セレッソ 2-0 浦和
2022.5.25 @ヨドコウ桜スタジアム
ホーム3連勝!!!! 素晴らしい!!
いやでも、しんどかった(苦笑)耐えに耐え抜いた勝利。川崎戦の圧勝、ガンバ戦の逆転勝ちも良いですが、こういう耐え抜いての勝利も、また嬉しいもんですね。
そんな試合を振り返りましょうか。
試合内容・雑感
●連戦もベストメンバー
この土曜日に、大阪ダービーに勝利。その時のレビューで、大阪ダービーのスタメンに鳥海→西尾がベストではなかろうか?という所を書きました。そして、今シーズン初の連勝を狙う浦和戦で、そのスタメンを組んできました。
結構、意外でしたね。連戦であれば、ターンオーバーっぽいメンバーで臨むのか?と思っていました。疲れは気になりますが、このメンバーであれば、ある程度は安定した戦い方はできるのでは?という期待感がありました。
ただ、浦和、やはり強かったですね(苦笑)
●浦和に押されまくり。VARに救われた前半。
最初、ペースを掴んでいたのは、セレッソだったと思います。9分頃の毎熊→パトリッキのシュートシーンなんか見ても、悪くない展開やと思ってました。
でも、徐々に押し返される展開に。
でもって、ジンヒョン・・・・出てしまいましたね(苦笑)パスを敵に引っ掛けてしまって、その流れでゴールを許してしまう。うわぁ・・・と思ってたら、VARでノーゴール判定。ふぅ・・・(苦笑)
一息ついた直後にも、ルーズボールを拾われてのカウンター。これも、ポスト。
ついてる、ついてる。
と自分で自分に勇気づけていましたが、その後もゴンゴン押される展開の前半(苦笑)
この辺、
パトリッキの所を突かれてるかな?
という印象でしたね。パトリッキが・・と言うよりかは、浦和がとても上手いな~な印象が強かったですが。
後半は、このパトリッキの所の修正が上手く行った印象。その修正が、結果的に勝ちに結びついたかな?と思います。この辺、後述します。
●清武のPKで先制!!!
清武のPK!!!!
しんどかった前半を耐え、何とか持ち直した後半に、山中のクロスを引っ掛けられて、
よっしゃ!コーナーキック、頼むぞ!!!
とか思ってたら、あれ?あれ?あれれ??な感じで、PKに(笑)
ピッチ上でも、恐らくハンドした関根以外は、何の疑いもなくコーナーの準備をしていたように思います。セレッソ側の選手も、誰もアピールしてなかったですからね。VARって、本当に凄いなと何となく関心してました(笑)
キッカーの清武、冷静でしたね。
この清武のキック、あくまで僕の観点で・・・ですが、めちゃめちゃ既視感がありまして。蹴り方が、ガンバ戦の同点ゴールのシーン、
あのスルーパスと同じ蹴り方!
と感じました。
というのも、ガンバ戦のスルーパス、今回のPK、共に、
身体の向き(踏み込んだ足):右方向 ボール:左方向
になってますよね。
多分、浦和GK:西川は、清武の軸足の向きを見て反応したんだと思います。で、清武はきっちり逆を突く形でキック! 清武の技術の高さに驚いてました。
そして、もう一人、このPKを生んだ立役者が松田陸だと思ってます。この陸の浮き球パス、覚えてますでしょうか(笑)?
清武が中でフリーなのを見逃さずに、正確な浮き球パス!!! 陸は、ちゃんと見えてるんですよね。
山中がどフリーでシュートを打ったシーン(50:50~)がありました。実はこのシーンもPK奪取シーンと全く同じ展開で、陸は右サイドをスルスルとドリブルで抜け出して、真ん中でフリーになっていたパトリッキにパスを通してます(パトリッキから山中へ)。
清武のPKが決まった瞬間、
陸のこのプレーは、絶対に拾って記事に残そう!!!
と思いました(笑)空いている所をしっかりと見ている陸は、やはり頼もしいです。
●毎熊のゴール!!!!
