明けまして、おめでとうございます。ことよろ。
1月14日に、セレッソもキックオフデーが開催されました。いよいよ、新チームスタート、サポの楽しみも始まったのではないかな?と思っています。
とはいえ、このオフシーズンは選手の移籍において色々と激動なところも(苦笑)セレサポによるXのポストでも、喜怒哀楽の激しかったところもあったかな?と感じております。
今回は、その移籍についてでも。ここまでのオフシーズン、個人的に色々と忙しくてブログも書いてなかった(1本書いてましたが現在保留中です)ので、ちょっと動かしてみます。
移籍について
前述してますが、今シーズンのセレッソではいくつか衝撃的な移籍もありました。個々の移籍については最後に書こうとも思いますが、まず最初に、移籍について個人的な捉え方を書こうと思います。
以前にXでこのようなポストをしました。
選手は個人事業主なので、どこと契約するのも自由。契約を勝ち取れるのは、その選手の力の証明。
— 土塔えんじ🌸オタク系セレサポ (@dotou_eng_crz) December 30, 2023
逆に言えば、試合に出れなかったのも、その選手の自己責任。コイツを出せば勝てる!と監督に思わせられなかった、その選手の負けなんやと思います。
契約社会は実力が全て。甘くはないと。
ほぼほぼ、この考え方が全てではあるのですが、
選手は基本的に個人事業主なので、どのチームと契約するのも自由。
という考えはあります。また、合わせて、
プロチームと契約できるかどうか?も、その選手の実力次第
というところも持ってます。
この辺、一般社会と同じ。当たり前のことですよね。
仕事の出来る人は、どんどんと良い仕事を取っていき、仕事の出来ない人はどんどんと淘汰されていく。サラリーマンの世界でも似たような世界観はありますが、プロサッカー選手はよりシビア。
プロサッカー選手は、契約できなければ廃業
と言う訳ですよね。
チームからの需要が無ければ、サッカー選手として供給できない。フォロワーさんにも何人か居られるみたいですが、フリーランスで仕事をされてる方や会社経営をされてる方は、全く同じ感覚だと思います。
こういう視点で見てみると、あくまで個人的な感覚ですが、
移籍も、選手主語で見る方が良い
僕はレビューを選手目線で書くようにしてるのですが、移籍も同じように選手を主語に見るようにしてます。
サポーターも選手主語で移籍を見れば、色々と違った見え方が出来るのではないかな?と思います。その辺をもう少し深掘りします。
選手主語で見る移籍
選手を主語にして移籍を見ると、以下のようなサイクルになるかな?と思います。
- チームからオファーを貰う。
- チームと契約する。
- 試合に出て活躍する。
- (1.に戻る。)
これはよく知られた所ですかね。
ここで選手にとって一番重要なワードがあると思います。それが、
オファー
というもの。
オファー・・・訳すと、提案、申し出とか言う意味になります。上記のサイクルにおいては、項目1.の所。
- ウチのチームに移籍して来てくれ!の獲得オファー
- 来年も継続してウチのチームでプレーしてくれ!の残留オファー
この辺は報道などで目にするところですね。
ただ、もう一つ、サッカー選手に重要なのがオファーがあると思います。それが、
監督からの『試合に出てくれ!』という出場オファー
これも得られないと、チームに所属できたとは言え、サッカー選手として意味がないのは明確ですよね。
上のサイクルを、もう少し細分化すると、
- チームから獲得(残留)オファーを貰う。
- チームと契約する。
- 監督から出場オファーを貰う。
- 試合に出て活躍する。
- (1.に戻る。)
このような感じですかね。
チームからのオファー、監督からのオファー、
この2つのオファーが揃って初めて、プロサッカー選手として自立する
という所ではないかな?と思います。サッカー選手を主語に言えば、
この2つのオファーを貰う為に、プロサッカー選手は日々精進している
というところになります。
そして、サッカー選手がオファーを貰う為には、
試合に出て活躍するしかない
のだと思います。当然、違う目的(チームの盛り上げ役等)でオファーを勝ち取れる場合もあると思いますが、基本的には試合に出て活躍するのが一番確実で手っ取り早いのかと。
次に、ちょっと視点を変えて、今度は逆にオファーを出す側からも、見てみましょうか。
オファーを出す側
チーム側から見て、オファーを出したい選手というのはどういう選手か分かりますでしょうか?
