2023 セレッソ

【セレッソ】2023年総括。戦術の循環性から見る小菊セレッソの立ち位置。

天皇杯も川崎の優勝で終わり、日本におけるリーグ戦、カップ戦はすべて終了。本格的にオフシーズンに入る事に成りました。とは言ってもこれは男子の事で、今年からセレッソ大阪ヤンマーレディースがWe.リーグ参戦の為、オフシーズンもサッカーは楽しめそうですね。

今年の男子のセレッソの成績は、

  • リーグ:9位
  • ルヴァン:予選リーグ敗退
  • 天皇杯:ベスト16敗退

うーん・・・普通(苦笑)どちらかと言うと期待値の高かったシーズンでもあったので、この結果は残念と思う方も多かったでしょうかね。

そんなシーズンの振り返り、今回の記事は、今年の男子のセレッソを振り返りを僕なりの視点で書いてみようと思います。

振り返るのにあたり、キーワード的な所を。以下3つのキーワードを持って、書いていこうと思います。

戦術の循環性から見る小菊セレッソの立ち位置

小菊セレッソの最大の弱点

痛恨だった出来事。

と言った所ですかね。

シーズン中に僕が書いてきたレビューは、かなりオブラートに包んだ書き方をしてるのですが、今回はちょっとだけズバッと、

ここ、弱かったよね。

というところも書いてみます。気分を害されるかも知れない方も居られるかも知れませんが、すみません、先に謝っておきます。

全般的な評価

2023年の小菊セレッソを見てきて、全般的な評価をまず最初に書いておきます。

個人的な今年の評価は、

怪我人、多いな。人、足らんな。そら小菊さん、苦労するよな・・・(苦笑)

というところ。少し、同情の余地が多いシーズンだったなと。

本当、怪我人が多かったですよね。開幕前に好調を伝えられてた清武が、負傷。それ故か、リーグ序盤は出遅れ。春先から夏にかけて持ち直すも、奧埜、山中、為田と主力が手術。天皇杯で復帰した清武も、直後に手術。

夏に、加藤・中原・原川が抜けて、その補強として渡邉りょう、柴山と加入。穴埋めに期待された1人渡邉りょうも、秋口に負傷?でリーグ終盤に試合に出れず。なかなか、メンバーが揃わなかったな・・・な印象はとても強かったです。

特に、清武、奧埜、為田、山中は、レギュラークラスですよね。この辺の主力選手の抜けは、本当に痛かったなと思います。

ここから少し戦術論という所に入って行きますが、以前に書いたレビュー記事で、僕なりの戦術の定義を書きました。今一度、この定義を書いておこうと思います。

ここで、僕の戦術の捉え方として、

選手の1人1人が、1つ1つのプレーを積み重ねて、それが形になるものが『戦術』

であって、故に、

『戦術の精度』を上げるのには『選手個々のプレーの精度』を上げる必要がある

と思っております。

なので、

『選手個々のプレー』と『戦術』は切り離して語れないもの

という解釈をしております。

少しエピソード的なところを紹介しますと、皆さんご存じ、元日本代表監督:岡田武史さん(現FC今治のオーナー)。監督としてFマリノスでJリーグ連覇に導いた後に、岡田さんは一時期、中国のプロリーグの監督をしていた事があります。

この際、岡田さんがJリーグ連覇したFマリノスの戦術を、そのまま中国のチームに持ち込もうとしたらしいのですが、

所属選手のレベルが低くて、Fマリノスの戦術が出来ねぇ!

となったそうです。故に、汎用な戦術しかできなかったと。

このエピソードが示す通りだと思うのですが、戦術は選手の技術に依存するところが多いにあるということ、

高度な戦術を行うのにも、相応の『選手の質』が求められる

というところは間違いのない所だと思います。想像すれば当たり前と思いますが、実行する選手がサッカーが下手だったり、理解力がなかったりすると、戦術は成立しなくなりますよね。

話を元に戻して、小菊セレッソの清武、奧埜、為田、山中の抜け。

これだけ主力が抜けると『戦術』の質も下がるよね。

という所はセレサポさんであれば、よく理解頂けるところなのではないですかね?特に、奧埜に関しては、昨年に小菊さん自身がキーパーソンとして挙げてましたからね。そんな選手の抜けは痛かったなと。

