どもども、梅雨が明けて暑い日が続きそうでウンザリです(苦笑)エアコンの効いた部屋で、この記事を書いてます(笑)
今年のJ1リーグも、既に折り返し。来週末に大阪ダービーを迎える我がセレッソ。負けられない一戦であると共に、チーム関係者の努力もあり、大阪ダービーはリーグでも屈指の人気カードに成長しましたよね。
そうなると発生するのが、チケット争奪戦。最近の大阪ダービーは、ほぼほぼ即完売というところのようですね。
実は大阪ダービー、色々とタイミングを外して、個人的に過去1度しか行った事がなく(苦笑)それも20年以上前の話で、当時は余裕で当日券を買えたのですけどね・・・(苦笑)セレッソを長いこと見ていますが、なかなかプラチナチケット感を出せるようになってきたな・・と、チームブランドの成長も感じます。
そして、そんな人気が上がってきたセレッソでも、にわかに問題になってきているのが、
チケット転売問題
ということになりますでしょうか。定価で買い、高値で売って利ザヤを得る悪徳な商売。
そして、サッカーに限らずですが、客を集めて行う人気イベントのチケット発売の際に発生する、
転売ヤーの存在
というのが大きな問題になったりします。もう、社会問題と言って良いかも知れません。
多くの人気イベントにおいて、この転売ヤーの存在は迷惑極まりない。チケットを買うファンは勿論のこと、主催者も頭が痛い所かと思います。最近で言うと、チケットではないですが、Nintendo Switch2なんかでも問題になってましたよね。
ただ、ことチケットに関してですが、
転売ヤーを撲滅させる可能性はある
というところを今回紹介してみたいかな?と思います。それがタイトルにもあるように、
NFTチケット
と呼ばれるものです。
紙ベースのチケットでは無理ですが、このNFTチケットはとても可能性があるな・・・と。その辺を、僕なりに噛み砕いて書いて行こうかと思います。興味のある方は、読み進めて頂ければと思います。
NFTチケットとは?
NFT・・・・セレサポの皆様なら聞いた事があるでしょう。
セレサポNFTってあったよね?
という感じでしょうか。
今年最初に、終息方向になってしまったんですよね・・・
【CEREZO OSAKA SUPPORTERS NFTサービスの一部終了について】https://t.co/aFSXd2deNY#セレッソ大阪
— セレッソ大阪オフィシャル (@crz_official) January 16, 2025
個人的には、非常に残念。陽の目を見ぬまま、このまま終わってしまう感じでしょうか・・・(苦笑)
そんなNFTですが、NFTがどういったものか?というのは、以前にセレサポNFTの記事を書いたので、
詳しくは、こちらを参照頂くとしまして、NFTの概要をざっと書いてみようと思います。
- 代替ができない1点物の電子コンテンツ
- 発行者の証明書が付く電子コンテンツ
と言う感じでしょうか。
イラストレータがパソコンで絵を描いてネットで公開して、公開された後に転用されたとして、それが自分が書いたかどうか?の証明が、これまでの運用だと難しかったんですね。
それが、NFTの技術を使う事でそれが可能になった・・・ということですね。この辺、上で紹介した記事に書いてます(笑)
では、このNFTがチケットになってどうなのか?これをベースに書いて行ってみようと思います。
NFTチケットのキモ
NFTの特徴は、前述の通り、
- 代替ができない1点物の電子コンテンツ
- 発行者の証明書が付く電子コンテンツ
ということになります。
この赤文字で書いた部分『1点物』『発行者の証明書』というところで、チケットとしての機能は果たせるのはイメージできますよね!?特に『1点物』という所は重複がない・・・今、少しTLで話題になってますが、仮にスタジアムの全席が指定席になった場合、
1点物だから、指定席の重複がない