単純過ぎる答えなのですが、
チームに勝利に導いてくれる選手
ですよね。プロなので興行的な側面からのオファーもあると思いますが、基本的には『勝つこと』ですしね。
言い換えると、オファーを出したい選手は、
能力の高い選手
という事になります。当たり前ですが。
この辺の話で、特に若手選手のレンタル移籍で勘違いされてる方が多いように思います。よく、『試合に出れない若手をレンタルで出せ!』みたいなポストを見たりしますが、これは少し的外れな印象は強いですね。
レンタル先がオファーを出したい選手は、セレッソで言えば、レオセアラやカピシャーバ、清武、奧埜、真司、ジンヒョンあたりだと思います。なぜなら、彼らは『チームを勝たしてくれるから』です。
ただ、彼らはお値段が高いから、基本、お値段の安い若手にしかオファーを出せない訳で。実績はないけど、
チームを勝たせてくれる可能性(若手)に対してオファーを出す
のですよね。
逆の言い方、直球で言います。
能力が低い選手にはオファーは来ない
ですよね。試合に出れない選手に対して、チームが売り込みを掛けることはあるでしょうけど、オファーを出すのは相手方のチーム。その相手方のチームがその選手を使う事で『勝てる』と思うかどうか?で、オファーの有無が決まる。
若手と言えど、レンタル移籍で修業が詰めるかどうか?も、その選手に能力があるかないか。なので、
『試合に出れない若手をレンタルで出せ!』ではなく『その若手がオファーを勝ち取れ!』が正解
だと思ってます。
サッカー界における『選手の保有権』という制度で、サッカー選手をトランプの手札のように思っている人が多いように思います。 この選手、要らんようになったからあげる!みたいな感じで。『試合に出れない若手をレンタルで出せ!』も同様、チームが主語ですよね。
保有権という制度がある以上、それも正しい見方なのかも知れないのですが、オファーの有無は確実に『選手の実力』に起因するところだと思います。レンタル移籍で試合出場機会を得られるかどうか?も、その選手次第。
(少し余談ですが、個人的にプロ選手になってまで『育成する』というのには疑問を感じる方です。新人に対してチームが多少面倒を見ることもあると思いますが、それに甘える選手は消えていく。出てくる奴は、どんな環境でも出てくるのだと。)
こういう視点で、個人的には、
移籍も選手主語で見る。
というところにしています。逆に言えば、
基本的に、そこにチームの非はない
と思ってます。
また、勝ち取ったオファーは選手の権利であって、選手がそのオファーをどう使おうと自由。他チームからオファーがたくさん来る選手は、その内、ヨーロッパのチームからもオファーが来るだろうし、日本代表からもオファーが来る。
何度も言いますが、選手は個人事業主で契約が全て。その結果で得られるものは、全ては自己責任。『契約社会』というのはそういうもんでしょ?
ええ、多分、僕はサポの中でも選手に厳しめな視点で見てるようには思います(苦笑)
移籍は選手の意思
もう一つ、重要なところも書いておこうかと思います。
基本的に移籍は、
- チームの合意(チームが受け取る移籍金等の条件成立)
- 選手の合意(選手が受け取る年俸等の条件成立)
があって初めて成立するものだと思います。これも、当たり前の事ですよね。
上記条件があるので、
移籍して出て行った選手は、全て自分の意思(選手の合意)で出て行った
と思っています。
詳しくは知らないですが、有名?なサッカー漫画で、重要な選手が移籍した際(なのかな?)で、
出していい選手かどうかも分かんねぇのかよ!
とチーム批判をする選手の一コマを見かけたりします。これに対して、
いやいや。その選手は、チームが出したのではなくて、自分の意思で出て行ったんでしょ?
と突っ込んだりしてしまいます(笑)
そもそもオファー先のチームが、設定された移籍金を満額払うとなれば、その選手の所属元チームはオファーを拒否できなくなりますよね。加藤陸次樹とかパトリッキとかそうだったと言われますよね。
相手チームが移籍金満額を払うとなると、後はオファーを受けた選手の『移籍したいか?残りたいか?』の意思に委ねられる訳で。
その上で、移籍が成立したとなれば、
選手が『移籍する』と言ったから
で。その選手が移籍することに合意したから成立したのですよね。それなのに、
出していい選手かどうかも分かんねぇのかよ!