絶賛、売り出し中の毎熊のゴール!!!! マイク!!!!やはり、良いですね~
トラップを絶賛されてるツイートも多く拝見しましたが、個人的にその後が好きですね。毎熊は、一瞬、首を上げてGKの位置を確認してるんですよね。ここで闇雲に打たない当り、流石、元FWと言った所だな~と感じました。
そして、アシストした加藤ですよね。ボールを持って前を向いた際の、あのステップワークが良い(笑)
自分が前進してるので、その自分の後ろには誰もいないことが分かってるからこそ、ターンできたんだろうな~と思います。変に、ボールに触りに行かず、動きでチェックに来たDFを牽制する、加藤らしいプレーだったな~と思います。負けずに、上がってきて欲しいなと思いますね。
そんな所で本題。試合をトータルで見れば、前半は押されて、後半は持ち堪えた。そんな試合でしたよね。
試合後の小菊さんのコメント、
立ち位置のところでうまく取られて、なかなかボールにジャンプできない、アプローチできないシーンが続きました。ジェアンが、ベンチとは逆サイドということもあり、コミュニケーションの問題もありました。そのあたりは、ハーフタイムで少し映像も使いながら修正しました。
https://www.cerezo.jp/matches/2022-05-25/
個人的に、この辺のパトリッキの立ち位置が気になる所でした。ブログを書きつつ振り返り、この修正点はこんな感じだったのでは?という所を触れてみたいと思います。
あくまで主観ですが、効果があったのではないかな?と。
パトリッキの立ち位置の修正点
まず、いきなり修正されたのでは?と感じた所を書いてみようと思います。
基本的なフォーメーションは4-4-2。一部で、清武をトップ下に置いた4-2-3-1とされてましたが、守備時は4-4のブロックを組むような感じでしたので、4-4-2としてます。以下は前半の立ち位置。
対して、後半の立ち位置。
・・・・分かりますでしょうか(笑)?微々たる所ですが、
パトリッキが、少しだけ内側に立ち位置を変えてる
ような印象を受けました。
この辺、前半に浦和に上手く突かれた所を交えて、深掘りして行きます。
大外の選手を誰が見るか?
ボール保持時の浦和に対して、セレッソが一番、苦心してたかな?と感じたのが、
4-4のブロックの外に位置する選手を誰が見るか?
という所。
具体的に言うと、ここに位置してた選手ですね。
パトリッキの左サイドだけに浦和の選手を置いてますが、右も同様です。
この選手にボールが入った時、セレッソは誰がチェックに行くのか?という所で、
基本的には、サイドMFが捕まえる。
つまり、右は毎熊、左はパトリッキと言う感じですね。浦和の大外に張る選手が、セレッソ陣深くに立ってた場合は、SB(陸、山中)が対応するようなこともありましたが、基本的にはサイドMFの役割にしていたと思います。
ここの攻防で、パトリッキの前半の対応はかなり怪しい所がありました。
パトリッキの前半の対応
で、上で挙げた前半の図ですね。
4-4-2のノーマルなポジション取りではあるのですが、時間が経過するにつれて、パトリッキは大外の選手に徐々に引っ張られる傾向があったかな?と思います。つまり、マークに行くべき大外の選手に対して、近いポジション取りをするような感じになってたと思います。
こうなると、原川-パトリッキ間のスペースが空いてくる感じですよね。というより、外の選手に意識が行っているパトリッキの背中側を浦和の選手に使われるような形が増えてた印象でした。
で、そこにボールが入った後、山中が前に出ざるを得なくなり、今度は山中の元々いたスペースが空いて、そこを突かれる。
そこを突かれると、センターバック:西尾が外に引っ張り出され、中央が空いてきます。
こんな感じで、どんどんとズラされて行ってたような印象でしたね(苦笑)鳥栖戦のレビューで少し書いたのですが、
セレッソの守備が安定している時は、
2CB:ヨニッチ・西尾は動いていない
なんですね。でも、この浦和戦の特に前半は、
ヨニッチも西尾も、動かされまくってるな(苦笑)
な印象でした(苦笑)
全てがそうとは言わないですが、外に意識が行ってたパトリッキの背中のスペースを使われてたのは1つの要因だったと思います。パトリッキも、途中、どうすれば良いか?がよく分からんようになってたんではないかな?と思います。
ただ、パトリッキが悪い・・・と言うよりかは、浦和が上手かったような印象が強いですね。良い選手が多いので、相手の背中を突くのとか、とても上手いなと感じてました。VARゴール取り消し直後のカウンターとかも含めて、前半はよくしのげたな・・・と個人的には思ってました。
