セレッソ 0-4 FC東京
2022.10.12 @味の素スタジアム
きつい!仕方ない!でも、きつい!な敗戦(苦笑)
ルヴァン決勝を前に、景気づけに勝ちたかった所でした。ただ、膿を出し切ったと捉えるしかないですね。
そんな試合を振り返ります。
試合内容・雑感
●現段階で考え得るベストメンバー
ルヴァン杯決勝を前に、どのようなメンバーになるか?1つ注目でしたが、現段階で考え得るベストメンバーと言った所だったのではないでしょうか。
ルヴァン決勝も大事、リーグも大事にする。試合感と言う所も踏まえれば、賛成ですかね。結果的に、裏目になった所もありましたが(苦笑)
●山中の負傷
山中の負傷・・・これは、この試合においても、次のルヴァン決勝に向けてと言う面でも、本当に痛い。こう言った負傷を見るにつけ個人的に指摘したいのが、
ハイボールの競り合いのテクニックの拙さ
という所ですかね。
昔から言われるハイボールのヘディング競り合いのセオリーが、
ジャンプして競り合った時に『相手の肩』を『自分の脇』で押さえる
というものです。このテクニック、昔の名CBと呼ばれる選手は本当に上手かったです。個人的な記憶の範囲では、井原とか秋田豊とかですね。
落下地点に入るのが早い、そこからジャンプ時の競り合いのテクニックがあるから腕のアクションも派手なモノではない。結果、相手をケガさせることなく、それでいて相手を制することが出来る。そんな印象でした。
だから、昔はこういうアクシデントは少なった印象ですが、最近は落下地点に入るのが遅く無理な体勢で飛ぼうとして、大手を振る(振らざるを得ない)選手が増えたように思います。
相手に是が非でも競り負けない・・・という必死さの表れという意味なのかも知れません。ただ、それは故意ではないにしろ、腕に相手の顔が当たるリスクは大きくなると感じます。
腕を振って相手の顔に当てた時の厳罰化、ルール規制があっても良いんでは?と個人的には少し思っていたりします。
(ただ、そうなると、ヘディングの競り合いの迫力は半減するのも理解してます。難しい所ですが。)
●FC東京のビルドアップ
FC東京のビルドアップ、その起点となってたのが、森重・木本・東の3人ですかね。やっぱり上手いですね、この3人。
特に嫌らしかったな~と思うのが、CB:森重、木本の『サイドの裏狙い』のロングキックと『サイドチェンジ』の使い分け。この2人は、自身と同サイドの裏、そして、対角のサイドの裏を打ち分けてました。

セレッソにとっては、特にサイドチェンジが嫌なパスでしたね。これをされると、ボールサイドに寄せたセレッソの密集ブロック全体を、反対サイドにまでスライドさせないといけない。

この揺さぶりは、なかなかダメージが大きかったと思います。
そして、このサイドの裏狙い、サイドチェンジをセレッソに刷り込ませたて上で、中のパスコースも狙ってくる。

これらのパターン、森重・木本だけでなく、東がCB間に落ちた時も同じように狙ってたように感じました。東は、両サイドへのサイドチェンジがメインだったようには思いますが。
何れにしろ、この森重・木本・東の3人×3方向パスの使い分け、セレッソは2トップですので枚数的にもなかなか防げなかったですね。そもそも、そこを通せる3選手の能力値が高いなと。
木本、凄い選手になってきましたね。嬉しいやら、悲しいやら、複雑な気持ちです(苦笑)
●石渡ネルソンくんデビュー
何とか凌いだ前半、ただ、徳真負傷交代。そして、ネルソンくんデビュー。まだ、プロ契約してない(?)ので『くん』付けしときます。
高校2年生の年齢でリーグデビューは、曜一朗以来ですかね。ルヴァンでは陽や歩夢も高2デビューだったと記憶してますが、ネルソンくんはJ1リーグ戦での出場。それだけで、大したもの。
ただ、、、やっぱり、そこはデビュー戦。
何をどうすれば良いか?分かりません!
状態でしたかね。仕方ないですが、フワフワしてた感は否めなかったですかね。相手が人に対してゴリゴリフィジカルで圧してくるFC東京と言うのも、彼にとっては不運だったかと。どうしても展開が速くなって、考える時間が限られて余裕がなくなる。
ただ、個人的に、
おー、やるやん!
