セレッソ 1-0 徳島
2021.11.3 @鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
嬉しい勝利!ルヴァン決勝の敗戦のショックを、引きずりませんでしたね。
前半、リードしてからはどうなることか?というようなシーンもありました。しかしながら、試合が終わってみれば、危なげない勝利だったかな?と思います。
そんな試合を振り返ります。
試合内容・雑感
●モチベーションを保つのが難しい状況
先週の流れから、J1残留はほぼ確定できている状態。その上で、大目標だったルヴァン決勝に敗戦。目標を見失いかねない状態で、モチベーションの保ち方が難しい試合だな・・・と感じてました。相手も、J1残留できるか?の瀬戸際のチームですし、その辺の意識の差が心配な所でした。
ただ、それは杞憂に終わりましたかね。ハーフタイムに以下をツイートしたのですが、
勝ってるけど、内容は良くない印象。悪くもないが。言わば、普通。
— 土塔えんじ🌸オタク系セレサポ (@dotou_eng_crz) November 3, 2021
こういう普通の試合を勝ちきれるか?が、強豪になっていくのに重要なんだろうなと思う。そういう意味で、意味のある戦い。普通にやって、普通に勝ちたいね。
ルヴァンでやられたCKの形を、逆に再現したのは気持ち良かったな(笑)
試合内容的には良くもなく、悪くもなく、至って普通という所。それでも、後半なんかは要所を締めて、危ないシーンもほとんど作らせずに勝ち切ってくれました。
普段であれば、課題の多い試合と言えるかも知れません。ただ、セレッソの置かれている状況を考えると、素晴らしい勝利!とも言い換えられるかな?と思います。上のツイートの通り、
普通に勝ってくれた!セレッソは、まだ終わってない!
という所を、強く印象付けてくれた勝利だったかな?と個人的には思います。
●加藤のゴール!!!!
丸橋のCKから、奧埜がスラして加藤のゴール!!!
週末のルヴァンカップ決勝で、名古屋に先制を許した形ですよね~。それを逆に再現した憎いゴールだったなと(笑)
でもって、この形、実はホームFC東京戦でも見せた形ですよね。
ゴールはチアゴですが、スラしたのはここでも奧埜です。奧埜は運動量にいつも注目が集まりますが、こういう細かいテクニックも上手いですよね~。心憎いというか(笑)それだけに、今日の負傷退場は心配な所です。軽傷であって欲しいところ。
●いちいち上手い乾。
この試合の乾、見てて個人的に面白過ぎでした。本当に、いちいち上手い(笑)
徳島の武流(頑張れ!)がイエローを貰ったシーンが端的でしたが、前を向きながらボールを受ける技術が見てて楽し過ぎました。徳島は、乾がボールを持つ瞬間を狙ってる節は感じましたが、ほぼ相手になってなかったですね。半面、武流にドリブルでも何度かかわされてましたが(苦笑)
そんな所で本題。
小菊セレッソに変わってから、ボランチで出番を増やしているのが、喜田陽。今、セレッソで目覚ましい活躍をしている若手の1人と言える存在になってきている印象はあります。今日の試合も、大いに活躍してくれていた印象です。
そんな陽が絡んだ、個人的に面白かったシーンをピックアップしてみます。そして、そこから見えるチーム状態という所を深掘りして行きます。
スローインからのデザインされた攻撃
ピックアップしたいのは28分(27分20秒位から)、陸からのスローインのシーンです。
このシーン、陸のスローインを坂元が受けようと陸に寄り、徳島ジエゴ#4を釣り出します。そして、ジエゴ#4を釣った裏のスペースを山田が狙い、陸が山田にスローします。
次に、スローを受けに入った山田に連動して、加藤が山田の元々いた位置に入ります。スローを受けた山田は、1タッチでその加藤に折り返します。
ここで、注目はセレッソの2トップが極端に右サイドに偏ってポジション取りしている所かな?と思います。このセレッソの2トップの立ち位置に対して、徳島の守備は、2CB:福岡#20、カカ#14が対応に当たる形を取りました。
こうなると、ポッカリ空いたスペースが出てきてますよね?上の『その2』の図で言う所の徳島:武流#15とカカ#14の間のスペースです。そこを、陽が侵入して狙う・・・という形がここで出ました。
またこの時、徳島ボランチの岩尾#8が、ボールのある右サイドの動向に意識が向いています。その意識の裏、 岩尾の背後を突いた見事なオーバーラップなんですよね。素晴らしかった!