全般的に見ればこれがほとんど全てになるのですが、総括ですし、以降でもう少し細かく見てみましょう。

2023年の小菊セレッソは、戦術的に見るとどんな状況だったか?の僕なりの視点を。ここで登場するのが、キーワードの1つ、

戦術の循環性から見る小菊セレッソの立ち位置

というところです。

戦術は循環する。

記事のタイトルにも入れた通り、この記事の重要な部分になるので、丁寧に行きます(笑)

戦術と言えど、個人戦術もあれば、2-3人のコンビのグループ戦術、チーム全体でどういう立ち位置を取りましょう!みたいなチーム戦術と色々とありますが、ここではチーム戦術を大雑把な見方の話になります。

このチームは、だいだいは、こんな感じの戦い方するよね

という感じの所。便宜上、戦術と表記しましたが、

『戦略』『指向』『方向性』

という言葉の方が良いかも知れません。チーム戦う指針的なところで、所謂、方法論的に使われる『戦術』ではない所の話をします。

その大まかな視点で戦術を見ると、サッカーは個人的にはだいたい3パターンくらいに分けらるように感じます。それが以下。

  • 攻撃的サッカー(攻・守において、前から前から行く)
  • カウンターサッカー(ショートカウンター含む)
  • ポゼッションサッカー(ボール保持で相手の隙を伺う)

こんな所ですかね。そのままですが、1つ1つ簡単に紹介します。

まずは、攻撃的サッカー。5レーンを用いて相手ブロックを押し込める。ボールを失って守備に回る際は、即時奪回を狙う。ハイライン・ハイプレスがベースで、相手を相手陣に押し込めるような狙い

これらの攻撃的サッカー、今のJリーグの流行りですよね。チーム毎に方法論は違えど、方向性という視点で見れば、多くのJリーグチームがこういう戦い方を標榜しているように思います。

でもって、カウンターサッカー。これは、分かり易いですよね。自陣でブロックを組み、相手が前に出てきた所を裏抜け一発で仕留める。そんなイメージですかね。2022年カタールW杯準優勝のフランス代表とか、分かり易くカウンター狙いでしたよね。今回、ショートカウンターもここに含めます。

最後にポゼッションサッカー。相手が前に出てこない場合、ボールを回して相手の動きを確認しながら隙を伺う。隙が生まれたら、そこを突く。世界を席巻した2010年前後のバルセロナが、こんな感じでした。

個人的なサッカーの分類はこんな感じです。かなり大雑把な見方なので、ご理解頂けるかな?と思います。

そして、この3つのパターン、

それぞれが『強み』と『弱み』を握りあっている

のは分かりますでしょうか?

ザっと書くと、『攻撃的サッカー』は相手陣に押し込める為に、前に人を割くのですよね。逆に言えば、後ろが空くんです。だから、『攻撃的サッカー』 に対しては、後ろを一発で取れる 『カウンターサッカー』が有効

ただ、『カウンターサッカー』は、どうしても『相手の仕掛けを待つ』形になってしまう。なので、相手が慌てずにボールを回してきた場合、なかなか攻撃のターンが来なくなる。焦って前に出ようとしたところ、その隙を突かれてしまう。だから、『カウンターサッカー』に対しては、じっくりボールを回せる『ポゼッションサッカー』が有効

『ポゼッション』は、ボールを安全に保持する上で、どうしても自チームのDFラインでボールを回すことが多くなる。ここでモタモタしてしまうと、相手がハイライン・ハイプレスを仕掛けてきた時にターゲットにされ易く、捕まえられてしまう。故に、 『ポゼッションサッカー』に対しては前から行ける 『攻撃的サッカー』が有効

サッカーの結果は、これらに寄って全てが決まる訳ではないですが、有効な部分はあると思います。さながら、ジャンケンのようだと思いません?