という所になりますよね。
また、そのNFTチケットには『発行者の証明書』が付くので、偽造チケットとの区別がつく。電子データだからとチケットをコピペ(偽造)し、不正に入場しよう・・・という輩は弾かれる。技術的にそういったことが可能なんですよね。
あくまで個人的な観点ですが、NFTチケットは、チケットが果たす役割と、NFTの特徴との相性がとても良いな~と思います。
そして・・・次に紹介するNFTチケットの機能が、個人的に、
転売ヤーを撲滅させる可能性がある
と感じている機能になります。その辺を紹介していきます。
全購入履歴が残るチケットである
既に章題で答えを書いてますが、転売ヤーを撲滅させる可能性を感じる機能が、
全購入履歴が残る
というもの。1点物のチケット1つ1つに、各々で全ての購入の履歴が残るのです。
所有者の遍歴・・という言い方が正しいかも知れません。最初の所有者は、発行者になります。セレッソの試合のチケットで言うなら、セレッソ(またはJリーグ)ということになりますでしょうか。
そして、発行されたNFTチケットをAさんが購入した。ただ、Aさんは後に試合当日に別の予定が入ってしまってその試合には行けなくなり、BさんにそのNFTチケットを譲った。この流れ、所有者の遍歴は、
- セレッソ
- Aさん
- Bさん
というのが、そのNFTチケットには刻まれるわけです。ヨドコウ桜スタジアムの25000席分、1つ1つ全部のNFTチケットに各々の購入履歴が載る形です。
電子チケットならでは、紙チケットではできない芸当ですよね。
そして、更に・・・ですが、個々の仕様にもよると思いますが、
『購入金額』も刻むことができる
ということですね。そして、もう1つ優れてる所があってそれが、
その取引の全履歴は誰でも(※)閲覧可能
というところです。(※)ネットワークに参加している端末ならどれでも
例えば、セレッソからAさんは正規金額(¥3,000ー)で購入した。Aさんは、Bさんにその購入した金額(¥3,000ー)で譲った。それが、NFTチケットでは、
セレッソ → (¥3,000ー) → Aさん → (¥3,000ー) → Bさん
と言う感じでデータとして刻まれる訳です。
このAさんは良い人でしたが、仮に転売ヤー『X』がこれを行った場合。
セレッソから、Xは正規金額(¥3,000ー)で購入。それを、Yさんに利ザヤを載せた金額(¥8,000ー)で譲った。これがNFTチケットでは、
セレッソ → (¥3,000ー) → 転売ヤー『X』 → (¥8,000ー) → Yさん
という感じで刻まれる訳です。
データでこの履歴が残るので、Xが3000円のNFTチケットを8000円でYさんに売ったのも明確に見えるのです。
そうなると、閲覧可能な情報をチェックすれば、
X、お前が転売ヤーか!
となりますよね。履歴を見れば、誰が利ザヤで儲けたか?は一目瞭然ですよね。
そして・・・ですが、お気づきになられた方も居られると思いますが、この履歴にはもう1つ、絶対に見逃してはならない所があります。
そう、転売ヤー『X』からチケットを買ってしまった、
『Y』さんの存在
ですよね。そうなんです、NFTチケットに刻まれたデータで購入履歴を見れば、
転売ヤーから購入した人の特定もできる
のですよね。
このような形で、最終的にNFTチケットの発行元『セレッソ』は、転売ヤー『X』ならびに転売ヤーからの購入者『Y』さんを特定。このチケットは発行元セレッソが入場無効にし、同時に彼らの使用アカウントも凍結。
結果、所有者『Y』さんは高額を払った上で試合を見れない。アカウントも失う・・・と言う事になります。
転売ヤー『X』は儲かってるのが、鼻につくのですが・・・(苦笑)
こういう結果になると『Y』さんが可哀想にも思いますが、あれだけオフィシャルが、
転売ヤーから購入しないでください!