とチームを批判されましてもね・・・(苦笑)と言う感じですよねw
移籍をチーム主語で語られて、的外れに批判されるチーム関係者の皆さん、気苦労お察しいたします。
(まあ、この台詞は『移籍したいか?残りたいか?』の選手の意思に委ねられた段階で、『チームに残るように、フロントがしっかりと説得しろや!』という意味であれば筋は通りますし、そういう事なんだろうと理解はしてます。)
先程の『試合に出れない若手をレンタルで出せ!』も同じですが、移籍をチーム主語で語ると『出す』という表現になります。が、『選手の合意なし』にチームが出したら、単なる人身売買(違法行為)になりかねないですよね。
自チームでは試合に出れない且、他チームからオファーが来ている選手に対して、チームが『移籍すればどうか?』と選手に言うことはあると思いますが、その場合でも移籍をするかどうか?の最終判断はその選手に委ねられる訳で。
(そういう意味で、ちょっと話題になった野球の人的補償って凄い制度ですよね・・・(苦笑)選手のプロ入団時に、そういう制度である合意を得てるのだとは思いますけど。)
あくまで契約するのは選手のはずで、どこと契約するか?は選手の意思。こういう所でも、
移籍も選手主語で見る。
というのが必要だと思います。
一定数、チーム批判をするのに選手の移籍を理由にする方を見受けますが、大抵は『チームがその選手を出した』となっていて、的外れな批判に感じてます。もう一度書きますが、サッカーの移籍決定には選手の合意も含まれているはず。選手は意思のないトランプの手札ではないのです。
移籍について、個人的な捉え方はこんなところです。
これらを踏まえて、今オフシーズンのセレッソの移籍選手について、何人かコメントしてみますか。
セレッソ、行く人来る人へ
多くの入れ替えがありましたので、誰から行きましょうかね。
根強い人気の中原から行ってみますか。
●中原輝
サッカー選手はオファーがなければ廃業。そんな中で、見事にオファーを勝ち取ったな!というのが中原でしたよね。
昨シーズンのヴェルディからの獲得オファー、監督から試合出場オファー、そこでの活躍。そして、セレッソ残留オファーと、ヴェルディ・鳥栖の獲得オファーと。上で書いた内容を全て体現して、中原の実力で勝ち取った権利だと思います。セレッソに残って欲しかったですけどね(苦笑)
中原に対して、個人的に思いは強く。思い入れのあったのは、このシーンですかね。中原の良い所ではないのですけど(苦笑)
このシーン、僕は中原にゴールを決めて欲しくてカウンターが発動してから、
中原!ゴール前に入って行け!お前が点を決めて、ダービーでヒーローになるんや!もっと中に行け!もっと、もっ・・・加藤オウ!!!
みたいな感じでした(笑)
中原、戦術でカバーに回る役割が多い印象でしたが、こういう所で欲を出して欲しかったんですよね。このシーン、颯太と加藤に全速力で追い付いてゴール前に入って欲しかった。『俺が決めたる!』みたいなね。
昇格プレーオフのジェフ戦を見ましたが、そういう我が見えたのが良かったな~と。得点も決めてましたしね。でも、セレッソでそれを見たかったよな~とも(苦笑)
鳥栖で頑張って欲しいですね。
●丸橋祐介
丸橋については、チーム目線も入れて見てみましょうかね。
ヨニッチと真木と丸橋と契約満了発表がありましたが、特にヨニッチ・丸橋については、あくまで想像ですが、
移籍先が見つかり易いように、早めの契約満了発表
だったと感じておりました。ヨニッチは、11月30日に契約満了発表。丸橋も同じタイミングで・・・みたいな話だったようですが、丸橋のチーム事情に配慮してのリーグ戦終了後の発表。
丸橋らしいですよね。自分の進退より、チーム事情を考慮できる。本当、大好きな選手です。
逆に言えば、早め早めに発表しようとしたチームも丸橋への愛も感じます。他チームから見て、丸橋を取るにも年俸も高額だろうし、若くもない。その上で移籍金も必要なら手が出ない・・・
という状況だった所、『移籍金は必要ない!』と素早くチームが公式発表して、他チームのハードルを1つ下げるようにした訳ですから。まだ他チームのスカッドが固まってない状態で移籍市場に丸橋の名前を載せてあげれば、他チームもオファーを出し易くなりますよね。
この辺のセレッソの対応は、丸橋の鳥栖移籍に有利に働いたように思います。
また、入れ替わる形で、丸橋と同世代の登里が入ったので『丸橋でも良かったのでは?』みたいな論調も見かけましたけど、個人的に少し違う感覚があります。
山中の移籍もあったので、当然ながら、
丸橋へは、セレッソも残留オファーは出していたのではないかな?