  • グー✊:『攻撃的サッカー』
  • パー✋:『カウンターサッカー』
  • チョキ✌:『ポゼッションサッカー』

チョキだけ、絵に色が付かないですが(苦笑)これらのニュアンス、何となくイメージしてもらえるものと思います。

※もうちょっと書くと、グー(攻撃的サッカー)とパー(カウンターサッカー)の間にマンツーマンが入ってくるイメージはあります。が、今回は簡略化の為、マンツーマンは省略します。また、別の機会にでも。

冒頭に書いた『循環性』とは、こういう意味合いで言ってます。この3パターンを、状況に応じて適切な手を出せるチームが強いのは明確ですよね。ただ、そういうチームは少なく、大抵のチームは独自にどこかに『強み』『色』が出てくるのも良く知られる所だと思います。

これはサッカー用語でもなんでもなく僕自身の言葉でしかないですが、こういう視点で、

サッカーの戦術には循環性がある。

と個人的には考えています。

これを小菊セレッソに当てはめるとどうなるか?

戦術の循環性から見る小菊セレッソの立ち位置

比較対象と言う訳ではないですが、リーグ5位に入った去年の小菊セレッソから話してみます。

個人的に見てた去年の小菊セレッソは、

グー✊:『攻撃的サッカー』

パー✋:『カウンターサッカー』

に強みを持ったチームだった

と言うことは言えたと思います。そこまでハイラインと言う感じではなかったですが、低すぎる訳でもなく。そこから強力なプレスを仕掛けボールを引っ掛け、ショートカウンターを狙う。そういう特色のあったチームだったかな?と。

その色が、ハッキリと出たのが昨年4-1で大勝したアウェイ川崎戦。ショートカウンターがどハマりした試合でしたよね。

今、振り返っても気持ちの良い勝利ですよね。

反面、ずっと課題と言われていたのが、

ジンヒョンのミドル・ロングパスで崩してるので、『ポゼッション』が弱い

というところ。ジンヒョンのキックのフィーリングが合ってないような試合は、途端に前にボールを運べなくなる。記憶されてる方も多いと思いますが、そういう課題を持ったチームでもあったかと。

ただ、この時の小菊セレッソを『戦術の循環性』という観点で見ると、面白い所が見えてきたりします。

Jリーグの主流のサッカーは、僕の視点で言えば、前述の通り『グー(攻撃的サッカー)』なんですね。それに対して、小菊セレッソは手札に『パー(カウンターサッカー)』を持ってたんです。そうなんです、あくまで個人的な視点ですが、

昨年の小菊セレッソは『戦術の循環性』から見て、戦術的に1つ前に出ていた

というところでした。

昨年の小菊セレッソに対して、『ショートカウンターしかない』と揶揄するポストも見たりしました。サッカーを1人称で見た場合、それも正しいでしょうが、相手含めた2人称でサッカーを見た場合、

去年の小菊セレッソは、Jリーグ主流サッカーに対して有効な戦術を採っていた

という見え方をしていました。

ここで、付け加えて1つ言っておきますね。

カウンターサッカーも立派な戦術

と僕は思っています。状況に応じて、しっかりとカウンターが狙えるチームが強いと。なんなら、一番、効率的なサッカーだとすら思ってます(笑)

それ故に、好成績につながった所もあったんではないかな?と。勿論、選手の活躍が最初にあることは間違いないですけどね。

そんな所で、去年はそこそこ上手く行ったよね。それなら、『今年の小菊セレッソは何故、そこまで上手く行かなかったか?』と言う所に入って行きます。ここで、キーワードの1つ、

小菊セレッソの最大の弱点

を書いて行こうと思います。

小菊セレッソの最大の弱点

オフシーズンなので、移籍の報道を多く目にします。また、サポーター各々が『我が軍の補強ポイントはココだ!この選手が欲しい!』みたいな話題に花を咲かせてますよね。その流れで、僕の意見でも書いてみます。