ボールサイドでは、加藤からのリターンを受けた山田は陽の侵入にしっかり気付いてます。陽に向けてクロスを入るも、残念ながら高さが合わずで得点には至りませんでした。しかしながら、この試合で一番綺麗な形で崩し(かけ)たシーンだったのではないかな?と思います。陽がボールを持つことが出来ていれば、ゴール前で完全に2(陽・乾)vs 1の大チャンスになってましたからね。
この攻撃、デザインされた形のものと言えると思います。良い立ち位置を取ることで相手マークを引き付けてズラしていき、空いたスペースを突く。前に厚みを持たせる素晴らしい攻撃で、その厚みを生んだのが陽のオーバーラップと言えるでしょう。
ただ、ボランチがあそこまでオーバーラップしたのも、珍しい印象でした。では、実際にボランチがあそこまで上がったという所の意義をもう少し深く考えていきます。
ボランチがオーバーラップする勇気
ボランチが前線に上がる・・・という事は、システム的には『真ん中を空ける』という事になりますよね?
仮にこのシーンで、加藤なり山田なりがボールを奪われた場合、どうなりますでしょうか?ボランチ(岩尾#8)に繋がれて、必然的に真ん中が空いた状態でカウンターを受けることになりますよね。
陽が上がった場合、誰がどうカバーするか?というチームの約束事はあるはずです。ただ、人間のミスは無くせないという理屈で、そのカバーが確実に行われるという保証はないですよね。そもそも、加藤・山田の所でボールを失う可能性もあります。そんな状況下で、ボランチが真ん中を空けるというアクションは・・・かなり怖いと感じるはず。
でも、この時の陽のオーバーラップを見て、
全然、躊躇してへんな。
と思いました。
前述の通り、デザインされた攻撃だとは思います。それでも真ん中を預かる陽にとっては、かなり勇気のいるアクションだったと思います。それでも、陽は全く躊躇しなかった。それは、一体、何故?という所。
そこから、チーム状態が良さを感じてます。その辺を、最後に少し。
陽がオーバーラップできるチーム状態
陽がこのシーンで躊躇せずにオーバーラップできるのを見て、個人的に安心感を覚えた所がありました。
想像するに、
俺がオーバーラップした穴は、仲間が絶対に埋めてくれる。山田・加藤も、ボールを失わずに必ず俺にボールを出してくれる。
オーバーラップしながら陽は、こう思ってたのではないかな?
『絶対に』『必ず』というフレーズ。100%、仲間を信用している。だから、迷わず走ることができる。陽のオーバーラップから、そういうモノを感じました。故に、見ている側で安心感を覚えたというか。
これが半信半疑だと、陽はボールを奪われた後のカウンターを考えて持ち場(真ん中)を離れたくはない。結果、あのオーバーラップは実現せず。そうなると、加藤・山田も陽のフォローを受けられずで中途半端にボールを奪われてたかな?と。お互いの信頼関係が、きっちりと出来ているから出来た形なんではないかな?と感じました。
察するに、チーム状態は良好なんだろうな~と。その時点で、1-0でリードしていることも踏まえて、
今日は勝てる!
と、まだ試合時間60分以上も残ってる段階で感じてました(笑)
サッカーはメンタルスポーツなんぞ言われることがありますが、こういう勇気のいるアクションを取れる・取り続けることができる選手は強い、そして、選手がそういう心理になれるチーム状態に持っていくのが監督の仕事・・・と個人的には思っています。
今のセレッソは、選手・監督とも上手く回っているのだろうな・・・ということはこの1プレーを切り取っただけでも感じます。
これを継続していって欲しいですね。頑張れ!!!
最後の最後に、一言。ジンヒョン、モリシ越え、おめでとう!!!
C大阪GKキム・ジンヒョン、森島寛晃超えた!クラブJ1最多319戦出場https://t.co/ltXk9uujIB
— Jリーグ最新情報 (@jleaguenews24) November 3, 2021
そして、ありがとう!!!これからも宜しく!!!
徳島を調べてみた@Supportnik
ひではちさん(@hide_cerezo)が開設されました『Supportnik』で、徳島を調べてみました。
徳島ラーメン、好きですね。家の近くに徳島ラーメンのお店があって、たまに行きます。本場のも食べたいですね~(笑)