となった所もあり、とてもポジティブな印象もあります。その辺、後述のメインのお題で書いていこうと思います。
●4失点
もう、1つ1つは良いですよね(苦笑) 1つ言えることは、セレッソの左サイドが大きく崩されたと言う所ですね。崩された・・と言うよりかは、
崩れてしまったな・・
という自滅に近い印象はありました。左サイドは以下のような感じで、
- 右CB/右SBの進藤: 左CB
- 左CB/右CBの西尾: 左SB
- ボランチのネルソンくん: デビュー戦
と、本来とは違うポジションで構成されてました。ネルソンくんもデビュー戦。本当に急造も急造、全く連携が取れてなかったですね(苦笑) そこから、左MF:為田も交代しましたしね(苦笑)
これらは、山中、徳真の負傷のアクシデントから来る配置でした。そういう意味では、自滅と言うのも少し違うようにも思います。不運だったと。
このような理由のはっきりしている失点は、個人的には度外視してます。特に、この試合の4失点すべてそのような印象を持ってます。2人、怪我での交代は、流石に読めないでしょうしね(苦笑)
そんな所で本題へ。タイトル通り、この試合にリーグ戦デビューしたネルソンくんの話題へ。
この試合、大甘に見てもネルソンくんが輝いたシーンと言うのはあまりなかったと思います。そんな試合でした、この試合のネルソンくんのプレーから、
あの『レジェンド選手』と似たプレーをしてんな!!
と感じさせられました。
その選手とは誰か?また、そのプレーとは? 直ぐに答えは書きますが、ここでは少しだけ引っ張りますw また、今回は少し僕の思い出話にも付き合って頂きたく。書き手の自分語りはオモロないのは承知ですが、お付き合い頂ければと。
レジェンド選手の紹介
そんな所で、ネルソンくんが見せたとあるプレーで、僕がその姿を被らせたレジェンド選手を紹介してみたいと思います。
その選手とは・・・セレサポの皆さんは苦虫を嚙み潰したようになるかも知れないのですが(苦笑)
宮本恒靖
です。そう、ツネ様です(笑)
そしてですが、このブログで何度か書いているのですが、
僕はツネ様と高校の同級生
です。ここから、少しその当時の思い出を書いて行くことになります。
思い出話①: 同級生のツネ様
同級生と言えど、当時(もちろん現在も)ツネ様と友人関係な訳ではありません。高校3年間で一度も同じクラスになった訳でもないので、『同窓生』とするのが正確なのかも知れません。
ただ、3年時に2クラス合同で行う体育の授業で一緒になり、1年間、体育は一緒にやりました。だからね・・・
一緒にサッカー、しましたよ(笑)
頃合いは、Jリーグバブルがまだまだ隆盛の時。そして、翌年にそのJリーグ入り確定の同級生が居る。そら、サッカーは盛り上がりますよね(笑)
そして、高校最後半年間の体育は『サッカー』『ラグビー』『陸上』の3スポーツの選択になり、ツネ様が居る体育なので、当然?ほとんど全員が『サッカー』選択。週3回、半年間の体育でツネ様と一緒にサッカーをみっちりとやってました。
その際、ツネ様とはチームメイトにもなったし、相手チームとして対戦もしました。アイコンタクトでパス交換もしたし、1vs1のマッチアップになったこともあります。ホンマに目が合えば超正確なパスが足元に来ますし、マッチアップは指一本触れられずに抜かれましたw
でも、本当に濃密な時間だったな~と。ツネ様があれだけビッグになったお陰で、高校最後の半年のこの時間は、僕にとって大きな財産にもなってます。
一応は僕もサッカー経験者だったこともあり、当時、ツネ様から『一緒に攻めようぜ!』みたいに声を掛けられた事もあります。チームメイトになった時は、戦力として計算に入れて貰ってました(と思います・・・(笑))。
なんで、当時、僕と言う人間をツネ様も認識していて、友達とは言わずとも『顔見知り』程度にはなってたと思います。
そんな顔見知りのプロ入り直前の同級生がいて、僕自身は大のサッカー好き。そうなると・・・
ツネ様の試合を見に行ってみよう!
となるんです。インターネットも一般的でなかった時代で、サッカー雑誌でガンバユースの試合の日程をチェックしたりしてました。今ではガンバのユースの試合を見に行くとか、全く考えられない事ですね(苦笑)
(ただ、当時はセレッソはJFLだったのでガンバとの対戦はなく、そこまで敵対関係も強くなかったです。)
で、見に行った試合で、ツネ様のプレーの大きな特徴を1つ見つけます。大きく話が逸れてますが、
そのツネ様のプレーが、ネルソンくんのプレーと丸被り
してたのです。
思い出話②:試合で見つけたツネ様の特徴
もう、30年近くも前になるのですが(苦笑)今でも行われてますよね、Jリーグの下部組織による大会:Jユースカップ。当時、その第一回大会が開催されていて、長居第2陸上競技場(現ヤンマーフィールド長居)でその予選リーグにガンバユースが出場してました。
その試合に、友達2人と3人で見に行きました。
当然、同級生:ツネ様にしか興味がないので、試合中のほとんどの時間をツネ様しか見てません。また、上でも書きましたが僕自身もサッカー経験者でポジションはCB、ツネ様も御存じCB。だから、同じポジションの視点でサッカーを見ることになり、
プロに行くヤツは、どう違うんだろう?