個人的な視点で、小菊セレッソの最大の弱点は、

ボランチ・インサイドハーフ

だと思っています。最終的なフォーメーション:4-3-3からすると、真ん中の3の部分ですね。

真司や奧埜らが居るのに、何故そこか?お前はアホか?という疑問も出てくることでしょう。もう少し、具体的に書きます。

小菊セレッソ最大の弱点は、

ボランチ・インサイドハーフの『トランジション』の部分

だと思っています。そう、トランジションというところ。要は、

ボールを奪った/失った直後の『切り替え

という所ですね。

ここが、圧倒的に弱かったなと。

ちょっと悪い例を出す事になり、申し訳ないですが陽のプレーを紹介します。真司の縦パスを跳ね返された直後の、1vs1の競り合いに注目です。

このシーンは、柏FW:細谷真大が強過ぎる・・・と言う側面はあるものの、

攻守の切り替え(トランジション)の所で、陽は競り負けてしまってる

のですよね。

個人的な視点ですが、セレッソのボランチ・インサイドハーフはこのシーンのような形で相手に球際を制されるのを、シーズン通して何度も何度も見てました。現地観戦やDAZN観戦でも、

そこ(ボランチ/インサイドハーフ)、球際で負けるな!

と何度も叫びましたが、グイグイと中央突破を許す形に持っていかれてまして(苦笑)

あくまで個人的な視点ですが、ここは本当に大きな問題だったなと。

この柏戦の陽のシーンが本当に分かり易いのですが、ボールを失った際の攻撃→守備の切り替え(ネガティブトランジション)の際に競り負けてしまうと、

セレッソの波状攻撃に繋げられないし、相手のカウンターを受けてしまう。

のですよね。CBは溜まったもんじゃないです。

この裏返しで、ボールを奪った際の守備→攻撃の切り替え(ポジティブトランジション)で競り負けてしまうと、

セレッソのカウンターに繋げられなしい、相手の波状攻撃を受けてしまう

という所になります。レオセアラやカピシャーバまで、なかなかボールを届かせられない。

今回は、そのトランジションが、何故、弱かったのか?という所まで踏み込みます。

戦術的に整備された現代サッカーにおいて、トランジションの部分が重要なのはよく知られる所ですよね。ボールを失った/奪った直後なので、多くの場合、相手選手が近くに居ることになります。なので、綺麗にパスカットでもされない限り、

トランジション = コンタクトプレーが必然的に多くなるシーン

ということも言えると思います。そうなると、選手に求められる能力と言うのが、

フィジカルの強さ、球際の強さ

という所になってくるかな?と思います。

リーグ終盤におけるセレッソのMFスタメン3人は、真司、上門、柴山。このメンバーに、上記の強さを求めるには流石に苦しいですよね(苦笑)

逆に、リーグ上位チームには、必ず1人は『球際の強さが特徴の日本代表クラスの選手』がMFに配置されてます。ざっと思い浮かべても、

  • 神戸:山口蛍
  • 横浜FM:西村拓真
  • 浦和:伊藤敦樹
  • 鹿島:佐野海舟

あたりですかね。基本、セレッソと日本代表の試合しか見てないですが、この中盤での圧力という所で凄かったなと感じた選手です。

また、こう言う所、個の戦術眼が求められる所だと思います。いつ、どこで、ボールを失うのか?は、なかなか予測できない為です。

なので、個の状況判断、どこにボールを運ばれるかの予測、間合いを詰める速さ、足を出す守備の技術、球際の強さ。こういう個の能力が求められると。もう一度、前述の岡田監督のくだりの要点を書きますが、トランジションの部分のチームの約束事を戦術とした場合においても、

高度な戦術を行うには、相応の『選手の質』が求められる

ので、ここに日本代表クラスの選手を配置できるのは強いなと。

そして、こういう中盤の選手のところで、

相手を押し込める/跳ね除けられる選手が居るチームが強い

ですよね。リーグ終盤、蛍が負傷した神戸は、そのポジションに酒井高徳を当てはめてましたよね?酒井高徳は、ブンデスリーガでバッシバシ球際を戦ってきた選手。神戸のこの起用を見ると、まず球際の強さを求められるポジションだというのは分かりますよね。

これらの選手達と比較して、セレッソの中盤の選手は『球際の強さ』という所が特徴の選手が少ないですね。

個人的に一番、良いと思うのは、奧埜で。ただ、奧埜もフィジカルが強い選手ではなく、そのハンデを守備のテクニックと読みの速さでカバーしてるところですかね。

そもそも奧埜は、今年は別のタスクを任されてるような印象で、トランジションでの押し込み役ではなかったですかね?それ故、トランジションの活躍が目立たなかった印象でした。