と訴えたのに、転売ヤーから購入してしまったのが大きな間違い。バレないだろう~・・と購入しても、NFTという高度な技術の前では安直な判断でしかないということですね。
確か、昨年の広島でしたかね?完全に上記と同じ事が起こり、アウェイ遠征で来てた人がYさん状態でスタジアムに入場できなかったことが話題になったのを記憶しています。
また、昨年の大阪ダービーでも試合の1週間くらい前に、セレッソのオフィシャルから転売者のリストが発表されてましたよね?なかなか膨大な数で、驚かされました(苦笑)
セレッソや広島が、NFTチケットを導入しているかどうか?までは分かりませんが、
この類の技術を駆使して転売行為を特定してた
のは間違いないと思います。我がチームながら、素晴らしいなと(笑)
ここで、ズル賢い人はこう思うかもしれません。
そんなもん、購入履歴データを自分で書き替えたら分からへんやろ??
と言う感じ。
でも、そこは不可能なんですね。これも前述の通り、
代替ができない1点物の電子コンテンツ
だからです。内容の改ざんは、絶対に出来ないのがNFTの特徴。
詳細な説明は省きますが、この辺、ブロックチェーンという技術がバックボーンにあるんですよね。ビットコインを代表とする暗号資産でも用いられてる技術ですが、平たく言うと、改ざんできないデータということ。だから、あのような資産価値として認められる訳で。
(厳密に言うと改ざん自体は出来るようなのですが、それをするには圧倒的な技術力・労力が必要、またスパコンのようなハイパワーなマシンも必要なので財力も。なので、ブロックチェーンのデータを改ざんしようとする位なら、暗号資産のマイニング(暗号資産の採掘)を行った方が圧倒的にコスパが良い・・・優秀なハッカーでもそういう見解になるようです。)
それ位、ブロックチェーンは改ざんが難しい技術です。その機能を持つNFTチケットは、その購入履歴のデータの正確性を担保し、それを根拠に転売行為を見逃しません。必ずバレます。それ位、優れた技術になります。
あなたも『転売ヤー』になる可能性がある
こんな形で、NFTチケットを紹介してみました。Jリーグでも、神戸(楽天チケット)がNFTチケット導入を発表したりして、Jリーグ界隈でも注目を集めてると思います。
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— Rakuten NFT / 楽天NFT (@RakutenNFT) May 29, 2025
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まあ、楽天チケットは他の問題で色々と騒がれてましたが・・・(苦笑)
NFTチケットが優れたものであるのは間違いないのですが、
結局はイタチごっこにもなるかも知れない。
という所は言えます。
例えば、転売ヤーから、
チケットオンライン上で購入価格は、¥3,000ー。後の差額¥5,000-はpaypayでお願いします!
と持ち掛けられたら、買ってしまう人は出てくると思います。オフィシャルがNFTチケットを導入しても、結局、この手の転売は防ぎようがないんですよね。paypay は、個人間のやり取りになってしまうのでね・・・。
なので、チケットを譲渡する側の人で、公式とは別の決済手段を持ち掛けてくるような輩は転売ヤーと思って間違いないです。そんな人からは買わないように。
また、こういうリスクも考えられる所はあります。
あなたがチケットを譲ってくれる人を無意識に『転売ヤー』に仕立ててしまう可能性がある。
というところ。
例えば、Bさんはどうしても欲しかったセレッソの試合のチケットがあった。それをAさんが定価(¥3,000ー)で譲ってくれようとした。あまりにも嬉しくて、感謝の気持ちを込めて、Bさんは『¥5,000-』を上乗せした金額 (¥8,000ー) でAさんから買った。
こうなると、上の転売ヤー:XとYさんの構図と全く同じになりますよね!?