と想像しています。ただ、
試合に出る可能性を高める為に、丸橋がセレッソの残留オファーを拒んだのではないかな?
と想像しております。
契約満了と一言で言っても、チームが一方的に切るだけでなく、選手側がオファーを拒否する可能性も当然ありますよね。丸橋の場合も、あくまで想像ですが、こっちの経緯だった可能性もあると思ってます。報道されてないだけで。
サッカー選手は、継続してオファーを勝ち取る必要があり、その為には、試合に出ないといけない。セレッソにおける丸橋でも例外ではなくて。昨年、セレッソでは序列的に左SBの3番手だった丸橋が、残留オファーを拒否して移籍したいと考えるのも理解はできるかな?と。
セレッソと丸橋の長年の関係性を想像すれば、こちらの方がはるかに健全に感じます。功労者に対してなんて不義理だ~とか、監督の采配がイケてないからだ~とか、チームが悪いという理由付けを想像するより、健全な想像をするように僕はしてます。
そんな所で、丸橋の移籍はあくまで『試合に出場できるかどうか?』だけが論点だったと。
サッカー選手は試合に出てナンボ。チーム愛を優先するだけでは、次のオファーを勝ち取れる訳でもない。
のですよね。タイに移籍した時期もありましたが、セレッソの(準)バンディエラとも言うべき丸橋も、1人のプロサッカー選手だということかな?と思っています。
まあ、この想像が外れてセレッソ側が切っていたとしても責任は取りませんけどw でも、切るにしても、それ相応の理由はあった・・・個人的には、そう思うようにしています。
そして、J1チームのオファーを勝ち取れたのも、丸橋の実力。流石、丸橋。これからも、頑張って欲しいですね。
●藤尾翔太
今回の移籍で個人的に一番残念だったのが、藤尾ですね。
藤尾はU-18の頃から見てましたが、
『自分でシュートをする』ありきでプレー選択をする
と言うのを見てたので、良い意味で日本人離れしてたなと思っていた若手選手でした。
チーム戦術を優先して、パスを繋ぐ・・・とか、藤尾にはなくて(笑)まずは、自分がシュートする、ダメならパスをする。この優先順位がはっきりとしてたので、非常に好感を持てる選手でした。
こういう選択を過去にしてた日本人選手だと、嘉人とか大黒将志だとか。点を取れる資質があるというか、
FWとして大成する要素を藤尾は持ってた
と個人的には思ってます。また、プレースタイル的に、西澤アキに共通する所もあって、前線でジャンピング胸トラップとかも出来たし。言わば、
(アキ+嘉人)÷2 = 藤尾翔太
というイメージで持ってました。
それだけに、セレッソで藤尾の成長が見たかったな・・・と(苦笑)個人的に若手選手の中では、ダントツで期待してた選手でした。
今回の本題の移籍と言う視点で見ると、パリオリンピックが目前に控える事、そのタイミングでセレッソにFW:レオセアラが居るという事。そして、プレースタイル同様、『自分ありき』で考えるFW的な思考の持ち主である事。
それらを考慮に入れるとセレッソ復帰の可能性は低くて、試合出場実績がある町田への移籍を藤尾が選択するのも自然な流れかな・・・とは思います。
まあ、町田で頑張って、目標を果して欲しいなと(ちなみに、渡邉りょうにも、藤尾と似た匂いを感じてます。りょうに期待してます。)
●登里享平
ここまで行く人ばかり書いてきましたが、来る人も。驚きの登里の移籍について。
登里の移籍は、まんま丸橋の移籍と似たような感じですよね。川崎は、今年に現役日本代表の左SB:三浦颯太を獲得。左SB、CBが出来る車屋も居るので、どうしても登里は3番手になってきますよね。三浦を山中、車屋を翔に置き換えれば、まんま丸橋の状況と酷似しますよね。
川崎を残るか?去るか?を悩んでいた際に、声を掛けられたセレッソ強化部の勝利だと思います。
何故か?はよく知らないですけど、セレサポに嫌われているヒゲカジさん(苦笑)本当、何で嫌われてるんですかね(苦笑)?個人的に、ほとんど試合にしか興味がなく、チームの内情とか政治的な経緯とか全然知りません。故に、何故、嫌われてるのか?も知りません。