球際の強さという所で、原川があまり使われなかったのが少し不思議ではあったのですが、こう書いて行くと、

『フィジカル、球際の強い中央を張れるMF』がどうにも不足している

と感じてまして。

本当、リーグ終盤の躓きは、ここに尽きるのではないかな?と思ってます。トランジションの所で負けて、波状攻撃に繋げられない/相手の波状攻撃を受ける。そこから来る停滞感が、チームに蔓延してた印象でした。

ただ、昨年もそうでしたが、そういうMF陣であってもそれが表面化してなかった時期もありまして。今年に関しては、その時期が、

春から夏にかけて

でしたよね。グングンと追い上げて、26節終了時点では4位につけ、優勝もあり得る?と期待できるまでに至る事もありましたよね。

それは、何故だったのか?逆に言えば、何故、その好調さがリーグ終盤まで続かなかったのか?

ここに、もう1つ、今シーズンのセレッソの重要な要素があると思っています。それが、次のキーワードの

痛恨だった出来事。

だと思ってます。

痛恨だった出来事。

今シーズンのセレッソにとって、痛恨だった出来事。最初にまず、この答を書いておきます。

それは、

加藤陸次樹の広島移籍

だと思ってます。ここは、データを出してみます。

セレッソにおける加藤が、今シーズンのリーグ戦でスタメンから外れたのが13試合。その戦績が、

6勝1分6敗  (1試合平均勝ち点  1.46)

これに対して、加藤がセレッソでスタメンで出たのは8試合。この時のセレッソの戦績が、

5勝1分2敗 (1試合平均勝ち点 .0

という所になります。

分かりますでしょうか?加藤の先発した試合の方が、はっきりと勝ち点を稼げてたのですね。

加藤の1つの武器にハイプレスというのはありましたよね。クルピ→小菊さんに代わった時から、その走力でチームに貢献してくれてました。このハイプレス、今思うとセレッソの攻撃陣の他の誰よりも強烈なプレスだったんだと思います。なので、

加藤の背後のMF陣は、加藤のプレスに大きく助けられてた

んだと思います。

加藤のプレスが相手のパスワークを乱し、MF陣はトランジションの所をカバーリング程度の守備で補えていた。そう思うと、この時期にMF陣のトランジション問題が露呈しなかったのも理解できるかな?と。加藤抜け後のセレッソの戦績は、

4勝2分7敗 (1試合平均勝ち点  1.08)

と散々な成績に(苦笑)

逆に、加藤を獲得した広島。広島の加藤加入前が、

9勝4分8敗  (1試合平均勝ち点  1.48)

とほぼ平凡な結果でした。これに対し、加藤加入後、広島の全試合において加藤は常にスタメンで出場して、

8勝3分2敗 (1試合平均勝ち点  2.08

となります。

この勝ち点の分布、セレッソでの加藤のスタメン外の試合(1試合平均1.46)と、スタメン時の試合(1試合平均 2.0)と瓜二つで。広島のサッカーを常に見た訳ではないですが、これ、偶然ではないと思います。

加藤陸次樹の影響力の大きさの表れ

そう思います。

このように、セレッソ、広島での勝ち点を並べて見ると、加藤、凄いと思いませんか(苦笑)?

得点と言う形での貢献は低かったかも知れないですが、無形のチームへの貢献度は、計り知れなかったんだなと思わされます。本当、逃した魚は大きかったなと思わざるを得ません。

セレッソでの加藤抜け後、上門が2トップの一角に入ったりしてました。上門も守備が上手く、個人的に加藤の役割が担えると思っていましたが、やはり球際の強度の部分で加藤の代わりという感じではなかったんだろうなと。上で書いた通り、

