2024 セレッソ

【セレッソ】FC東京戦:ルーカスフェルナンデスの『裏』と『裏』

セレッソ 2-2 FC東京

2024.2.24 @ヨドコウ桜スタジアム

セレサポの皆さま、明けましておめでとうございます!コトヨロ。

いよいよ、Jリーグ開幕しましたね~。個人的に色々忙しかったりしてましたので、もうオフシーズン終わった!みたいな感じではあったのですが、待ちに待った!と言う方々も多いと思います。

オフシーズン、ブログの更新頻度も少なかったので、ボチボチと起こして行こうと思います(笑)そんな所で開幕戦を振り返ってみましょうか。

今回、普段は簡単な試合内容の振り返り→メインのお題(個人的に話したい内容)としてますが、それをひっくり返してメインのお題からスタートしてみます。

Jリーグの戦術のトレンドの変化

オフシーズンに、ロティーナにインタビューをされた清水サポ(?)の方の動画が少し話題になっておりました。セレサポはロティーナ好きな方が多いので、見られた方も多かったのではないですかね?僕自身も見ました。

その時のタイムライン上で、フォロワーさんと、

ロティーナの頃とはJリーグの戦術のトレンドが、はっきりと変わりましたよね~

というような話をしました。今回は、その辺のお話。

現在のJリーグにおいて、戦術のトレンドってどんなものか?個人的に感じてる所を、ざっくりと説明を書いて行きます。

サッカーの攻め方/守り方

ロティーナの頃位ですかね?その頃からよく言われていたのが、

攻撃でも守備でも、良い立ち位置を取る

みたいな話を聞くことが多かったと思います。

ここの『攻撃においての良い立ち位置』という側面で、話をスタートさせます。

『攻撃においての良い立ち位置』 とは、相手の守備ブロックに対して、間、間に立って、そこにボールを入れることで相手選手を動かす。それを連続させる事で、相手守備ブロックを崩していく・・・簡単に言ってしまえばこんなイメージは湧きますよね。

個人的に、このブログで何度か書いたのですが、チクタクバンバンを思い浮かべます(笑)

Amazonより

今時のヤツは、マリオなんっすね(笑)

ここでもう少し踏み込むと、重要なのはこの考え方は相手の守り方に依存する所があって、

相手が、ゾーンディフェンスの時にとても有効

と言う印象があります。ゾーンディフェンス、所謂、

その場所を守る

というヤツですね。

選手によって守備の得手不得手はあり、選手によって守備範囲が違ってくる・・という事は言えると思います。その守備範囲の違い等によって出てくるゾーンの『隙間』が良い立ち位置になってくるという所は、何となく想像が付くところかと思います。

相手が4-4-2の守備ブロックを形成した際、ボール保持側の流行り:5トップというのは、守備ブロックの『隙間』に人を立たせるような所になりますよね。

(黄色は守備範囲と捉えて下さい。)

だから、その隙間の一か所にボールが入りさえすれば、守備側の選手がチェックに来る。チェックに来た選手の裏を突く・・・みたいな形で、チクタクバンバンしていこう!みたいな所。

こういう戦い方が、Jリーグでも流行った印象です。しかしながら、昨年の総括レビューで書いた通りなのですが、

この記事のタイトルにもある通り、

流行りの戦術は循環する

という所になります。

考えれば当たり前のことなんですが、戦術Aが流行ったのなら、それに対抗する戦術Bを打つチームが現れる。流行りの戦術Aが多数派の中、戦術Bを採用するチームが好成績を残せば、他のチームも戦術Bを採用し始める。そうやって戦術Bが流行ったら、それを打開する戦術Cを打つチームが現れる・・・以降繰り返しみたいな。

サッカーの場合、リソースが11人でルールも大きくは変わらない。なので、11人で出来ることも限られるので、戦術は循環してくる・・・ようなイメージです。細かい方法論の精度はどんどんと上がるのですが、大局では大きくは変わらない・・と感じます。あくまで個人的に・・・ですが。

※この辺、冒頭に挙げたロティーナのインタビュー動画で、めちゃめちゃ感じた所でした。マニアックになり過ぎるのでオフシーズンに書くのを自重しましたが、また、どこかでこの話もしたいです(笑)

