2021 セレッソ

【セレッソ】西尾隆矢の2021シーズンを振り返る。期待したい成長曲線。

ご存じの通り、先日(2021.12.7)の日本代表のメンバー招集に、我らがセレッソからは瀬古歩夢と西尾隆矢の2名が選出されましたね。

SAMURAI BLUE(日本代表)メンバー キリンチャレンジカップ2022 ウズベキスタン代表戦(1/21 埼玉/埼玉スタジアム2002)

歩夢はその内どこかで引っ掛かるだろうな・・・とは思っていましたが、

まさか、西尾が選ばれるとは(驚)!!!!

というのが正直な所でした。すみません(苦笑)

既にオフシーズンに入っている事もあり、試合レビューと言う訳ではないですが、今回は西尾隆矢を取り上げてみようと思います。

今季の西尾を過去の記事から振り返る。

今シーズンの自分の書いたブログを見直してみると、

良くも悪くも西尾に注目してたな・・・

という事が分かります。

時系列で、その時に書いた記事を挙げて行こうと思います。

2021シーズン開幕当初:思い切りの良さが出てた。

シーズン前、ヨニッチ・木本が移籍。代役として補強したチアゴが、隔離期間でいつ入国できるか?が不明。進藤も怪我、鳥海も開幕前(キャンプ中?)に怪我。

そんな所で、ほぼCBが歩夢と西尾しか居ない!という状況下もあってか、抜擢されたのが今季の開幕戦。多くのセレサポがそうだったと思いますが、J3でもそこそこ出来てたのである程度は出来るのでは?でも、J1では未知数な所が・・・(苦笑)な印象でしたよね。

以下、開幕戦の記事です。

この試合、結果的に嘉人が助けてくれましたよね。前半の30分頃に柏DFを退場に追い込んでくれて、結果、FWが1枚になったことが、西尾にとっても良かったのではないかな?と思いました。マークを絞れましたからね。

Youtubeの公式チャンネルで、試合後の西尾の安堵も個人的には印象深いです。

最後に、『良かった、ホンマ』というコメントがその安堵感を物語ってますよね(笑)

この試合を乗り切り、レアンドロダミアンにやられたりもしましたが(苦笑)それでも、及第点と言える出来は保ってたのではないかな?と言いう印象でした。

そして、迎えたホーム清水戦。

この試合で生まれたのが、

西尾のJ1初ゴール!!!

開幕スタメンに抜擢され、センターバックながら、かなり早い段階で初ゴールを取る。

西尾、持ってるやん(笑)

と思ってました(笑)

このゴールも貴重でしたが、何よりこの試合の出来が秀逸だったのが守備面だったと思います。

守備でも思い切りの良さが出てる!

がっつり、清水FW:チアゴサンタナを抑え込んでたので、とても印象に残っている試合でしたね。

この試合以降も、西尾の記事が結構多いんですよね。自分自身は無意識でしたが、西尾に注目してたのが振り返るとよく分かります。

ホーム大分戦の記事。

この時に、西尾は1vs1は強いと書いてました。後は、守勢時(頻繁にマークの受け渡しをしないといけない状況下)で、どう対応できるか?が見えないので、これから注目したいという感じでした。

この記事を書いた少し後のアウェイ:横浜Fマリノス戦。

大分戦で書いた守勢時の対応が、この試合で確認できました。しかも、セレッソの主力選手にコロナ感染者が出て、スクランブル体制だったんですよね。そんな中で試合に負けはしたものの、西尾は完璧だったかと。特筆すべきは、西尾は最終的に2021年Jリーグ得点王になった、

前田大然を完璧に抑え切った

のでしたよね。

そして、この記事の一部を抜粋すると、

森保日本代表監督が見に来ていたようですが、西尾のプレーを見て、どう感じたのか?お得意のメモ書きを見せてもらいたいですね(笑)

森保さんが来てたんですよね。当時、前田大然は東京オリンピック代表にも選ばれてました。歩夢が出てない試合でしたので、森保さんは前田のチェックに来てたと思うのですが、その前田を抑え切った西尾をどう評価してたのか?

改めて振り返ると、

西尾の名前は、本当にこの時に森保メモに書かれたのではないか?

と思えますよね(笑)

この時くらいまでは、本当に順調に行っている様子が伺えます。このままうまく行って欲しいな~?と思っていた所、リーグ中盤以降はそうも上手く行かない感じでしたね。

リーグ中盤: 疲れが出てた? 2年目のジンクス?