でも、強化部として、選手獲得の手腕は流石。代理人の間でも、ヒゲカジさんの手腕は評価されてると10年位前の記事で読みました。
うろ覚えですが、ヒゲカジさんは『声をかけた選手全員が来るはずがない』という割り切り/前提で、獲得候補リストに上がってる選手の多くに声を掛けるそうです。『あなたにオファーを出すかもしれない』と。新聞報道で言う所では、オファーではなくて『興味』という段階ですかね。
そして、他チームの動向等、タイミングを見て声を掛けた選手に正式オファーを出す・・ような感じのことをその記事で書いていたように記憶してます。
あくまで10年前の情報ですし、今がそうか?までは分かりません。ただ、今回、丸橋退団、山中移籍で、左SBの何人かの選手の名前が挙がってましたが、登里を含め全て『興味』という所だったのではないかな?と思います。
その中で、移籍の可能性があった登里にタイミングを見計らってオファーを出した。(そのタイミングは、三浦颯太の川崎加入発表ではないかな?と想像してます。)
セレッソはトップオブトップのチームではないものの、その次くらいには名前が挙がるチームだとひいき目抜きで思います。トップオブトップよりかは選手層も薄く試合に出やすい、海外移籍も容認の姿勢。移籍を考える選手視点でも、そこそこは魅力に映るチームなのではないかな?と。
故に、 『あなたにオファーを出すかもしれない』とセレッソに声を掛けられた選手の中には『ぎりぎりまで、セレッソからの正式オファーを待つ』という選手も現れるのではないかな?と。大阪出身の登里は、この流れだったのではないかな?と感じております。
本当、このオフシーズンで感じたのは、
移籍はタイミングが重要
ですよね。ほんの少し前後するだけで、結果が大きく違う。
丸橋の退団、山中の移籍があった上で、登里に声を掛けていたこと。反対に登里から見て、川崎に車屋が居て、三浦颯太が加入した上で、自分の地元:セレッソに声を掛けられていたこと。どの要素が欠けても登里のセレッソ移籍は実現しなかったと考えると、本当にタイミングが重要だなと。
ノボリには期待しかないです。それ以前の話で恐縮なのですが、この登里移籍の経緯を考えると、縁というのはとても面白いなと思わされました。
●松田陸
最後に、松田陸。もう、ここは避けられないですね(苦笑)
鈴木徳真と共に、禁断の移籍とも言われたガンバへの移籍。予想通りと言うか、大きな反発を見かけましたね(苦笑)可愛さ余って憎さ100倍みたいな感じですよね。
でもまあ、陸は昨年は本当にしんどかったと思いますよ。
毎熊にポジション争いで負けても、右SBの能力は何の疑いもなくチームで2番手。でも、交代枠の都合、右SBとCBを兼任できる進藤がベンチに入って陸はベンチ外。陸が試合に出られたのは、
クルークスが調子を下げて、毎熊が右MFに入った時
以外になかったですもんね。
右SBなのに、右MF:クルークス、或いはSB/CB兼任:進藤とポジションを争う。違うポジションの選手と争わないといけないという、正当に右SBの能力順で選ばれる訳ではない状況下。プロ選手としてはキツイと思います。毎熊が代表に選ばれてからは、その傾向がより顕著になった感じで。
更に追い打ちをかけるように、春先に同じ右SBの有望株:奥田勇斗の加入発表。奥田は右だけでなく、左SBも可能。ベンチ入りする選手としては進藤と同じで、とても有効な選手で。
年下の後に日本代表に入る選手にポジションを奪われ、更に2ポジ兼任できるルーキーの加入。こうなると、陸の立場は更に辛くなりますよね。極端な話、シーズンオフの戦力外と言うワードもチラつくのは間違いなくて。
この想定で話を進めると、陸の苦悩は奥田の加入発表の4月から始まってた訳で。僕はプロ選手ではないですが、この状況がしんどいのは理解できます(苦笑)
陸はずっとセレッソでやりたかったんだとは思いますよ。過去のセレッソ愛ある言動から、容易にその想像はできますよね。セレッソ愛が強いからこそ、当時の自身の置かれた状況を踏まえると、
究極の苦悩やったろうな
と感じます。
良く知らないですが、甲府移籍前に陸はSNSで愚痴ったらしいです。その行動が良いとは僕も思わないのですけど、