ここまで、ゾーンディフェンスに対する『良い立ち位置』という所の話をしました。ただ、サッカーの戦術も多種多様。ゾーンと対になる守備戦術もあります。それが、

マンツーマンディフェンス

という所になります。

上で挙げたゾーンディフェンス『場所を守る』に対して、

マンツーマンは『人』を止める

という所ですかね。極端ですが、こんなイメージです。

マンツーマンイメージ

ボールホルダー以外は、黄色の守備範囲内に収めてくるような感じですよね。ここも当然ながら、選手個々の守備の得手不得手で、その強度は変わってきますよね。

上の図で注目してもらいたいのが、オフェンスの5トップに対して、ディフェンスも5人で人に付いている所です。人に付くこと隙間を作らずで、チクタクバンバンさせね~よ!という守備側の狙い。

では、この辺で質問をしてみます。

前述しましたが、オフェンス側目線で、相手がゾーンディフェンスの際は『相手守備ブロックの隙間』が『良い立ち位置』になるのはイメージ出来ました。では、

相手がマンツーマンで来た場合、オフェンス側の『良い立ち位置』はどこでしょう?

という所。

どこだと思います?

僕がこの問いに回答するのであれば、

『人』と『人』の間

という所になります。上の図のここですよね。

マンツーマンでの良い立ち位置

ただ・・・絵に表すと、よく分からないですよね(苦笑)静止画になるので、ゾーンディフェンスの絵と大差ない(苦笑)ここで注釈になりますが、マンツーマンは守備側の動きも流動的なのですね。オフェンスに合わせて動いて来るので。なので、上の回答を補足すると、

『動く人』と『動く人』の間が、オフェンスの『良い立ち位置』

と言うことは言えるのかな?と思います。対象となる人が動くので、

オフェンスの『良い立ち位置』も流動的

という所も言えるかと思います。

自分たちの動きに合わせて、守備側も連動。なので、『良い立ち位置』も常に動くのですね。

このような感じであくまで主観ですが、ゾーンもマンツーマンも、オフェンス側の『良い立ち位置』というのは存在します。が、性質は大きく違ていて、

ゾーン相手だと『静的(=動きが小さい)』な『良い立ち値』

対して、

マンツーマン相手だと『動的 (=動きが大きい) 』な『良い立ち位置』

みたいな違いはあるかな?と。

この2つの特徴は、

  • ゾーン(良い点)省エネサッカーになる。
  • ゾーン(悪い点)受動的なサッカーになる。
  • マンツーマン(良い点)能動的なサッカーになる。
  • マンツーマン(悪い点)燃費の悪いサッカーになる

何となくイメージが付くと思うのですが、お互い相反する形。どちらが良いか?と言う意味ではなく、状況に応じて使い分けられるのがベストと言う感じですかね。

ただ、チームによっては得手不得手があって、それが強み/弱みになる・・・というようなイメージです。

また、見る側が戦術論を語る際、ここに立てば、相手はあー動いて、今度はこー動いて・・・みたいな机上の空論を楽しむところがありますが、この見方はどちらかと言うとゾーンディフェンスの際に使う思考かな?と。パターンは見つけ易い印象。

それに対して、マンツーマンは攻守ともかなり流動的になるので、見てる側からパターンは見つけにくいと思います。だから、パターンを見つける戦術好きな人には嫌われるようなイメージ(笑)反面で、個の駆け引き等はとても見ごたえがある印象です。

この2つの守備戦術をベースにして、Jリーグのトレンドという所を追ってみようと思います。

Jリーグのトレンド『ゾーン』→『マンツーマン』

Jリーグのトレンドを追っていくと、昨年の上位3チーム:神戸、Fマリ、広島となりました。

ここ、お分かりいただける方も多いと思いますが、はっきりと、

マンツーマンで強みを持つチーム

という所は言えるかな?と思います。広島なんか、分かり易いですよね。

また、一時期、イニエスタを擁してバルサ化!みたいなサッカーを志向しようとしていた神戸は、昨シーズン頃から大きく方向転換を計ったチームだったと思います。イニエスタを外してまで、マンツーマンの強度を高めた印象でしたよね。蛍とか、高徳、武藤らを中心に。

ここで言いたいのは、

Jリーグのトレンドが、大きく変わってきている

という所ですね。

セレッソにおいてロティーナの時なんかは、ゾーンに対する『静的な良い立ち位置』を取ることで強みを出していたチームだったと思います。相手のゾーンディフェンスに対して、間、間を取って丁寧に繋いで前までボールを運ぶスタイルでしたよね。それで、上位進出をしました。