と言う視点で見てました。恐れ多い比較ですけどねw
そこで、試合序盤からその差がよく分かるシーンを見かけます。それが、
ツネ様、ボールを見てない時間がめっちゃ長いな
という所です。今風な言い方で言うと、
『首振り』が凄く上手い
ということです。
少し想像してもらいたいのですが、ご自身がサッカーをしてたとして相手がボールを持っている時に、何秒、そのボールから目を離すことができますでしょうか?恐らく、ほとんどの人が、目を離せたとしても一瞬だと思うんです。
普通に考えて、サッカーにおいて相手ボール保持時に、
ボールから目を離す行為がどれだけ怖いか?
自分がボールから目を離している隙に、予測してない方向に展開が流れるかも知れない。そういう恐怖心は、プロ選手でも少なからずあると思います。ただ、ボールは見続けたいのだけど相手の次を予測するのには、相手の立ち位置を確認する必要もある。
自分の目線は、ボールの行く末を追うのか? それとも、ボールから目を離して相手を確認するのか? その葛藤というところ『ジレンマ』というのが良い表現ですかね。この『ジレンマ』と戦い続ける必要がある『首振り』は、かなり高度なテクニックと言えると思います。
当時のツネ様は、本当にボールから目を離して、首を振って周囲を確認し続けてたんですね。それを90分間ずっと、ジレンマと戦い続けるのですね。場合によっては、相手のボールの時に2秒くらい目を離していたり。特に、
自分の死角、背後から入ってくる選手を常に把握してる
という印象が大きかったです。
そこから、
だから、クロスがどこに入ってくるか?を予測が絞れるんやな
という風にも思いました。
ツネ様がJリーグに上がった後も、代表戦でも、僕は現地観戦でツネ様を追いました。そのユースカップの試合で見た通り、しっかりと『首振り』を行っていました。クレバーな守備とか表現されることのあったツネ様でしたが、個人的にこの
『首振り』の技術による予測の優秀さ
がそれに当たるものだと考えています。
ツネ様は身長177cm。CBとして身長は低いですが、それでもW杯で2大会連続で代表選出される位の選手になれたのには、こういう部分があったのは間違いないと思っています。
そして、
ネルソンくん、この『首振り』の意識がとても高かった
忘れかけてましたが、ここでようやく本題ですね(笑)僕が初めて見たJユースカップのツネ様のプレーっぷりをフラッシュバックさせる位、この試合のネルソンくんに『首振り』の意識を感じ取れました。
※最後に余談ついでに。高校時代のツネ様は、本当にいい奴でしたよ。
このJユースカップの試合を見に行った時、ツネ様は試合前練習時にスタンドにいた僕らグループに気付いてました。そして、試合後にわざわざスタンドまで御礼を伝えに来てくれました。『応援に来てくれて、ありがとう!!』と握手までしてくれました。
・・・まあ、僕はその後に何故かどっぷりなセレサポになるんですけど(苦笑)なんでやねん。
ネルソンくんの首振り
上のツネ様の件で書きましたが、首振りの技術はとても高度なモノだと感じます。それこそ、177cmのCBが日本代表のキャプテンになる位に。
試合中のネルソンくんをずっと追えば分かりますが、ネルソンくんもまたずっと首を振り続けてます。よく周囲を確認しているのが分かります。この試合、そこからの『予測』と『プレーの実行』で精度を欠いたものの、そこは上げていくしかないとは思います。でも、
良い選手になる資質は間違いなく持っている
と言う事は言えると思います。
本当、Jユースカップで見たツネ様とよく似てたんですよね(笑)自分の背後を常に気にしている。ただ、ツネ様と似ているということは、ネルソンくんは、
ボランチのポジションで、CBの首振りをしてた
という印象もありました。
素人目線ですが、この辺、ボランチっぽくはなかった印象です。そのまま、CBっぽいな~と感じてました。自分の背後を気にし過ぎる位に気にしてたというか、ヨニッチや進藤にカバーさせて、目の前の相手を潰せばよいのに・・・という印象でした。
ユース時代の彼のプレーを見たことはないので推測ですが、恐らく彼は、
相手にサイドで起点を作られたら、ボランチからCBに落ちてクロスを跳ね返す
ということを常にやってたんではないかな?と言う気がします。あの体格であれば、ユース年代では無敵でしょうし。それ故の『CBの首振り』をしてたような印象です。CBに落ちた自分の背後から入ってくる選手を捕まえる為の・・・ですね。
