セレッソ 2-1 神戸
2023.6.10 @ヨドコウ桜スタジアム
ご無沙汰しております・・・・と言う程、間空いてないですがw こんな試合を見せられたら、書きたくなる気持ちも理解頂けるでしょう(笑)
ちょうど、たまたま翌・日曜が1日フリーになったのもあったので、書いてみますかね。
試合内容・雑感メインのショート版の更新です。
試合内容・雑感
●滝二対決の先輩後輩対決
セレッソ:小菊さんと神戸:吉田監督、滝二の先輩後輩だとか。
J1の舞台で、高校の先輩後輩(或いは同期)が監督として対決する。Jリーグでも数例しかないようです。また、選手時代に大きな実績があるような人であれば、監督になれるチャンスも多いと思いますが、ご存じの通り、小菊さんは選手実績のない叩き上げ。J1で18枠しかない監督枠を得ることも、かなり難しかったと思います。
そう考えると、本当にものすごい巡り合わせですよね。こういうのは、当人同士は嬉しいと思います。そして、だから負けられない戦いでもあると。指揮官の思惑も反映してか、両チーム、フェアで熱い戦いだったと思います。
ここで、先輩後輩というところでのまったくの余談を。
私:土塔えんじの高校時代の1学年上の先輩は・・・吉村大阪府知事です(笑)当時に1ー2回、喋ったことがある程度で、先輩と言うのもおこがましいのですけどw
また、以前に記事に書いた事があるのですが、
ツネ様と僕は同じ高校の同学年。なので、吉村ーツネ様も同じく、1学年差の高校の先輩後輩の関係性になります。しかも、先輩:小菊-吉村、後輩:ツネ様ー吉田で年齢も同じ。
何となく自慢(になってるかは不明w)というか豆知識と言うか・・を披露しました(笑)吉村さんもツネ様も既に全くの他人なので、少なくとも、僕と巡り合うことはもう絶対にないのですが、話のネタ的にはありですよねw
そんな所で、試合に戻りますかね。
●大迫半端ないって
試合後の進藤のコメントが端的でしたね。最初にカウンターを食らった時のシーンだと思うのですが、
まず、開始早々、余裕でインターセプトできると思ったシーンで、大迫選手の足が出てきて抜け出されたシーンがありました。普通の選手なら出てこない足が出てきた、という感覚がありました。
https://www.cerezo.jp/matches/result/2023061002/
本当、大迫経由の攻撃はエグかったですね(苦笑)
とにかく体幹が強くて動かない。CBが押しても、動かない。非常に厄介。完全に神戸の軸になってるのが大迫でしたね。
大迫は、ボールを絶対に失わない。その認識がチーム全体にあるので、
大迫がボールを持てば、神戸の選手は臆することなく大迫より前に出る
という所が出ているなと。大迫もそれに応えますし。そういう信頼関係が完璧に出来上がってるので、神戸の攻撃の厚みは凄かったなと。
神戸を戦術的な視点で『選手任せ』と揶揄する人も居られると思うのですが、逆に、
こんなスーパーな選手を『汎用の戦術の枠』に押し込めるの?
と思ったりはします。凄いリソースを使える時に使わないと、得られる勝ち点も得られない。そういう意味で、吉田監督の采配はある意味、覚悟を感じますよね。
何にしろ、本当、
大迫、半端ないって!
という感じですよね。本当によく出来てるな~、このワード(笑)
そう言えば、
『大迫、半端ないって!』も滝二から生まれてます
よね(笑)滝二は逸材揃いやなw
※注:大迫本人は鹿児島城西出身です。
●進藤の輝き
それでも、そんな大迫とマッチアップする回数の多かった進藤。良かったですよね(笑)
強敵相手に臆することなくチャレンジするというか、その状況を楽しんでいるというか。後者のニュアンスが近いですかね、
進藤、しんどいやろうのに何か楽しそうやな(笑)
試合中、ずっとそんな感覚がありました。
相手に強敵が居るなら、自分がその選手より目立ってやる。
そういう野心的な選手、やっぱり魅力ありますよね。頼もしいですし。
(19:38~)の進藤のドリブル、凄かった!あのプレー、痺れましたよね(笑)CBがあんな感じでボールを前に持ち運べたら、次に相手はそのCBの縦を切る必要が出てきます。そうなると、今度はサイドを使い易くなる。
このドリブル直後、(20:10~)のカピシャーバへの対角のサイドチェンジも素晴らしかった。カピシャーバのクロスから、真司の惜しいヘディングシュートに繋がりましたからね。起点は進藤ですよ、間違いなく。
あの進藤の感性、やっぱり良いものがありますよね。見ていて気持ちが良いです。
進藤(鳥海もですが)が大迫を抑えて、神戸の攻撃力を半減させてたのではないですかね。守備の立役者は、進藤と言った所だと思います。
●序盤の攻撃の立役者:カピシャーバ
神戸が選手の能力を全面に押し出す戦い方であるなら、そこを個で崩せば、後は大チャンス。
その視点で見て、守備の立役者が進藤であれば、
序盤の攻撃の立役者は、カピシャーバ
だと思いますね。かピさんも、やっぱり凄い。
酒井高徳を全く相手にして無かったですからね。仮にも、ブンデスリーガで何年も実績を積み上げてきた選手。その相手を圧倒する様は、見ていて痛快でした。
見た目のゴツゴツ感とは裏腹に、駆け引き上手ですよね。上で紹介した進藤のサイドチェンジから、真司のヘディングシュートに繋げたシーン。カットインのフェイントを入れて、外にチョン出し。そこから抜き切らずに、素早くクロスを上げられてる。高徳さん、翻弄されてますよね。
かと思えば、ゴリゴリドリブルもあって。相手はなかなか対応が難しいと思います。カピシャーバが左で酒井高徳を押し込んでくれていた分、チーム全体が押し上がってた印象はありましたね。
また、守備のプレスに行くタイミングも個人的に違和感がなかったです。守備の戦術的にも、よく理解できてるんではないかな?と思います。
試合終盤、神戸:パトリッキがイライラしてイエローを貰っておりましたが、何か対照的な印象を持ちましたね。カピシャーバ、これからもっと頑張って欲しいですね。
そんな所で、得点シーンに行きますか(笑)
●クルークスのヘディング!!!