でも、今現在は上で挙げた神戸、広島のように、

ゾーンを敷かずに、マンツーマンで人を潰しにくるサッカー

というスタイルが上位進出してきている印象です。 静的な良い立ち位置』を取るオフェンスに対して人を潰しに来る。動的に潰しに行くことで、攻撃側に間、間を使わせない。そんなマンツーマン的なチームの方が、優位性を示せてるような印象はあります。

そんな感じで、ロティーナもセレッソを離れた後のチーム:清水・神戸で、それぞれ成績を伸ばすことができず。ガンバのポヤトスさんとかもロティーナと似たようなサッカーを志向してると思いますが、ポヤトスさんの前任の徳島時代、及び、現在のガンバとそこまでJリーグにハマってる印象もないですよね。

だから、ロティーナやポヤトスでは勝てない・・・と言う意味でもないのですけど、神戸や広島のように割り切ってゴリゴリ行く戦術を志向するチームの方が良い成績を残せてるのが、今のJリーグかな?と思います。セレサポ内で未だにロティーナを懐かしむ声も見たりしますが、

そこから3-4年経って、戦術の循環は進んだ

と個人的に強く感じる次第です。

なので、現在のJリーグは、

マンツーマン気味で、個人のプレー強度の高いサッカーにトレンドが移りつつある

ということは言えるのかな?と考えております。

マンツーマンと言ってもフルコートではなく、ある程度のエリアをゾーンで守り、ボールホルダーの近くに居る人が、マンツー気味に『人』を抑えに来るようなスタイル。

そんな中、求められる選手も変わってきてる印象はあります。

前述の通り、マンツーマンディフェンスに対するオフェンスは

『動的(=動きの大きい)』な『良い立ち位置』

であって。そんな中で、一言でパスサッカーを志向します!といってパスを繋げていくにしても、

  • 動いている『人』と『人』の間を、自らも動きながら使える選手
  • マンマークで接触プレーが増えるが、それでバランスを崩さないようなフィジカルの強い選手

が重宝されるような時代になってるな~と言う印象です。

Jリーグのみならず、日本代表でもそうですよね。4-2-3-1だったり、4-3-3だったり、守備ブロックこそ敷きますけど、基本的に局面の1vs1の強さが求められるようなサッカーですし。

また、その視点で言うと、昨今のJリーグでいち早くマンツーマンに舵を切ったのが札幌のミシャさんで。選手のレベル差という所でそこまで成績を上げて来れてない印象ですけど、この辺、ミシャさんの時代を読む先見性という所は感じますよね。

あくまで個人的な主観ですが、Jリーグの戦術のトレンドをこんな感じで捉えてます。細かい方法論は、詳しい方に聞いてくださいw


そんな所で、これを踏まえて、この開幕戦の試合内容・雑感という所に入ります。

試合内容・雑感

●強度高めのサッカーに移行

2024年小菊セレッソの指導で、現地に見に行ってました。人が変わって、プレーの強度が大きく変わってましたよね。

ゾーンとマンツーマンの併用と言う感じは、以前と変わらず・・・な印象でした。ゾーンでブロックを作りながら、『人に対して強く行く』というのはこれまで同様というところ。が、以前は、4-4-2の密集ブロックを敷いて、そこからのハイプレスでしたが、

密集ブロックを作る必要もなくなったな

というような陣容に変わった印象でした。

人の能力が高くなると、その分、カバーできるエリアも広くなる。なので、密集を組まなくても良くなった印象。これ、ここ数年のチーム編成の取り組みの成果だなと思います。

極端なマンツーマンと言う感じではないですけど、確実にそっちの方向、つまり上で挙げた、

Jリーグのトレンドに則した戦術にシフトしつつあるな

という印象は強く感じました。

そこで特に目を引いたのは、田中駿汰とルーカス・フェルナンデスでしたよね。札幌でマンツーマンを仕込まれてた2人、慣れと言う部分でも強度の高いサッカーはお手の物・・・という所でしたかね。

田中駿汰に関して、守備面で周囲とのコンビネーション的にまだまだな所は感じましたけど、縦パスは流石の一言。(87:15)の柴山に通した1タッチロングスルーパス、エグすぎませんか(笑)?

