いよいよ、Jリーグも2023年シーズン開幕ですね。トップ画像も、新しくしてみました。
(・・・と言っても手抜きでVerです。フォントとか去年と変えてないので、時間があればまた変更すると思います。)
昨年は11月初旬にリーグが終わりましたが、W杯もあったせいか、今シーズン開幕までの間は短く感じました。個人的にこのシーズンオフはとても忙しくて、
えっ? もう来週開幕なん?
と言う感じを持ってます。そんな所で、シーズン開幕に当たり、今シーズンの展望的な記事でも書いてみます。
・・・と言いつつ、前述の通り色々と忙しくて、セレッソの情報をしっかり追えてなかったりしてます。選手の出入りの情報は追ってましたが、それ以外の情報、キャンプ情報で連日配信されてましたセレッソのYutubeチャンネルも、ほとんど見てなかったり(苦笑)
そんな状況で書きますが、ご了承いただきたくお願いします。それでは、行ってみますか。不安な所と、期待したい所をそれぞれ書き出してみます。
不安点
まずは、不安な所を先に挙げていきましょうか。
今年のセレッソの不安点・・・というか、去年からの話ですが、個人的な印象で言うと、
昨年リーグ終盤、マークされる立場になって勢いが止まった。
という所ですかね。
夏場の清武が怪我が抜けたチーム状況での川崎、鹿島、Fマリノスとの上位3連戦、そこを1勝2分け(2分けも試合終盤までリード)で切り抜け、そこから勢いが継続して上位進出した・・・というのが昨年リーグ中盤戦の好調時。
そこから、リーグ・カップ戦含め、10月ー11月は勝利なしで終わってしまいました。この結果を見ると、リーグ終盤は勝ち切れなくなった・・・というのは明確でしたよね。シーズントータルで見ると良かったと思いますが、終わり方だけで言えば、あまり良いシーズンの締め方にはならなかった・・という印象は持ってました。
この流れが、新シーズンになってどうなるか?そこが、小菊セレッソ2023の唯一にして最大の不安ではないかな?と思います。
何度かこのブログで書いてますが、
Jリーグは『出る杭は打たれる』リーグ
だと思ってます。昨年のセレッソは、シーズン開始前のチーム状況的に坂元・歩夢が抜けたのもあって『出る杭』には見えなかったんですね。それが、夏場の快進撃から他チームから『出る杭』に認定された。そして、出る杭という立ち場になったら、チームはその圧力に抗えなかった。
簡単に言ってしまえば、そういうシーズンだったのかな?と。
2023年もセレッソは、相変わらずマークされる立場になるはずです。なので、今シーズンのセレッソを占う上で言えるのは、
他チームから『出る杭』認定された状態で、その圧を跳ね返せるのか?
という所なんだろうな・・と思います。それが出来て、初めてリーグ優勝が見えてくる。厳しい所ですね。
これ、言い換えると、
常勝チームに成り上がる試練
だとも思います。どのチームも例外なく。だから、セレッソにとっては本当に重要なシーズンだと思います。
セレッソのウィークポイント
他チームから『出る杭』に認定された・・・と上で書きましたが、それを言い換えれば、
対策をされた
という所です。では、他チームの対策とはどういった所だったか?という所を振り返ります。
ここも簡単に言ってしまうと、確か、清武が昨年に言っていたと思いますが、
人に付く守備をするチームに弱い
という所は明確にあったと思います。基本的にゾーンで守ってくる相手には良い戦い方が出来るのですが、顕著に人に付く守備をしてくるチーム、札幌やFC東京、思い出したくもないですが・・・広島など(苦笑)こういうチームの対戦戦績、試合内容にもはっきりと出てしまってましたよね。
マンマークが分かり易いですが、こちらが良い立ち位置を取ろうとしても相手は人に付いてくるので良い位置は消される。人に付いてくるチームは、当然ながら人と人の距離が近く、どうしても局面でのコンタクト、フィジカル勝負になってくる。単純な『高さ』『強さ』『重さ』・・・そういった所の勝負ですね。
これもこのブログで度々書いておりますが、こういったフィジカル勝負に持ち込まれると、途端に弱さを見せていたのが去年のセレッソだったと思います。特に、オフェンス陣。昨年までのオフェンス陣は、『スピード』『テクニック』に特徴のある選手が多く、フィジカル勝負には不向きな印象は強いです。
こういう勝負に持ち込まれた時、どう対応するか?が、セレッソが成長しているかどうか?になってくるのではないかと思います。個人的に必要だと思うのは、やはりフィジカル強い選手ですかね。
川崎を例に挙げると、川崎は総じて技術の高い選手が揃ってる印象ですが、オフェンス陣には、
- レアンドロ・ダミアン
- 家長
とオフェンスの要所に相手を背負ってボールをキープできる選手が居るのですね。少し前の動画ですが・・・
三笘からのパスを受けたレアンドロ・ダミアンに対して、西尾が全く押し返せてないですよね(PA内なのでファールを出来ない不利はありますが)。テクニック勝負だけでなく、こういうフィジカル勝負でも勝てるからレアンドロ・ダミアンはエグいし、その後ろに居る三笘も生きるんだと。