でも、ここはヨドコウ桜スタジアム、セレッソのホームゲーム。このまま終わる訳には行かないですよね。故に、後半の修正・・・です。
パトリッキの後半の対応
パトリッキの後半、上で挙げた通りなのですが、
その背中のスペースを消すような絞り方をしてたように見えました。
そして、浦和の大外の選手の対応は、相変わらずサイドMFがチェックに行くのが基本路線。ただし、そのチェックに行くやり方は、
大外の選手にパスが出されたのを確認してからチェックに行く
という所を徹底されてたように思います。
要は、『順番の重要性』ですよね。ここでのサイドMFのタスクとして、
- サイドMFーボランチ間のスペースを絞る。
- 大外の選手がボールを持てばチェックに行く。
の2つになるのですが、
1→2の順番は遵守する
という事は徹底されてたと思います。スペースを消して大外の選手にパスが出された後、つまり、
そのスペースが使われないことが確定した後にチェックに行く
ような感じですよね。
分かり易く?言うと、『家で飲むための牛乳1Lを買う』のと『出勤して仕事をする』の2つのタスクをこなすようなイメージですかね。この場合、牛乳(家用)を買ってから会社には出勤しないですよね。
冷蔵庫がオフィスにない場合、牛乳が腐る可能性もあります。そもそも1Lのパックは会社では邪魔。やはり、家で飲む牛乳1Lの購入は帰路で行うのがベスト。①仕事→②牛乳購入 の順番の遵守は大事ですw
このパトリッキの修正も、同じような感じですw この順番の遵守で、浦和はパトリッキの背中のスペースを使えなくなってた印象でした。
しかしながら、中に絞って相手のパスが出るのを待つ分、パトリッキの大外の選手へのチェックは遅くなります。だから、チェックに行く際のパトリッキは全力疾走する必要がありました。ただ、パトリッキはサボらず、しっかりと対応してくれていたと思います。直ぐに修正できる当たり、パトリッキもやはり能力は高い、そして、
素直な選手だな
と感じました。素直なパトリッキは、今後も期待しています。
このパトリッキの修正で、山中が釣り出されること、西尾が釣り出されることもほとんどなくなったかな?と思います。
何より、浦和の選手が判断が良いので、そのスペースを絞ると『無理には使わない』と判断してくれるのですよね。守る側からして、上手いからこそ逆に予測が立てやすいというか。
勝ちきれない浦和。あんまり他チームを評価することはしないですが、案外、こういう所で損をしてるのではないかな?と試合を見てて感じました。
小菊采配のユン・ロティーナとの類似性。そして、これから。
この試合の勝因は、やはり後半に守備の安定を取り戻したことだと思います。守備に安定感が戻り、強いては後半の2得点に繋がったのかな?と。
個人的に、
サッカーは選手が主役で、勝てば全て選手の手柄
と言うようなサッカーの見方をするのですが、この試合に関しては小菊さんの守備の修正も良かったと思います。
既に古い話にはなってしまうのですが、ユンさん→ロティーナさんと見てきて、この2人は、
試合中に上手く行かなかった場合、まずは守備を安定させる
という手を打ってたのが印象的でした。ロティーナ時代の都倉が退場した神戸戦(デサバト→曜一朗の痺れるゴールもあった!)とかがまさにこんな感じの手の打ち方で、めちゃめちゃ印象に残ってます。
今回の小菊さんの対応という所も、そういったユンさん・ロティーナさんの匂いが感じられてとても好感が持てました。何より、交代なしでその守備の安定をもたらしたところは凄かったなと。小菊さんにも、もっと見せて貰いたいですね(笑)
この試合を終えて、現在セレッソは暫定5位。連勝すると、やはり上位は見えてきます。まだまだ、連勝して行ってもらいたい。良い意味で、踏ん張りどころですね。
惜しむらくは、試合を通じて圧倒してて勝ちきれなかった京都戦、藤田のスーパーゴールで追い付かれた鳥栖戦、ラッキーゴールに恵まれたものの勝ちきれなかった札幌戦。ここで3つ勝ち切れていれば、今頃、首位争いやったのですね。タラレバを言うのもあれですが、勿体なかったなと今更ながらに思います。
勝ち切る強さ、この辺をこれからの小菊セレッソに注目してみようかと思います。頑張って欲しいですね。
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