本日6/9の午前に、乾の件について発表されましたね。
恐らくは、ほとんどのセレサポが望まなかった結果になってしまいました。個人的に、ペナルティ明けに練習に出てこなかった時点である程度の覚悟はしておりましたが、実際に決まるととても残念に思います。本当に残念。
そして、こういう望ましくないニュースが出てしまうと、やはり色々と憶測が飛ぶものです。中には目を覆うような批判めいたものも目にしましたが(苦笑)みなさん、そうやって気持ちを落ち着かせるような感じだと理解しています。
そして、僕自身もこのブログで書こうと思います。以下で書く乾についての内容は、ほぼほぼ100%、僕の憶測です。憶測で書くのは本当は良くない事だとは思いますが、ただ、憶測で書くのであれば、
前向きになれるような内容
で書いて行こうと思います。
まあ、事がことだけに前向きになれるか?は分からないですが(苦笑)誰も恨まないようには書こうと思います。
文字通り読んで良いと思います。
上のリンクにも貼ってますが、公式サイトで発表された乾のコメントが以下。
ファン・サポーターの皆さん、突然のニュースで驚かせて申し訳ありません。今日に至るまで色々なことを考えてきましたが、一度セレッソとの関係をリセットすることがお互いにとっての良い選択という結論になりました。当初の自分の行動で、皆さんにご迷惑をおかけした点については反省してますし、関係する方々にも謝罪もさせていただきました。
クラブからの処分の間にも様々な意見反応をいただく中で、なかなか練習に復帰できる状況が整わない日々が続いてしまいました。この期間色々なことを考えましたが、大好きなサッカーを続けていくために、今日の結論に至りました。
ファン・サポーターの皆さん、これまでともに戦った選手・スタッフ、セレッソに関わる全ての人たちには感謝の思いでいっぱいです。僕はセレッソ大阪の選手ではなくなりますが、セレッソの選手としてこれまで全力でプレーしてきました。これからもセレッソ大阪を応援しています、これまでありがとうございました
https://www.cerezo.jp/news/2022-0609-1030/
この乾のコメントを見て、僕自身はそのまま文字通りに理解をしました。
このまま解釈すると、乾は、
- 自分の取った行動で迷惑をかけたと自覚している。
- 関係者に謝罪をした(モリシの言から和解もしている)。
- 大好きなサッカーを続ける為に退団の決断した。
- セレッソには感謝しかないしこれからも応援する。
これら、全て嘘偽りなく乾の言葉・気持ちだと思いました。額面通り、受け取って良いコメントだと思います。
仮にチームに不満があっての退団であれば、乾のコメントは載らなかったと思います。もう、ええわ!と言う感じで(苦笑)少なくとも、セレッソ愛はあって、未練があるようには感じました。
また、ペナルティ明けからおよそ1ヶ月も公式発表がなかったのも、それだけ乾が悩みに悩み、チームもそれを待ったのだと信じてます。その上での、両者の苦渋の決断だったのだと。
特に、それを感じさせたのが『一度、リセットする』という言葉。これって、チームも乾も、
後にセレッソに戻る可能性を残したいがために発したものではないかな?
と。もしこれで永遠の別れにするとするのであれば、このワードはでないかな?と思います。あくまで僕の憶測ですが、そう信じたいですね。
では、何故、乾はセレッソを去らないといけなかったのか?という所も、次に憶測で書いて行きます。
プライドが許さなかった(?)
乾の退団の決め手になったのは、個人的には、
乾のプライドが許さなかった
という所だと思います。多くの人もそう想像しているところとは思います。
でも、普通のサラリーマンとかであれば、キレて会社を辞めるなんぞ自分の立場が危うくなるだけなのは、承知している所だと思います。そんな奴だとバレたら、次の転職活動をしてても次に採用されない(苦笑)
でも、プロのサッカー選手だと、サラリーマンとは別の所があるように感じてます。それこそが、
プロサッカー選手としてのプライド
この辺をもう少し・・・少し、僕の自慢話を交えて(苦笑)、話して行こうと思います。
プロサッカー選手のプライド
実は僕の身近な所に、Jリーガーや元Jリーガーが複数人いたりします。実際、友達とかいうレベルではないですが、高校の同窓生(クラスは違うが学年は同じ)であったり、親友の後輩であったり、仕事でお付き合いした人の同期だったり、そういう所ですが色々と。名前は伏せさせて頂きますが、実は親族にも1人いたり(笑)
幸運にもそんな環境に身を置いていましたので、普通のサッカーファンと比べて、プロのサッカー選手の素を多く見聞きしてる方だと思います。この辺、自慢ですw
そして、僕の知ってる範囲の選手達で・・・ですが、彼らに共通するのは、
常人に理解できない位、サッカーにおいてはプライドが高い
という所です。これは、本当に例外なく・・・ですね。まあ、常人には理解が出来ないからこそ、プロなんでしょうけど(笑)
僕が直接体験したり、近しい人から聞いた話だと、
- あいつより俺の方が上手い。
- 負けたままでは終わらない。
- 絶対にサッカーで有名になってやる。
こういうワードがポンポンと出てくる世界観というか、そんな感じです。サッカーになると、こういう思いがむき出しになってくるようなイメージですね。
Jリーグというのは、サッカーが上手くて且こういうプライドの高い人の集まりであること。こういう人たちが、せめぎ合っている世界なんだと。僕は、Jリーグをこう認識してます。そういう所を生き抜いた人が世界中から集まるヨーロッパなんて、もっとエグいのは想像できますよね。
そのヨーロッパで10年生き抜いた乾なんかもまた、強烈なプライドを持っていると思います。乾がよく言葉にしてましたが『サッカーを楽しむ』というのも、イコール、
自分がゴールを決めて勝つ!