高度な戦術を行うには、相応の『選手の質』が求められる

というところに通じてくるかな?と。上門には、上門の良さがあるんですけどね。

地味に痛かったのが、渡邉りょうの負傷ですかね。渡邉りょう、短いプレー時間しか見てないですが、プレスをサボらない、身体の無理が効く・・・という風に見えていました。なので、セレッソでのやり方を落とし込めれば、加藤以上のプレス強度を出せるかも?と思っていたので、負傷は残念でしたね。

長々と書いてきましたが、ここで『今年の小菊セレッソは何故、そこまで上手く行かなかったか?』をこれらの考察を踏まえて、時系列で並べてみます。もう一度、グー・チョキ・パーの話に戻します。

総括①:時系列で小菊セレッソに起こった事。

リーグ序盤:

昨年の課題、『ジンヒョン頼みのボールの運び』から脱却の為、4-3-3で『ポゼッションサッカー』を志向。ただ、清武が開幕直前で負傷するアクシデントがあり、その精度が上がり切らず。また、チョキ(ポゼッション)に対して、Jリーグ主流はグー(攻撃的サッカー)。なので、序盤は勝ち点を上積みしきれない状態で。

ここで原点回帰、加藤・レオの2トップを含む4-4-2に戻す。加藤のプレスにより、MF陣のトランジションの弱さも露呈せず、序盤の不調からの巻き返し開始。

リーグ中盤:

原点回帰の4-4-2で、ショートカウンター狙い。 Jリーグ主流はグー(攻撃的サッカー) に対して、小菊セレッソはパー(カウンター・サッカー)を出し始めて、チーム状態は好転。順位をどんどんと上げてくる。

ただ、ここで加藤の広島移籍。

加藤の移籍直後も少し好調を保つも、加藤のプレスの後ろ盾が無くなり、徐々にMF陣のトランジション問題が露呈し始める。

リーグ終盤:

MF陣のトランジション問題が顕著に表れ始める。波状攻撃が打てなくなり、相手の波状攻撃はモロに喰らう。そこから、4-4-2を諦めて、再度の4-3-3へ推移。

改めて、チョキ(ポゼッションサッカー)を出すも、 Jリーグ主流はグー(攻撃的サッカー) で、トランジション問題も解決には至らず。箸にも棒にも掛からぬ状態に陥ってしまい、リーグ終盤8試合で1得点の散々たる結果に。


とまあ、ざっくりと書くと、こんな1年だったな・・・と思います。最後に、まとめ的なところを。

総括②:個人的な視点で。

この辺で、まとめます。あくまで、僕視点ですが。

こうやって見てくると、

小菊さんの心労は理解できるかな

と思います。

上の時系列で考えていくと、本当、愚直なまでに課題と向き合ってトライし続けてたのは、読み取れますよね。ポゼッションにトライするも、清武負傷+グーとチョキで不発。そこで、ショートカウンター狙いに切り替えたが、加藤が居なくなり、トランジションの部分で弱さが出た。

そんな中で最終的に行きついたのが、4-3-3のポゼッション・サッカーだったのかな?と。

それも、加藤抜け、渡邉りょう負傷で、ハイプレスを実行できる人材が不在になってしまった上での選択。残った選手の能力的に一番有効だったのがポゼッションというだけで、

『ポゼッション』しか、手が残ってなかった

という感じだったんではないですかね?

その要因となるのが、

要所に人材が居なかったな

という所ですかね。ハイプレスを打てるFWとか欲を言えば色々とありますけど、1番大きいのが、

トランジションの所で相手を制することが出来るMF

がどうしても見つからなかったなと。

ここ、やっぱり現代サッカーでキーになる所だと思うのですね。ブログでもXでもですが、あまりマイナスな事を投稿しないようにしてましたが、ついポロッと出してしまった事があります。

そう、本当に、

レディースの脇阪選手みたいなMFが欲しかったなと

このポストの時は無意識でしたが、ずっと思っていたことがポロッと出てしまいました(苦笑)

レディースをご覧になられた方なら分かって頂けると思うのですが、脇阪選手のプレー、惚れ惚れしますよね。球際の強さもそうですが、ボールがどこに来るか?の読みの良さ、間合いを詰める速さ、後ろからでもファールをせずに足を出せる守備の技術・センス。