本当、楽しみな選手が加入したな~と思います。

●FC東京の前線ハイプレスとの攻防

この試合の序盤で、特に面白かったのが、FC東京の前線ハイプレスとセレッソのジンヒョン+田中駿汰を含めたDFラインとの攻防ですかね。

FC東京のハイプレス、マンツーマン気味にジンヒョンにも来てたんですよね。CBにもマンツー。なので、セレッソのCB2人+ジンヒョンに対して、FC東京が3枚、プレスに来るシチュエーションとかもありました。

ジンヒョンまでプレスに来るという事は、フィールドプレーヤーの数に優劣が出てきます。フィールドプレーヤー数を引き算すると、そこの局面以外はセレッソ8人に対して、FC東京:7人になりますよね?なので、

セレッソが必ず1人、どこかでフリーな選手が出てた

と言う状況は多く見られました。

これ、FC東京のエラーという所ではなく、リスクの取り方ですよね。ジンヒョンのミドル・ロングパス警戒で、ジンヒョンに探す時間を与えない。その代わりに、セレッソの選手1人はフリーになってしまうリスクはある・・・というような。

ただ、セレッソの選手、そこを見逃しませんでしたよね。フリーな選手を見つけ、そこにボールを供給出来てたと思います。この試合、終始セレッソが押してるという展開でしたが、この辺の個々の『見つける能力』というのが効いていたと思います。

ここでも田中駿汰や、相変わらずのジンヒョンとか、ノボリとかもそうでしたかね。そこから、良い崩しを多く見られた印象でした。

そんな中で、待望の先制点が生まれます。

●カピシャーバのゴール!

カピシャーバのヘディング!!! リーグ戦において、いつ以来か?分からん位の久々のゴールでした(苦笑)半年ぶり位ですかね(苦笑)ちょっと、うっぷん晴れましたよね。カピシャーバも、相変わらずキレッキレで安心しました(笑)

アシストした毎熊のポケット進入も見事!と色々と見所の多いゴールではあるのですけど、ここでは少し違うアプローチをしてみます。

このシーン、最初は毎熊のスローインから始まります。そこから、毎熊スローイン → レオセアラ → 奧埜 → ルーカスフェルナンデス → 真司 → レオセアラで、右サイド奥を攻略する訳ですが個人的に、

レオセアラ→ 奧埜→ルーカスフェルナンデス の所が嬉しかった!

ですね(笑)

というのも、マンツーマンディフェンスに対するオフェンスが攻略するための方法論という所で、必ず上がるのが

レイオフ

という方法論でして。このレイオフが、ばっちりハマったのが良かったですよね。

ちなみにレイオフとは、

  • 『パスを出す人』が『壁となる人』にパスを出す。
  • 『壁となる人』が『ボールを受ける人』にボールを落す。
  • 『ボール受ける人』は前向きにボールを持つ。

と言う感じで、前向きにボールを受ける人を作る為の方法論というところで。昔で言う所の『壁パス』ですね。それっぽく用語を使ってみましたが、『壁パス』の方が個人的にスッと入ります(笑)でもまあ、レイオフですw

マンツーマンと言えど、サッカーには『カバーリング』という概念があります。なので、守備側は自分がマークする相手の他、カバーリングする選択肢を残す為に『ボールの行方も見る』と言うところはあります。

なので、守備者が『ボールを行方を見る』際、攻撃側は『マンマークを外す』チャンスが生まれる訳で。レイオフは、3人の選手が絡むのでマークも外しやすい・・・という所からマンツーマン攻略の1つの方法論になってるイメージですかね。

これを踏まえて、動画を貼っておきます。

注目は、ルーカスフェルナンデスの動きですね。レオセアラがスローインを受けた瞬間の、レオセアラの横に居るルーカスの動きに注目してみて下さい。

毎熊のスローインをレオセアラがキープした際に、FC東京#49が『ボールの行方を見る』という行動になってますよね?その動きを見逃がさず、

ルーカスは、自分のマーカーであるFC東京#49の背中を取る動きをしてる

のが分かると思います。この時点でルーカスは、

FC東京#49の視界から消え、フリーになった

んですよね。この動き、本当に見事のひとこと。

そこからレオセアラが粘り、こぼれたボールを『壁役』の奧埜がルーカスに落とす。そこからの展開で、得点。見事なレイオフからの展開で生まれた得点と言うこと言えるかな?と思います。