と言う位の強烈な思いはあると思ってます。そのプライドの高さが故に、『相手を絶対に抜いてやる!』的な爆発力だったと思いますし、それこそが乾だとも思います。
少し話が逸れましたが、言いたいことはプロサッカー選手というのは、
サッカーにおいては、相当、プライドが高い人間だ
ということ。そして、その
『プライドの高さ』こそが『サッカー選手としての生命線』
だとも個人的に思っています。
長くサッカー選手を続けていると、どうしても『体力面で走れなくなった』とか『対峙した相手に適わないと感じた』と言う感じの壁に直面する時があると思います。そういった場面、つまり、高いプライドが保てなくなるような場面に遭遇した際に現れるのが、
サッカー選手としての『後退』あるいは『引退』
なんだと思います。
言い方を変えてまとめると、
プライドを保てなくなった時が、プロサッカー選手としての『死』
という事になるんではないかな?と想像してます。
前置きが長くなりましたが、今回の乾が退団を選んだのは、まさにここだったんではないかな?と思ってます。
サッカー選手として死んで残留か? 退団するか?
不運にもあの柏戦の乾の交代があった時、セレッソは0-1で負けてました。負けてる状態で攻撃の選手、特にセレッソのエースナンバー:8を背負う選手が早い時間に交代させられる。乾からすると、屈辱的ですよね。
ただ、あの試合、乾自身は怪我からの復帰して2-3試合目くらい。怪我明けの乾のコンディションも完璧とは言えず、怪我の再発も怖い。それ故の既定路線の交代だったのだと記憶してます。小菊さんの判断も個人的には理解できますし、恐らく乾も納得はしていたと思います。
でも、試合の状況的に、乾は瞬間的にキレてしまった。一旦キレると納まりが効かなくなるのは、乾のキャラ的に何となく想像はつきますよね。前科もありますし(苦笑)
ただ、本当にたまたまの出来事だったとは思います。発端はその程度だったんだろうと。そこから、乾は謝罪もして和解もして、ペナルティも受けた。外面だけ見れば、戻るのに何の支障もないようには感じます。
ただ、仮に乾がセレッソに残った場合を考えると、次に瞬間的にキレるのは御法度となりますよね。故に、乾は自分の感情をコントロールするのに自分のリソースを割く必要が出てくる。
それは、仮に100%のプライドの高さを持ってあの爆発力であれば、そこに陰りがでることになりかねない。感情をコントロールするのに、プライドの高さを抑える必要があるとすれば、結果、
プライドの高さを保てなくなる
ということと同義になるのではないかな?と。
こうなってしまうと、セレッソに残るという選択をした場合、サッカー選手としての『死』が見えかねない。つまり、
プライドを抑える作業が発生して、サッカー選手として『後退』する。
と感じてしまったのではないかな?と。今年34歳、トップフォームで活躍できる期間は恐らくそんなに多くない状態で、それは避けたい。
そうなる位であれば、サッカー選手として『死』の可能性が低いと思われる方へ、つまり
セレッソ退団を選んだのではないかな?
と。そんな想像をしています。
乾のコメントで、一番、引っかかったのが、
大好きなサッカーを続けていくために(今日の結論に至りました。)
という所なんですね。何故、セレッソではそれが出来ないのか?というところ。セレッソに残っても、形的にはサッカーは続けられますよね。でも、それを良しと出来なかった。
乾貴士というサッカー選手のプライドを考慮に入れると、個人的には何とか腑に落とせる所はありました。憶測でしかないのですけど『そこまでせんでも』と思ったり、『そこまでするからプロなんだ』という所で行ったり来たりしてますが(苦笑)
この辺、やはり常人には理解できないところですね。
前向きに
タラレバを言えば、あの試合、あの場面で、
- 乾が交代する際、勝ってる状態であれば・・・
- 小菊さんが交代をもうちょい粘っていれば・・・
- 乾が我慢して態度に出さなければ・・・
色んな思いが出てきます。ちょっとしたボタンの掛け違いが、生んだ結果だと個人的には思っています。
乾の意思は尊重します。そして、乾のプライドの部分(サッカー選手としての生き/死に)で折り合えなかった・・という風に個人的に捉えて、これ以上は詮索しません。この捉え方が正しいかどうか?の答えも求めません。
そして、乾を恨むこともなければ、退団を許す形になったチームに対しても不満はありません。チームは塩漬けもしなかったり、乾に最大の譲歩と愛情をもってよく守ったとすら思ってます。
ただ、仮に乾が敵として対峙した場合は、『ヨニッチ!乾を潰せ!』と叫びます(笑)『削れ!』とまでは言いませんがw
何度も書きますが、本当に残念。本当に何とかならんかったかな?と改めて思ったりはしますが・・・(苦笑)この文章で言いたかったのは、
乾もチームも悪く言う必要はなくて、ただただ不運だった。
というところですかね。そして、
『リセット』という言葉を信じよう・・・
という所ですね。
今、チームは好調。とりあえず、次の湘南戦でルヴァンベスト8を決めて欲しいなと思います。前向きに行きたいですね。
ちょっと文章がまとまらない感じになりました。それも、今の自分の思考をそのまま書きなぐった結果です。その辺はご了承ください(苦笑)駄文、失礼致しました。