SNSで愚痴る位は勘弁してやって欲しい(苦笑)
とすら思えるくらいに辛い状況だったと思います(苦笑)上で何度なく書きましたが、結果は選手の自己責任だから、毎熊とのポジション争いに負けたのも陸の自己責任です。が、心中察するに余りあるというか。色々と難しいですね。
力落ちも見えない、まだまだ十二分に戦える!レギュラーでも全く問題がない!セレッソ愛もある!という選手なのに、ここまで苦境に陥った選手は過去のセレッソでは見た事がないかな?僕の記憶する限りでは。
ええ、私、陸は大好きな選手です。このブログの一発目の記事も、陸にしました。
だからではないですが、ガンバに移籍したと言えど、陸をフォローする意味合いで書いております。
ガンバ入団会時に、陸はセレッソへのライバル意識むきだしのコメントを残してました。陸からすると、セレッソ(少なくとも小菊さん)にオファーを貰えなかった。これで大阪ダービーも負けたら、セレッソの判断が正しかったことになる。自分を肯定する意味でも、『セレッソには負けない』と言いますよね。
これは陸に限らず、古巣から出た選手全て古巣に対して思う事だと思います。ノボリも川崎に対して、平野も浦和に対して、あちょやルーカスも札幌に対して、自分が正しいんだと古巣には絶対に負けたくないでしょうからね。
言わば、単なる定型文。そんな目くじらを立てることも個人的にはないですかね。
この言葉に限らず多くの場合がそうですが、僕は、
その人の全てを否定できる程、SNSやメディア向けの発言に重さは感じない
と思っています。
最近、ありがたいことにフォロワーさんとお会いする機会も増えたのですが、Xで感じたその人の印象と、実際に会った印象では全然違うという経験をしたばかりです。SNSの発言で見えるのは、その人のほんの一部だと感じた次第です。
陸の場合も同様で、例のSNSやガンバ入団会見のメディア向けの発言でげんなりした人は多かったようですが、僕は、
その言葉尻を捕らえて、陸を全否定することもしない
と言う感じです。
はっきりと、
陸のセレッソでの功績 >>>・・・>>> 今回の陸のSNSやメディア向けの発言
だと思ってます。
ついでにもう一つ、突拍子もないことを言います。陸の移籍発表がギリギリになったのも実は、
毎熊の海外移籍が決まった場合、陸はセレッソに残留しようと考えていた
のだと想像しております。毎熊の動向をずっと待ってたんではないかな?と。でも、締め切り時点で毎熊の海外移籍は叶わず、陸はガンバに移籍になったと。
徳真の報道は早かったですけど、陸のガンバの移籍報道は、年明け位からでしたよね?年明けがリミットやったんではないかな?と。
あくまで想像ですけど、陸はこう思っていたと信じてます。ええ、我ながらまあまあ痛い奴ですw ただ、陸を悪く思うよりかはこちらの方が気が楽なので、僕はこう思っておきます。なので、陸には、
今まで本当にありがとう。大阪ダービーは負けへんで。
という言葉しかないですね。
ガンバへの移籍はセレサポへの裏切りだ!みたいなポストも見ましたが、家族の生活環境を大きく変えないで済む。当然ながら優先すべきは、サポより家族の生活。
ガンバがどうのというよりかは、陸が幸せになって欲しいなと思います。それをセレッソで見れないのは、残念は残念ですけどね。
これはあくまで、僕自身の思いです。ガンバ移籍に毛嫌いする人の気持ちも分かります(笑)
今シーズンも楽しみに
そんな所で、今シーズンのブログ第一弾でした。長文失礼しました。最近、文章にまとまりがない感覚があって、そんな文章をここまで読んで頂いて恐縮します(苦笑)
今年のセレッソの移籍は、本当に激動だったように思います。ただ、僕は基本、去って行った選手の幻影は追わないように、今いる選手の『今』を追って行こうと思います。非常に楽しみな選手が増えましたしね。
セレッソに加入してくれたという事に対しての感謝を忘れずに。サポは、ただただ応援あるのみで。
そんな所で、今年もブログは自分のペースでボチボチ更新して行こうと思います。また、お付き合い頂ければと思います。