サッカー系コラム

【日本代表】W杯出場決定:『フリーの定義』×『フロンターレ』

日本代表 2-0 オーストラリア代表

2022.3.24 @スタジアム オーストラリア (FIFAワールドカップ・アジア予選 最終予選)

W杯出場決定!!! 

試合終盤まで0-0。そこまで来ると、どちらのチームも失点すれば、即地獄行き・・・というヒリヒリした状況での決勝ゴール!! 結構、力の入る展開での勝利だったので、久々に興奮しました(笑)

3戦終わって1勝2敗で、一時はどうなることか?と思いましたが、そこからの6連勝での本戦出場決定。色々言われてましたが(現在進行形でも言われてますが(苦笑))、素晴らしかったと個人的には思います。結果的に最終戦を残して決めてるので、やはりアジアでは強いなと感じてます。

セレッソ系ブログなんですけど、今回、出場の記念にこの試合の記事でも書いておこうと思います。とは言っても、試合のレビューと言う形ではなく、1シーンのみを取り上げます。個人的には、備忘録の意味合いが強いです(笑)

フリーの定義

ちょうど、この試合の直前に以下の記事を読んでました。中村憲剛 × 守田英正 の対談記事ですね。

この対談記事、かなり面白いですね。おすすめです(笑)上の画像にそのままURLを貼ってます。

で、ちょうどこの記事の中盤あたりで、

フリーの定義

という話題になります。憲剛曰く、

普通の人たちからするとそこはパスコースではないというところが、僕らからするとパスコースになる

https://note.com/wbsports/n/n069f0dd8bce6

のだそう。

より具体的な例として挙げられていたのが、

背中に背負っている状態でも、ボールを当てて、そこに自分が入っていけば相手と2対1の数的優位になるから、イコールもうそれはフリー

https://note.com/wbsports/n/n069f0dd8bce6

という所。

この考え方、確かに・・・と唸らされました。そして、唸らされたその数時間後に

そのままこのプレーが再現された

のですね。その辺をご紹介。

フリーを作った山根

そのプレーとは、三笘薫の1点目。右サイドで、山根→守田→山根→三笘と崩したシーンです。

このシーンの右サイドバック:山根のプレー。相手を背負っている守田に当てて、山根自身もそこに入っていく。そうすることで、守田が背負うDF1枚に対して守田・山根の2枚状況、つまり2vs1の数的優位を作れてますよね。

山根・守田が作った2vs1の状況

ここでもう一度、上で挙げた『フリーの定義』における具体例を貼ると、

背中に背負っている状態(守田)』でも、『ボールを当てて、そこに自分が入って(山根)』いけば相手と2対1の数的優位になるから、イコールもうそれはフリー

https://note.com/wbsports/n/n069f0dd8bce6

山根は、このフリーの定義そのままにプレーを実践してるのですよね。

ちょうど、試合直前にその『フリーの定義』の記事を読んで、『FWへ縦パスを送った後のMFの動き』みたいな縦方向をイメージしてましたが、横方向もありなんやなと。しっかりとプレーで見せてもらえたので、個人的には大変勉強させて頂きました(笑)

だから強いフロンターレ

この試合を通じて、やはり代表選手のレベルの高さはとても印象に残りました。

普段、Jリーグ(ほぼセレッソ)しか見てないので、『パス、そんな狭い所を通せるのか!』とか『オーストラリアみたいな体の大きい相手を背負っても、ボールを確実にキープしてくれるやん!』とか、セレッソには見られないプレーの連続で驚きが大きかったですね。

そして、その中心に居たのが、守田であり、田中碧であり、上で挙げたシーンの山根であり(拓実や遠藤航とかも上手かった)。代表の試合を見ながらも、『だから、フロンターレ強いんやな~』と思いました。守田、田中碧はもう卒業されてますが。

こういう概念が共有されているから、そんな選択肢が出てくる。そして、技術があるから、それを実行できる。山根は『守田ならキープしてくれる』と信じてるからパスを出せる。守田もそれに応えて、ボールをキープする。選手の質の高さが、選手の選択肢を増やしてるように感じました。

本当に、勉強になりますね。

セレッソにも期待。

では何故、フロンターレの選手がそういう概念を持ち合わせたのか?

上の憲剛と守田の対談では、この『フリーの定義』を説いたとされる重要な人物が出てきます。それが、

風間八宏

この人ですね。

憲剛もそうですけど、ここ数年で、一時代を築いた著名な選手が多く引退しています。寿人や玉田や嘉人とか。この挙げた4人全てから、現役時代に影響を受けた指導者として、風間さんの名前が挙がってます。凄い影響力のある人、そして、彼らの実績を考えると、その説得力もあるなと。

守田は2018年(2020年まで)、山根は2020年からのフロンターレ在籍に対して、風間さんは 2012年~2016年 の在籍。2人は風間さんの指導をフロンターレでは直接は受けてません。それでも、この2人に『フリーの定義』の概念が浸透していたのは、フロンターレは良いと思うものをチーム内で継続してるからなんでしょうね。

そして、現在は2022年。『フリーの定義』という概念については、風間さんのフロンターレ在籍から数えると10年も継続してチームに浸透させてきたことになるのかと。こう言うのは、やはり強いですね。

ただ、そういった概念を持ち合わせる『風間八宏』という手札を、今はセレッソ(下部組織)が握っている訳です。また、風間さん自身も、2016年から更に持ち合わせる概念は増えてると思います。これは、大きいなと思いますね。

下部組織から、こういった考えを持てる選手が現れるかも?と考えられる事は、大きな楽しみですよね。まだ、今年で2年目、トップチームまで浸透するのに時間はかかると思いますが、個人的には気長に待ってみたいと思います(笑)

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