こういう選手こそが、トランジションで勝てる選手で。個人的に、本当にトップチームに切望してたプレースタイルでして、まさにこんな選手が欲しいなと(苦笑)

過ぎたことで言うても仕方のない所なのですが、来シーズンのチーム編成、この辺りに注目しています。MFがどういう編成になるのか?ですね。また、渡邉りょうが、加藤的な役割が担えそう・・・という視点で、渡邉りょうにも期待はしています。(まあ、契約がどうなるか?は現時点で分からないですけど)

もっと正直に言えば、

ヤマグチホタル、カエッテコイ。

という感じですw 優勝後の例の記事でセレサポ内で色々と噴出しておりましたがw、私情を抜きにしてもそう思います。個人的に未だにJリーグNo.1のプレーヤーだと思っていますし、小菊セレッソのラストピースは蛍みたいな選手だとも思っています。

ユンさん時代の蛍ーソウザのボランチコンビ、トランジション最強でしたよね。蛍も勿論、ソウザもバッシバシ相手をシバき倒して(笑)2冠+リーグ3位の2017年は勿論、健勇が点を取れなくなった2018年も、大きく崩れなかったのはこの2人が中央でドン!といたからだと思います。今のセレッソのチーム状況を見るにつけ、ついついその時の幻影を思い出してしまう時もあります。

まあ、ただの願望ですw 蛍は諦めてますが、どういう選手、どういう仕組みでカバーするのか?個人的に来年に期待しております。

今年も1年、ありがとうございました。

ここからは御礼というか、私信というか。

改めて今年1年、僕の与太話に付き合って頂き、有難うございました。今年は、全試合レビューは出来なかったのですが、それでも変わらずお付き合い頂き、嬉しく思ってます。

ちょっと、レビューというより、自分の思想が入り過ぎたようにも思いますが・・・w 気をつけたいなと思います。

そして、この1年、個人的にも大きな進歩があった年でもありました。それが、

現地観戦に復帰し始めたこと

ですね。昨年は1試合のみの観戦でしたが、今年はホームで名古屋、湘南、京都の3試合。そして、個人的には2015年の讃岐戦以来となるアウェイ遠征:新潟も行けましたし。本当に喜ばしい所です。

久々のサッカー観戦を多くできたのは、

息子がサッカー観戦に耐えられるようになってきたから

です。

僕はチーム創設以来、嫁も2000年(5.27(苦笑))からの古参サポでして。そんな夫婦なので、息子もセレサポに!と思っていたのですが、去年まで、息子はあまりサッカーに興味を示さず。

2019年頃に現地観戦も何度かチャレンジしましたが、まったく間が持たずで(苦笑)息子がサッカーに興味を持つまで、現地観戦は自重しておりました。

少しずつ、少しずつ、地道にサッカーに触れさせ、昨年のW杯でついに息子がサッカーの楽しさに気付く。そこから、ちょくちょくと現地観戦を行えるようになりました。息子も、今ではすっかりセレサポです。先日、遠足で万博記念公園に行ったのですが、ちょっと抵抗感があったようですw

また、来シーズンも家族で参戦しようと思います。年パスを買うまでの予定はなくフル参戦とは行かないものの、今年よりも現地観戦を増やす予定です。

私信はこの辺で。ここからは、御礼を。

今年の現地観戦で色々とご挨拶させて頂いたり、飲みの場に誘って頂いて遊んで頂いた皆様、本当にありがとうございました。輪に入れて頂いて、大変嬉しく思っております。

『ご縁』は大事にしよう。

本当、今年は多くのセレサポさんに出会ったので、これを強く感じた1年でした。

本当、ブログ続けてて良かったなと思います。単なる自分の楽しみで始めたのですが、目的は色々と変わって、今では、

セレサポの皆様と、交流を持つ場としてブログを続けてる

所はあります。その辺に居るようなオッサンに過ぎない僕が、このブログを通じて『ご縁』を頂いているようにも思います。

読んで頂いて居る皆様に感謝。そして、このブログにも感謝(笑)

また、何かしらこのブログも違う形で発展させていけたらな・・・と思います。来年も、これに懲りず、お付き合いよろしくお願い申し上げます。

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