だから、背後を狙う相手をマークする・・・みたいなプレーはしたことがないのではないかな?という印象は持ちました。この辺、やっぱりボランチでやっていくなら、どんどん勉強していく所なんだろうな~という思いはあります。頑張って欲しい。
ユース年代の図抜けた選手の難しさ
試合後、ネルソンくんがコメントしてましたが、
プレースピードも全然違いますし、ユースで通用していたことが、こっちでは通用しなかったり
https://www.cerezo.jp/matches/2022-10-12/
この辺で戸惑いがあったのは否めなかったな・・・というのは、正直な感想です。この辺、
ユース年代で図抜けた選手の特徴
のようにも思えます。
ユース年代でプロに上がるような図抜けた選手をレベル10とし、ユース年代でプロに上がれない他の選手はレベル5程度と想定します。レベル10のユース選手はユースのカテゴリーで、そのレベル5のユース選手と対戦し続けることになるのですが、そこで『絶対に勝てる自分の形』を形成することになると思います。
ただ、周囲が全てレベル10以上のプロ選手に対しては、その『絶対に勝てる自分の形』は通用しなくなる。なぜなら、
その『絶対に勝てる自分の形』 は、実はレベル5の選手と対戦時に有効な形だから
ということは言えると思います。
自身もレベル10なので、上手くハマればレベル10以上のプロ選手相手にも通用するが、大抵の場合、そのハマる形にさせてもらえない。だから、多くの場面で『絶対に勝てる自分の形』が通用しないというイメージ。レベル10あるのに、レベル5に勝つやり方しか知らない・・・という感じでしょうか。
10年に1人の逸材とか、超高校級と言われるような選手の多くが、これに苦しめらるような気がしますね。セレッソの所属歴のある選手で具体的に言うと、徳島に行くまでの曜一朗とか、2016年ブレーク以前の健勇とか。最近で言えば、西川潤とかですかね。
対策を一言で言えば、『プロの水に慣れろ』と言うような所になるのかも知れないのですが、実は
その一言で片付けられる程、単純な物でもない
と言う印象が個人的にはあります。
ユース年代では、No.1と言われる位に確固たる自信を持ったプレースタイル。それが通用しない場合、捨てるのか?こだわるのか?という所で、多くの選手は『こだわる』を取ると思うのですね。
超高校級の選手であればあるほどプライドも高いでしょうし、『自分の得意の形に、更に磨きをかけて・・・』みたいな感じになるのでは?と思います。で、ドツボにはまっていく選手を過去に多く見てきた印象はあります。
だからこそ、プロの環境で早くそれに気付かせて、
自分のプレースタイルを見つめ直す必要性を知るべき
と個人的には思っていたりします。ネルソンくん、コメントの通りですよね。そして、
17歳でそれに気付けたのは、彼にとって大きな財産
だと思うので、それを活かして欲しいですね。
最後に、僕自身が『大嫌いな上司から言われた大好きな言葉』を紹介してみたいと思います。ネルソンくん、反省のコメントを出してますが、僕が持つ『反省の定義』を書いておこうと思います。
『反省する』ということは『行動を変える』ということ。
『反省します』と言えど、『行動が変わらい』と人からは反省しているとは見られない。また、行動が変わらなければ、同じ結果になる可能性も高い。だから、
行動を変えろ!!
ということ。
次にネルソンくんを見る時、『行動が変わっている事』に期待したいと思います。
第2回さがっそ大阪: 10月30日(日)開催予定!!
大変お待たせ?しました。さがっそ大阪、第2回を実施予定日を確定させました。
以下のような感じです。
- 開催日: 10月30日(日)
- 開催時間: 10:00 ~ 15:45
- 集合場所: 長居公園 南西口(スタート地点)
そして、前回は1チーム2名以上のルールとしてましたが、今回は、
1人の個人参加OK
としています。個人で謎解き好きな方、是非、チャレンジしてみて下さい(笑)
応募方法等、詳しくは以下でまとめてます。
同じサムネイルですが(苦笑)公式ルールブックのページも作ってますので、こちらも確認ください。こちらも、第1回目の更新しただけですがw
奮ってご参加ください!!! このゲームを通じ、皆様とお会いできることを楽しみにしています。