この横浜Fマリノス戦から、少し西尾は下降気味でしたかね。

ホーム徳島戦では、決勝オウンゴール。押されてた試合とはいえ、この失点は本人にとって痛かったと思いますね(苦笑)

その後、チームはチア・ダンへのシフトチェンジ。少し、西尾の出場機会も減る感じでしたね。

そして、ACLにも出場。この辺り、バブル方式での開催もきつかったと思いますね。でもって、この辺りから、僕のブログでも辛辣な書き方をしている記事が並びます(苦笑)

ヨドコウ桜スタジアムこけら落とし:ホーム神戸戦での西尾への激。古橋のラストマッチだったからこそ、ディレイではなく1vs1で古橋を止める選択をして欲しかったという旨の記事。『俺は価値のある選手なんだ!』と自分自身で証明して欲しかったと。

そして、点の取り合いになったFC東京戦と鳥栖戦。FC東京戦は、西尾の首振りの甘さから裏を突かれて2失点目

アウェイ鳥栖戦は、試合開始直後の失点に絡む。この頃には、開幕直後の西尾の『思い切りの良さ』が全く出てなかったですよね。

そして、ホーム横浜FC戦の前半での懲罰的な交代

この頃の西尾は、本当に直接的な失点に絡みまくってた印象でしたね。悪目立ちしまくってた感じでした。正直な所、

チームの為にも、本人の為にも、西尾はしばらく試合に出さない方が良いのではないか?

とこの頃は個人的に感じていました。この頃の西尾は、はっきりと不調でした。

その不調の要因として、

  • 開幕J1スタメンから継続出場×初めてのACL出場×夏場の過酷な暑さ→疲れが出ていた。
  • 2年目のジンクス。

と言った所かな?と思っていました。特に、疲れは顕著だったと思います。ACLが絡むとどうしてもハードスケジュールになりますし、ほぼほぼ今年がトップチームデビューと言える西尾にとっては難しいコンディション調整だったのだと。

また、FC東京戦の2失点目から、鳥栖戦の試合開始直後の失点や横浜FC戦の交代直前のプレーの流れを見ると、恐らく『2年目のジンクス』的な所があったのではないかな?と想像します。

ルーキーの時は良かったけど、2年目になるとルーキーの時の思い切りの良さがなくなった・・・ちょこちょこ聞く話題ですよね。これは、若手でそれなりに試合経験を積んでいくと、公式戦ならではの試合における怖い所も分かってくる・・という所に起因していると思っています。そして、西尾も、それ故に出足が鈍ったりするところがあったのだと思います。

前に出過ぎて、その裏を取られるのが怖い

夏頃の西尾は疲れてたのも相まって、こんな感覚でプレーしてたのではないかな?と思ってます。

これだと、J1ではなかなか上手く行かないですよね。西尾の成長の過程において必要な経験だったとは思いますが、チームとしても苦しい所でしたね(苦笑)

リーグ中盤~終盤: 信頼と復調、そしてホーム最終の名古屋戦

クルピ体制が終焉を迎えて、小菊体制に。小菊体制に代わっても、西尾は起用され続けました。チアゴ・進藤・鳥海を差し置いて、スタメン起用。

少し上でも挙げた通り、『西尾はしばらく試合に出さない方が良いのでは?』と感じていたので意外な気はしました。逆に、

西尾は凄い信頼されてるんやろうな。

と逆に感じさせられる小菊采配ではありましたね。『コーチ出身の小菊さんが使う選手は信用できる』という前提のところから見えた西尾への信頼ですよね。

そして、復調を見せ始めたかな?と感じたのが、アウェイ大分戦。この試合で、『縦パスをしっかり出せる』ようになってきていると評してます。

もっと、頑張れ!とも書いてますけど(苦笑) 少し復調を見せ始めたのが、この頃だったかな?と思います。

そして、残念無念のルヴァン決勝等を経て、忘れられないホーム最終戦:名古屋戦。

個人的に、若手2CBは『空中戦の強さが足りない』とずっと思っていたので、空中戦で決めた、この試合の西尾の決勝ゴールは本当に嬉しかったですね。記事でも書きましたが、

西尾ぉぉぉぉおぉぉぉぉおおお!!!!!!