ここではっきりと書いておきたい事がありまして、それが、

このレイオフ、小菊さんめっちゃ意識して取り組んでた方法論だ

という所です。

昨年以前まで、セレッソはゴリゴリ人に来るチームに弱かったというのはありましたよね。それこそ、広島相手には何度も辛酸をなめさせられて。その度に、『戦術が~』『何の用意も~』みたいな話題になってまして。

でも、プロチームなんで、取り組み・対策をしないはずもない。今年のキャンプ動画ではレイオフを意識した練習もかなり映されていて、個人的には『おー、やってるな~』と好印象を持ってました。

また、もう昨年の事ですし、キャンプ動画にも同じ練習内容が上がってるので言ってしまいますが、

レイオフを意識させる練習は、昨年のGWに舞洲に練習を見に行った際も徹底的にやっていた

と言うことは追加して書いておこうと思います。

なので、この形で得点を挙げることは、個人的にも待ちに待った所はありました。

小菊さんが(少なくとも)昨年のGWから取り組んでたことが、ようやく結実した!

みたいな感じですね。

なので、その1連の流れ、

レオセアラ→ 奧埜→ルーカスフェルナンデス の所が嬉しかった!

という所です。

ルーカスの相手の背中『裏』を突く動き、素晴らしかったなと。本当、こういう動き出し大好きですわ。しっかりと、それを見ていた奧埜も流石だし、レオセアラの粘り腰も見事。

しかも、2024年の1stゴールっすよ(笑)幸先良いな~という感じでしたが・・・

●同点ゴールを許す。

これはまあ、止めるのが難しかったようなゴールでしたね。

スーパーゴールの部類。ミドルシュートを打たせないアプローチという所は必要かもしれないですが、あれだけ綺麗に決められたら、割り切るのもまあ容易な所だったかな?と。

でもまあ、試合展開的に勝てる期待感はありましたよね。そんな中から、勝ち越しゴールが!

●田中駿汰のゴール!

田中駿汰のゴール!! 高い(笑)!!なんか持ってる感ありますよね、田中駿汰。開幕戦で、10番背負ってゴールを決めるという。

新体制発表とか、キャンプ動画で見られるキャラクターも良いですよね(笑)

チーム、サポから期待の程は自身もよく分かってると思うのですが、良い意味で力が入ってないというか、自然体というか。10番を背負ったと言えど過度な気合とか力みを見てる分には感じなくて、常に安定してプレーできそうなメンタルを持ってそうだな~と感じます。本当、楽しみな選手だと。

そして、このゴールは半分はルーカスフェルナンデスのものかな?とも思います。良いボールでしたよね。

FC東京は、CKはゾーンディフェンス。CKのゾーンは、ニア側にヘディングの強い選手を置く傾向がありますよね。ニア側にヘディングの強い選手を立たせる事で、FKで言う『壁』の役割を果たすようなイメージ。

ニア側の『壁』の『裏』は、ゴール中央になりますよね。守備側からすると、一番、ボールを落とされたくないイメージ。そこを使われない為に、『壁』を高くする。

こうすることで、高いボールは『壁』を超えれるが、ファーに逃げて行ってしまう可能性が上がる。低いボールは『壁』に阻まれる。だから、CKを蹴る側は、『壁』の『裏』にピンポイントで落すようなボールを蹴る必要が出てくる。これ、難易度高いですよね。

その難易度高いボール、ルーカスはしっかりと『壁』裏に落とし切った印象で。田中駿汰の高さも手伝い、綺麗に決まった印象でした。ルーカス、ドリブルで力を発揮してましたが、壁の『裏』に落とすCKのキッカーとしても期待したいですね。

