ドイツで見た日本人選手
香川がドイツに渡った位から、ブンデスリーガ移籍は隆盛の時期を迎えましたが、僕が滞在していた時は、ブンデス1部は高原直泰1人。そもそも、海外移籍してた選手が、中田・名波・稲本・高原・小野ら位というような時代でしたね。
今回、高原直泰と小野伸二を取り上げます。この2人の試合は、テレビ観戦でしたが見ることが出来ましたので。
まずは、高原から。
ドイツで見た日本人: 高原直泰の場合
2004年当時の高原の所属チームは、ハンブルガーSV。
現地観戦したいな~と思ってたのですが、僕がドイツ滞在期間中、ハンブルガーとの試合はアウェイゲーム。僕のいたフライブルクはドイツの南の端、高原のハンブルクが北の端で移動がとても大変だったんですね。ですので、現地観戦は断念。
ただ、そのアウェイゲームをフライブルクにあるスタジアムバーで観戦できました。
フライブルク 0-4 ハンブルガーSV
うーん、ちゃんと高原が撮れてた写真はなかったです。別の試合(欧州CL:ミュンヘンvsユベントス)の写真なのですが、店内の雰囲気を伝える為に載せておきます。
この試合、例のごとくフライブルクはボロ負けwしました。高原も後半から登場。
ただ、当時の備忘録メモを見ると、高原ずっと慌ててましたね(苦笑)ハンブルガーのエース:バルバデスがハットトリック、ゴール前で落ち着いてゴールを決めて行ってる中、高原もチャンスがあったもののバッタバタ慌ててプレーしてゴールを決められず。フライブルクのDFを退場に追いやったシーンだけ褒められたプレーでしたが、本当に勿体なかったですね。
この当時、高原は有名な『スシ●ンバー』の他に『パ●ック症●群』という呼ばれ方をしてたんですよね。今は両方ともコンプライアンス的に問題になる表現ですが、このバッタバタ感がドイツメディアからあまり良く思われてなかったんだろうな・・・と感じてました。
ドイツで見た日本人選手: 小野伸二の場合
2004年当時、小野はオランダ:フェイエノールトに所属。その活躍は、日本でも轟いてましたよね。2001-02シーズンの日本人初のヨーロッパの主要タイトル:UEFAカップを取った時は、浦和サポでなくても誇らしかったですよね。
そんな小野を、テレビで見る機会がありました。この試合が素晴らしかった!
フェイエノールト 2-1 シャルケ04
対戦相手のシャルケ04は、ご存じ、内田篤人の元所属チーム。今シーズンは2部リーグ(板倉が在籍)で戦ってますが、ドイツの強豪チームの1つです。
この2004年当時のシャルケ04の勢いが凄まじく、ブンデスリーガで2位。ウインターブレイク前には、首位:バイエルン・ミュンヘンにも肉薄、もうちょっとで王者を喰おうかというようなチームでした。
そんなシャルケに対するフェイエノールト。リーグに格と言うものが出てくると思いますが、格で言うとオランダよりドイツが上の印象ですよね。だから、個人的な印象は、
フェイエノールト、不利だろうな・・・
と思ってました。その印象そのままに、フェイエノールトはシャルケの猛攻を受けるのみ。そして、案の定、フェイエノールトが前半の内に失点。圧倒的な差があるな・・・という感じでした。
ちなみに、小野はサブだったんですね。恐らくは温存してたのだと思うのですが、あまりにも一方的に押される展開でしたので、急遽、前半の途中で小野が出場。
テレビがブラウン管w 時代を感じますね(苦笑)そんな事は置いておいて、小野の登場で試合の流れが一気に変わるんです。
小野はチームメイトからはっきりと信用されていたのでしょうね。フェイエノールトは、どんどん小野にボールを集めます。そして、明らかにフェイエノールトのリズムが変わり、小野の長短のパスから次々とチャンスが生まれます。ブンデスリーガ2位のシャルケを、小野が手玉に取ってるのがはっきりと分かるんですよね。
ヨーロッパのサッカー中継は、活躍している選手に対してリアルタイムでクローズアップしてくれる節があるように感じます。そして、この試合、小野を映し出される回数は凄かったです。完全にこのゲームの主役、FKも任されてたのでテレビなのに写真撮り放題でw
そして、フェイエノールトが逆転勝利! テレビを見ながら、もう大興奮で(笑)
小野、凄えぇぇぇ!!!
となってました。翌日のネットニュースを見ると、
8番の選手が特別なのは分かっていたが、どうする事も出来なかった。
シャルケの監督の敗戦の弁、正確には覚えてないですがこの手の趣旨で小野に白旗を挙げてました。本当にこの試合、日本人であることが誇らしくなりました(笑)
フェイエノールト時代の同僚:ロビン・ファン・ペルシらが小野を絶賛するコメントを、今でもちょこちょこと見かけます。一説には、
レアルマドリードでも通用してたはず
みたいな事も言われますが、この試合で評価すると、この説は外れてないな・・と思います。ブンデスリーガ2位のチームを、1人で手玉に取る選手ですからね。この試合、フェイエノールトにはコートジボワール代表カルーとか、シャルケにはドイツ現役代表:アサモアとかも居たのに、小野だけが別次元。そこから計算すると、レアルでも行けてたのではないかな?と。
この試合はテレビ観戦でしたが、僕のサッカー観戦歴の中でもベスト5に入る位、衝撃に残った試合でした。UEFAカップの予選リーグの試合だったのでほとんど知られてないと思いますが、小野の試合で個人的には後世に伝えたいくらいの試合でしたね。
まだまだ、続きます。次は、シュツットガルト遠征記になります。
ここで、ようやく冒頭に紹介したセレッソに所属したブラジル人選手の登場です!誰だか、分かりますでしょうか(笑)?