のセレッソは上門とか加藤とかが、『2トップ裏』を必ず抑えてたな

という所でした。

上門や加藤が完璧だったから、凄く気になった2トップ裏の守備

2トップ裏をFWが抑えてくれると、どうなるか?これも以前の記事の流用ですが、

黒:外回りのパスコース

2トップが2トップ裏のエリアをケアで来ていれば、相手は逆サイドに展開するのに、2トップ含めた守備ブロックの外でパスを回す必要が出てきます。上の図で言えば、水色のパスコースは通させず、黒の外周りのパスコースにさせる・・というところ。

2トップ裏で起点(水色のパスコース)を作られない為、守備ブロックが内に絞る動きを取らなくても良い。そうなると、守備側は横スライドをする時間的な余裕を持てるんですね。チームをそういう状態に持っていく為に、だから、

2トップは、2トップ裏をケアしろ!

というのが4-4ー2での守備時での持論です。

ここで改めて、動画を貼っておきます。

今回、話題にしている2トップ裏がスッコスコのガッラガラに空いてますよね(苦笑)相手の前線5枚に対して、DFライン4枚で守ろうとするなら、この2トップ裏のケアがとても重要だと感じます。

日本ードイツのハーフタイムに、以下のツイートをしました。

PKを取られたシーンを含めて、前半はこの2トップ裏のポジションの守り方がずっと気になっていてました。そこをケアしないと、守備ブロックをガンガン揺さぶられるよ!と。

で、そこをケアすべきは、恐らくトップ下という位置づけの鎌田だろうな・・・という思いから上のツイートをした次第です。

ただ、何故、そんな事が気になったのかな?と考えた時に気付いたのですが、前線5枚に対してDFライン4枚で守るのはセレッソでも同じだったので、無意識に比較してたんだな~と感じました。

セレッソでは上手く守れていて、日本代表はそうはいかなかった。揺さぶりをかけられない為にも2トップ裏のケアだと感じて、そうなると、

上門や加藤は、2トップ裏のケアが完璧やったな

という思いに至った・・・と言う感じでした。

山田とかタガートとか、2022セレッソのFW全員に言えることでもありますが、この2人はこの2トップ裏のケアは凄かったと個人的に思ってるので、この2人を代表で挙げてます。

本当、パスコースを背中で消したり、時には中央の相手ボランチにマンマークに付いたりと、ケアを怠ることは無かったな~と。それが1つの要因で、セレッソの快進撃に繋がったとも思います。

だから、この記事の冒頭でも書いた通り、

上門とか、加藤とか。ありがとう!

と日本代表の試合中にも関わらず、そう思っていました(笑)

ただただ、感謝した・・という記事です。

そんな所で、念のため、補足です。

この記事で、『だから前半の鎌田はイケてなかった』とか、『前半の森保の采配がおかしい』とかを言いたい訳ではありません。恐らく、前半の鎌田はカウンターの起点になるべく、攻撃に余力を残す為に守備に力を割かなかったということだと理解してます。

そもそも、Jリーグレベルではしっかりと守れたセレッソのやり方でしたが、ドイツ代表のレベルに通じたのか?は分かりません。セレッソのやり方ではなく、レーンで人を埋めるという対応をした森保さんの判断も素晴らしいと思いますし、そんなやり方もあるんだな~とも感じました。

このブログの主軸となる選手目線で言えば、レーンで人を埋めることで1vs1の要素が強くなります。世界的な選手ばかりを目の前にして勝ち切る、或いは自由にさせてなかった日本代表の選手達も素晴らしいと思います。本当に気持ちを感じる戦い方でしたし、大いに感動致しました。

だから、日本代表の戦い方に何らケチをつけるつもりはなく、今回の記事は、

『上門とか加藤とかに感謝をした』ということが自分の中にあった

ということを、ただただ書いただけです(笑)セレッソが躍進し、W杯が開催された今年の記念に書いたような所ですね(笑)

そんな所で、今回はこの辺で。コスタリカ戦も含めて、W杯を満喫したいですね~。

※ちなみに、同点ゴールを決めたのは、我がセカンドチーム:SCフライブルクの堂安ですw こちらもおよそ1年前に書いた記事ですが、観光気分にどうぞ。

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