後半立ち上がりに勝ち越し点、それ以降も特に危ないシーンも作られることなく、このまま勝ち切れる・・・と思っていたのですが。好事魔多し。

●再びの失点

ここは、セレッソの右サイドを崩したWG:ジャジャシルバが凄かったですね。セレッソは、2人が行って潰し切れず。

マンツーマン気味にシフトしているとして、その戦術を成立させるのは至ってシンプル、

1vs1に負けない事

ですよね。

毎熊に止めて欲しかったですかね。ジャジャシルバが凄ったと片付けてしまっても良いのですが、日本代表の看板を背負う以上、やはり勝たないと・・・と正直に思います。

個人的に、サッカー選手のプレーを見る際、『価値があるか、どうか?』という所は見たりします。1vs1で負けてたりすると、やはり『価値は下がる』となる訳で。

サポなんかが『戦術が~』『システムが~』とか言うてミスやこういう球際の負けを許容する評価軸もありますが、仮に毎熊が欧州移籍を目指しているのであれば欧州チームのスカウトの評価が基準になる訳で。欧州スカウトが『戦術が~』『システムが~』とかを考慮してくれるはずもなくて(苦笑)

その視点で見ても、やはり『1vs1のディフェンスに弱い選手』というレッテルは致命傷になりかねない。自身の価値を下げない・・・と言う意味でも、

毎熊にはJリーグでは絶対に負けて欲しくない

という所はサポとしても節に感じる所ではあります。

ただ、あまり心配もないと言うか。試合後のコメントを見る限り、

毎熊は常に自分に矢印を向けられる選手

だなと。こういう選手は強いですよね。

先日のアジア杯のイラン戦の際、毎熊:1人に対してイラン:2人になる場面が多かったのを覚えておられる方も多いと思いますが、それに際して『1人で2人を抑えられる選手になる』的コメントを残してましたよね。そういう選手こそが『価値がある』という所で。

毎熊も、そこに目を向けられている。『仕組みがないから、(個の局面で)負けても仕方なかった』的サポ論に準えるような、ひ弱な選手ではないという事ですよね。

ならば、セレサポとしては毎熊が『価値のある選手』になるべく応援しようと思います。だから、

毎熊にはJリーグでは絶対に負けて欲しくない!

と言っておこうかと思います。あえて、厳しく(笑)

今回の失点は痛いのは痛いですが、毎熊がチームにもたらす貢献度と言う意味では、長い目で見ると確実にプラスになる選手な訳で。こういう選手、セレッソではジンヒョンみたいな感じを受けました。

セレサポなら誰しも『(ある程度の)ジンヒョンのミス絡みの失点は仕方ない。何故なら、それ以上の恩恵を受けてるから。』と感じたことはありますよね。毎熊もその領域の選手になったんだと、改めて驚かされました。

本当、頑張って欲しいなと。期待しておきます。

ルーカス・フェルナンデス#77の豆知識

そんな所の開幕戦でございました。

改めて今年の開幕戦を総括すると、今後の期待感はとても大きいですよね。あーいうラフに当たりに来る相手に対して、真っ向勝負で圧しまくってた姿、昨年以前では想像できなかったですよね?それだけでも成長というところを感じます。例年にない期待感を少し持ちました。

また、1点目で紹介したルーカスの『裏』を突く動きとか、Jのトレンドという所で、戦術論というよりかは個の戦いがよりクローズアップされる所は出てくるのではないかな?と思います。そういう見方をすれば、楽しめる所が増えるのではないかな?と。

楽しみなシーズンが始まりました。そう感じさせるのに十分な開幕戦でした。

ってか、相変わらずまとまりのない文章ですな(苦笑)最後の最後に『まとまりない』ついでに、サッカーとも全く関係ない余談を1つ。今日から、直ぐに使える豆知識です(笑)

ルーカス・フェルナンデスの背番号77。7並び、良いですよね(笑)

このルーカスの#77と言う数字を見て、昔に少し話題になった豆知識を思い出しました。それが、

大正7年7月7日生まれの人は、平成7年7月7日に77歳になっていた

というもの。これ、凄くないですか(笑)?平成7年の初めごろにTVで放送されて、『すげー!』ってなってたのをルーカスが思い出させてくれましたw

ちなみに、同種のネタとして『7』の後で少し弱いですが、

昭和33年3月3日生まれの人は、平成3年3月3日に33歳になっていた

というのもあります。西尾隆矢#33、頑張れ(笑)!

日本独自の元号制度が起こす数字の奇跡、今年はルーカス#77と西尾#33に期待してみましょうか(笑)

開幕戦にして、とんでもない〆方をしてしまいましたが、思い付いたらどうしても書きたくなってしまいましたw そんな所で、今年もボチボチとブログは頑張っていこうと思ってますので、懲りずによろしくお願いします。

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