家長も、相手に当たられてもバランスが崩れないですよね。テクニックも凄いのですが、何なら相手を弾き飛ばすフィジカルもある。
レアンドロ・ダミアンや家長が前線に居る川崎は、『とりあえず、ボールを預けてしまえ』で良いのでMF陣は楽に前を向けます。人に付いてくる守備をする相手でも、前線で基点を作れる。言い換えると、相手の出方に合わせた戦術を選択できるということ。
対して、昨年のセレッソで、こういう相手を背負って仕事が出来るオフェンスの選手はほとんど居らず。
昨年で言えば、その役割を担うべきだったのはブルーノ・メンデスだったと思うのですが、ブルーノ自身は、悪い意味の慣れが出てた印象でした。運動量が少なく、諦めも早かった。日本に来た頃のハングリーさは感じなかったのが残念でした(苦笑)
そして、こういう役割の出来る有力なFWやオフェンシブMFは、昨年どころか本当にここ数年のセレッソには不在。2021年で言えば、松田力が担ってた位ですからね(苦笑)
チームの色と言うものはあって、現セレッソ強化部は『速い』『上手い』選手は大好物なのは明確。そういう選手が多くて色はあったけど、それ故に取れる戦術の選択肢も偏りがあったのかな?と。やはり『強い』選手もいて、色んなチームに対応が出来るのではないかな?と、ここ数年ずっと感じていた所でした。
それを前提に、今季の補強を見てみようと思いますが・・・素晴らしい補強でしたよね(笑)
期待したいレオセアラ、クルークス、藤尾翔太
今シーズンの補強で、真っ先に名前を挙げたいのが、この章題の3人。
- レオセアラ
- クルークス
- 藤尾翔太
この3人の加入は嬉しかったですよね。
ここまでお読み頂ければ、僕がこの3人に期待する事はお分かりですよね。
人に付く守備をしてくる相手に対しても、前線で起点になってくれ
これですね。シュートの上手さや、悪魔の左足とか、色々武器もあるかと思いますが、まずはコレ。
一人一人、見ていきます。まずは、レオセアラ。腕、エグイですよね(笑)
🌸タイキャンプ3日目🌸-Photo📸-
— セレッソ大阪オフィシャル (@crz_official) January 14, 2023
本日のトレーニングは、午前のみとなりました🏃♂️
ホテル内のジムとプールで、それぞれトレーニングを行いました🏊♂️
貴重な選手たちのプールでの様子💁♂️#セレッソ大阪 pic.twitter.com/0dXiyEWgZ7
Fマリノスでのプレーを逐一見てないので分からないですが、この腕の太さから、フィジカルの強さは想像が付きます。レアンドロダミアンみたいな『相手を背負うプレー』もやってくれるのではないかな?と期待しております。
次に、ジョルディ・クルークス。この選手の左足に、セレッソも去年、痛い目に会わされました。そこも勿論期待したいのですが、それよりも期待したいのが、
ケツのデカさ
です。お尻のデカさです(笑)ケツの大きさは、やはりそのまま安定感がある選手という認識はあります。相手に押されても、動かない。そういう意味で、前線(右ワイドになると思いますが)で起点になってくれることを期待したいです。スタイル・タイプは違えど、家長みたいな役割をしてくれないかな?と。
余談ですが、ケツのでかい選手といえば、セレッソの初代10番:マルキーニョス。マルキもケツがデカくて、超安定していたのですよね。マルキの前例があるだけに、やはり期待は大きいです。
最後に、藤尾翔太。ここも、期待は大きいですよね。
レオセアラ、クルークスと来て、日本人で実績のあるフィジカル系の選手の加入を期待していました。鈴木優磨・・・とまでは言わないものの、昨年夏にガンバに移籍か?となってた福岡:山岸みたいな選手をイメージしてました。
強化部は、そこに藤尾を持ってきた印象でした。まずは、下部組織の選手に期待・・と言った所ですかね。藤尾に期待したいのは、
『高さ』
ですかね。これも、昨年までのセレッソに足りないと感じていた部分。身長はそこまで大きくないですが、ジャンプ力は秀逸。
藤尾も、パリ五輪のエース候補で大事な年。個人的にも、
藤尾の『自分がシュートを打つ!ありき』の姿勢が、かなり好印象やな。
と思っていました。日本人らしくなく、シュートを打てるならう打つという我の強さを感じます。既存の加藤や上門、新加入のレオセアラと壁は高いですが、全員をぶち抜くのような活躍をして欲しいですね。
この3人の補強から見て、最初に挙げたセレッソのウィークポイントを上手くフォローできているのではないかな?と感じてます。
それ故に、
『出る杭は打たれる』の要因となったフィジカル面
に対して、
レオセアラ・クルークス・藤尾の補強
というのはとても理に適っているように感じてます。
ここは、小菊さんも言い訳が出来なくなってきた感じですね。小菊さんにプレッシャーをかける訳ではないですが、小菊さんにとっても監督として試金石となる年だと感じます。