と吠えました(笑)


自分の今年の記事を振り返ると、改めて西尾に注目してたのがよく分かります。

これらを見直すと、今回の日本代表に選出された経緯で言えば、コロナ・スクランブル体制のアウェイ横浜Fマリノス戦が大きかったように思いますね。あの試合、森保さんの眼前で前田大然を完璧に抑えましたからね。今思い出しても、素晴らしかった!と感じます。

西尾の今年の振り返りはこんな所で、次に西尾のプレースタイルを整理していきたいと思います。

西尾の武器

個人的に、西尾のプレーを見てて凄いな~と思うのは、

カバーリングの良さ

という所かな?と感じます。何度も挙げますが、アウェイ・横浜Fマリノス戦もカバーリングで前田大然を抑え切りましたし、記憶の新しい所でホーム最終:名古屋戦の相馬のドリブルを単独で止めたプレーとか。

今年のセレッソDF陣を語る上で、どうしても名前が挙がるのが『チアゴ』です。チアゴの空中戦の強さは、JでもNo.1だと思いますよね。そのチアゴを差し置いて、西尾が使われ続けた理由・・・それが、『西尾のカバーリングの良さ』だと思いますね。

カバーリングが良い・・・という事は、逆説的に、

ポジショニングが良い

という事は言えたりするとも思います。臨時でサイドバックとして起用された時期もあり、この辺、ポジショニングが良い証拠だと思いますね。

そして、あまり注目されないですが、『足も速いのではないか?』と思いますね。ここは、チアゴと比較して・・・ですが。小菊体制になって、ハイラインを敷くタイミングも多かったと思いますが、DFライン背後のスペースをカバーするのに、チアゴの足の遅さでは怖くて、西尾のカバーリングと足の速さに頼った所かな?と思います。

パスも、前述のアウェイ大分戦で前に付けられる良いものを見せてくれたし、ホーム最終戦:名古屋戦で空中戦の強さも見せてくれた。1vs1の強さも、前述のホーム清水戦でチアゴ・サンタナ相手に見せた通り。

こうやって整理していくと、

穴の少ないセンターバックだな

という所は感じさせてくれるかな?と思いますね。

グーーーーン!!!を期待。

こうやって振り返ると、夏場の失速で個人的に心象が悪かった所もありますが、日本代表に選ばれても案外、おかしくなかったのかも?という思いは出てきますね。

・・・すみません、完全に結果論ですねw 

そして、当然ながら、選ばれたからには西尾のA代表初出場を期待したい所ですが・・・なかなか難しいそうですよね(苦笑)センターバックは、中谷・谷口が恐らくは鉄板。歩夢も控えますしね。また、吉田・冨安を筆頭に海外組を交えると、その座は更に遠くなる。今回は、あくまで西尾に可能性を感じての選出という所なのだとは思います。

でも、西尾には、これを本当に良い切っ掛けとして欲しいですよね。

『立場が人を変える』とよく言われるとこですが、可能性だけの選出としても、日本代表には違いはなくて。その立場を得ることで、西尾には変わって欲しい・・・と願います。願わくは、

グーーーーン!!!と伸びる成長を期待したい

です(笑)

個人的な感覚ですが、20~25歳位の選手は、

オリンピック代表かA代表を経験すると凄まじく伸びることがある

と思っています。古くは中澤佑二、そして、個人的に考えるセレッソ下部組織の最高傑作:山口蛍、最近では古橋享吾なんかもそうだと思います。

蛍のロンドン五輪前後の成長曲線、凄まじかったですよね?僕の定義する『グーーーーン!!!』はアレです(笑)

中澤、蛍、古橋らは、若手の頃にその世代でNo.1の選手だったと言う訳ではなく、それ故にそこまで大きな期待を受けてた選手でもなかったと記憶しています。でも、彼らはオリンピック、あるいはA代表を経験することで、Jリーグでトップオブトップの選手に成り上がった。

こういった先人に共通するのは、

真面目で黙々とサッカーに取り組めること

だと思っています。それ故に、代表を経験して、その努力が実を結ぶことがあるんだと。

そして、似たような匂いを個人的には西尾から感じてます。西尾は、見るからに真面目そうですもんね(笑)そして、黙々プレーし続ける印象も強い。だから、

西尾にはグーーーーン!!! がある

と過去の個人的な所見から感じている所です。

あわよくば、この代表経験を得て、そのグーーーーン!!!を来シーズンに見てみたいな・・と思っています。何れにしろ、西尾が代表に選ばれたことで楽しみは増えましたよね。期待したいですね(笑)

最後に取ってつけたように書いておきますが・・・・当然ですが、歩夢も『グーーーーン』を期待してます。頑張れ(笑)!!

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