セレッソ → (¥3,000ー) → Aさん → (¥8,000ー) → Bさん
この構図になってしまうと、
Bさんは御礼のつもりだったのに、Aさんを転売ヤーに仕立てる形になってしまった
ということになります。
ご存じの方も居られると思いますが、私、システムエンジニアです。エンジニアと言う立場で多くのシステムに触れてきましたが、
『完璧なシステム』なんてない
というところは言えます。
ある意味で、この職業の人間が言ってはいけない類のワードではあるのですが・・・(苦笑)
でも、システムエンジニアの視点で見て、どんなに優れたシステムでも部分的に不確かさというのは出てきます。このNFTチケットも優れた技術だと思いますが、上記2例のように全てを完璧にフォローできる訳でもない・・・と思います。
感謝をしたかっただけのBさんの例でいうなら、
システムは人が持つ『感謝の気持ち』を理解できない
のですよね。BさんのAさんに対する感謝の気持ちは、システムには響かない。
数字だけ見ると、3000円のチケットを8000円で売った/買ったにしか見えない。数字だけで判断するシステムでは、それらが『御礼分の上積み』なのか『転売行為』なのかの見分けがつかない。
システムがやることは、予め決められた条件判定を実行するだけ。なので、Bさんが御礼分を上積みして買ってしまうと、転売ヤー:Xと同じく、
システムは機械的にAさんを転売ヤー認定してしまう
というところになります。
この結果は、最悪ですよね(苦笑)感謝の気持ちで行動した結果、Aさんを転売ヤー扱いにさせてしまった上に、Bさん自身もスタジアムに入れない・・・(苦笑)どんなシステムでも、こういう例外的な事例は起こり得るのですよね。
逆に『御礼システム』みたいな形で、このBさんの感謝で行う行為を認める抜け道的な機能を設ける手もあるとは思います。ただ、その機能を転売ヤーが利用するのも分かり切った所ですよね。結果、転売行為を防げなくなる。だから、『御礼システム』という機能を設置することもできない。
ざっと想像しても、NFTチケット導入に当たり、このような課題は出てくるように思います。問題ではなく課題・・というところですね。全般的に上手く行くとしても、全てをフォローするのは不可能なんですよね。
それらの問題を最小限に留めるべく、仮にNFTチケットが導入されたとして、必ず運用ルールが記載されると思います。チケットを他に譲渡するなら、2割増しの価格までは転売にならない・・・とか、1度、公式サイトを通して・・・みたいなガイドライン、運用ルールですね。
(※2割増しとかのルールは、あくまで僕が想像した例です)
チームによって違いが出てくる可能性もありますが、チケットを購入する際に各チームの運用ルールを確認する必要があるかな?と感じます。
この記事で僕が言いたかったのはこの辺で、優れたシステムを導入されたとして、
運用ルールは必ず守りましょう
という所です。
あなたが転売ヤーにならない為にも。良心で譲渡してくれる人を、転売ヤーにしない為にも。譲渡するにしても適正価格で、ルールに沿って行われるべきである・・・と。
これら、
システムを使う人の常識的な行動が問われる
みたいな所かな?と。堅苦しく言わなくても、運用ルールを守るということ。
というか、その視点で言えば、
優れたシステムを導入しなくても、これまででも運用ルールをしっかり守っていれば、こんな事態を招いていなかった
はずやったんですけどね(苦笑)
『転売しない』というルール、『転売ヤーから買わない』と言うルール、『譲渡する時は公式のリセールを利用する』と言うルール ・・etc。これらを皆が守っていれば・・・(苦笑)
本当、人間というヤツは・・・・w
最終的には、ルールを守る他ないんですよね。どんなに優れたシステムになっても、それは同じこと。転売行為は、今も、昔も、この先も変わらない、
ルールを守れない『人』の問題
かと。守らないのは一部だと思うのですがね。
本当、人間というヤツは・・・・w 悔しいので、2度書きました(笑)
ここからどうなっていくか?チケットの転売問題が無くならない限り、NFTチケットのような技術・システムの導入は免れないと思います。なので、ほぼ確実に導入されていく(一部、既に始まってる)と思います。転売行為を防げない紙チケットも、その内に無くなるのではないかな?と。
そういう時代になった時に、この記事の内容が、少しでも読んでくれた方の役に立っていれば幸いです。
以上、転売ヤー撲滅という観点から僕が学んだことや僕の感じたこと、考察を書き連ねました。最後に一言だけ、この言葉で〆させて頂きます。
知らんけど。