ただ・・・そこも、あまり心配はしてません。ここも補強の狙いが明確だな~と感じている所です。
聖域を消す2人。チーム内の競争力にも期待。
ここ数年、セレッソにとってレギュラーだったのが、丸橋・松田陸・キムジンヒョンの3人。この3人は、どんな監督が来てもほぼほぼレギュラーの座を獲得してました。
当然、彼らの能力や努力の賜物だとは思いますが、チームの代謝というのもまた必要なもので。この3人の牙城が崩れてこそ、また1ランク上にチームが上がるという側面もあるのだと思います。
昨年、怪我もあったと思いますが、丸橋の牙城が崩れました。山中が、更に1つ上のチームに引き上げてくれた印象もありましたよね。
残す2人、陸とキムジンヒョン。ただ、この2人は圧倒的に高い壁。その高い壁に今期に挑むとされるのが、
- 毎熊晟矢
- ヤンハンビン
となるでしょうかね。進藤や清水らも居ますが、昨年の実績から、それぞれのポジションで聖域に挑む候補1番手になるのは、この2人かな?と。
昨年の毎熊はチームの都合もあって、本職ではないサイドMFとして大活躍してくれました。それ故に、毎熊の能力の高さもセレサポは認識したはずです。3年の複数年契約を結んだことでも分かる通り、フロントの毎熊に対する期待も大きいのだと思います。
今季、クルークス加入で毎熊は本職の右SBに戻るのだろうと考えます。昨シーズンに見せた毎熊の能力が、陸にどこまで脅威を与えることが出来るか?注目したいですね。
メンバー的に、4-3-3とかそういったオプションも可能なようなメンツになったと思います。アンカー+インサイドハーフ2人のMF3枚だと、アンカー脇のスペースを使う/防ぐのに、高さのあるサイドバックは必須。陸より高さのある毎熊は、案外、重宝されるのではないかな?と思っています。
ヤンも、Kリーグ1部のチームでレギュラーGKだったとか。昨年の清水も、今年のヤンと同じ立ち位置でしたが、ジンヒョンを脅かすまでは至らなかった。そこで、今季のヤンの加入ということなのかな?と考えております。
ヤンには、はっきりと高身長という武器がありますよね。総合力でジンヒョンは圧倒的ですが、その高さと言う武器でジンヒョンにどう挑むのか?という所に注目したいなと思います。
この通り、陸やジンヒョンと言えど、ポジションを安泰にさせない。そういったフロントの意図を感じます。ヤンの加入なんかは、特にそう感じますよね。去年は清水、今年はヤンと、ジンヒョンに油断がでない状況を常に作り続けている印象があります。
聖域を消し、チーム内の競争を激化させることでチーム力を向上させる
そういった所の狙いをヒシヒシと感じます。
他のポジションも勿論、当然ながら既存の選手にも頑張って欲しいです。レオセアラや藤尾の出番がない位、加藤や上門、颯太にも点を取って欲しいですし、右SBは進藤にも頑張って欲しい。
鳥海にポジションを奪われる形になった西尾も、また這い上がってきて欲しいし、清武や為田も真司にポジションを明け渡さなくても良い。とにかく、良い競争でポジションを争って欲しいなと思います。
こういうスカッドを組んだからこそ、選手を起用するタイミングを逃さない『小菊さん』と言う存在がまた浮かび上がりますよね。やはり、今季も小菊さん中心・・という所なのかな?と感じます。
まとめとオマケで個人的な期待する選手。
そんな所で、まとめ的な所を。個人的な見解ですが、
不安要素:『出る杭は打たれる』の状況。
という所に対して、
好印象:フィジカルの強い攻撃の選手を補強
そして、
好印象:チーム内の競争がより激化させた補強
と言うような印象をこの開幕時点で持っています。足し引きすると、プラスの印象ですかね。
昨年はリーグ5位、ルヴァン準優勝と目標まで後一歩でした。今季は前述の通り、マークされる立場にあることは違いないですが、それを打破してくれるものと考えています。頑張って欲しいですね。
おまけ的に、個人的に今年に期待している選手を挙げておきます。個人的に期待する選手は、
原川力
です。実は、去年に引き続き・・・です(笑)
原川、本当に不運ですよね。2021年も怪我で代表離脱等がありました。2022年も、僕が久々に現地観戦した神戸戦で怪我。本来の能力を発揮できず終いで、この2年間を過ごしてしまった印象です。
今年こそは・・・(笑)実は原川が加入した2021年に、僕は山口蛍と扇原のセレッソ復帰を諦めたのですね。年齢的にも原川の方が2人より若く、能力的にも見劣りしない。京都の下部組織出身で、関西にも縁のある選手。故に、
『今後、セレッソの軸は原川で・・』とフロントが決心したんやな。
とそう思いました。
本当、個人的に大きく期待している選手です。昨年の前半戦、原川ー奧埜ー清武のトライアングルは見事でした。もう一度、見たいですね。
※念のため、だから鈴木徳真を見たくない・・・と言うことではないですよ~(笑)ここも、当然ながらチーム内の競争です。
何はともあれ、もう少しでJリーグ開幕。待ち遠しいですね~。今季も、最高おぅのシーズンにすべく、応援したいなと思います。