待ちに待った!!と言う感じのクルークスのゴール!!!綺麗に決まりましたね。
このシーン、まず挙げとかないといけないのが、
神様仏様:奧埜様
ですね。奧埜の動きが素晴らしいです。
翔のクロスのタイミングに合わせて、奧埜は少しCBから隠れるフェイントを入れて、
相手CBの前に入る
のですね。これで、相手CBは奧埜のマークに付かざるを得なくなります。CBが前に入った奧埜のマークに行く・・・と言うことは、CBも前に出る・・・ということ。言い換えると、
そのCBの後ろのスペースが空く
と言うことですね。
ちなみに、奧埜の動きは蛍も釣ってます。2人も引き付けることに成功してるんですよね、奧埜。このシーンで、個人的に一番目を引いたのが奧埜の動きでした(蛍も見えてない所から、よく絞ったな・・・とも思います)。
そして、翔。このゴールはスローインから生まれましたが、それが翔のアンダーラップから。70m位、全力疾走でアンダーラップしてたんですね。でも、こういうプレーが攻撃に厚みを生むのですよね。
ここでSBとして重要なのが、上の大迫の件で書きましたが、
味方がボールを失わないと信じて追い越すこと
と言うことだと思います。信用するからこそ、ボールホルダーを追い越して行ける。その信用に応えて繋いだ奧埜ーカピシャーバのプレーも見事。
※このブログでは、SBがインサイドレーンを上がることをインナーラップと書いてたのですが、今後アンダーラップと書いていきます。ってか、そもそも実況の若田部アナウンサーが『インナーラップ』と言っていた所から採用してたのですが、いつの間にかその若田部アナウンサーも『アンダーラップ』に変わってました(笑)
翔の良さというのは、判断スピードが早いことだと思ってます。判断が早過ぎるので、プレーのキャンセルも早い。逆に言えば、無理と諦めるのも早く見える。翔にはこのシーンのように、味方を信用してチャレンジして欲しいなと思います。
そして、お待ちかね、ジョルディ・クルークス!
どちらかと言うと、この試合はハマり切ってない印象はあったのですね。負傷前の試合が凄かったのもありましたし、反対サイドのカピシャーバが出色の出来に見えてたので。でも、大事な場面で決めてくれました。
このシーンを振り返ると、クルークスも上で挙げた奧埜と同じく、翔のクロスのタイミングに合わせて、
相手DFの前に入る
という事がしっかりと出来てるんですね。しかも、相手DFの見えない所から。
クロスに対して、DFの優先順位は、
- 相手FWより先に触る。
- 確実にクリアする。
と言うようなところ。これに対して、この時の神戸のDFは、クルークスの動きが見えてないので『2 確実にクリアする』の選択肢を選んだと思います。相手DFの後ろに隠れたクルークスの最初の動き・立ち位置は、
相手DFの選択の優先順位を間違わせた
ということは言えるかな?と思います。
本当、『DFの前に入り込む動き』は、サイド攻撃においてFWの重要なプレーだと思うのですね。FWはそれさえ出来ていれば、後はクロスがそこに来るかどうか?の問題。奧埜・クルークス、クロスに対しての入りとしてはお手本のようなプレーでした。
健勇、見習え(笑)(以前の記事ですが、上とほぼ同じことを書いてます。)
歓喜も付かぬ間・・・直ぐに失点(苦笑)
●直後に同点ゴールを許す
うーん、、、(苦笑)このシーンは、至る所で1vs1で負けまくってる感じですね。
まずは、翔。最初の相手CBから武藤へのロビングを、競りに行けなかったかな・・・?あそこで大迫でない選手に自由にヘディングで繋がれたら、その後に大迫が居る分、展開は苦しくなりますよね。
この試合の翔は、とても皆さんの評価が高く、それに異論はありません。が、このシーンだけは、競りに行って競り負けるにしても、相手のバランスを崩す位まで行って欲しかったなと思います。逆に間に合わないのであれば、そもそも行かない判断をして欲しかったというか。
何故、ここを言うのか?というと、鳥海が翔のカバーにサイドに寄ってたのですね。つまり、中央がCB1枚だけになってる状態。鳥海がサイドに引っ張られた上で起点を潰せなかったら、中は手薄の状態で相手の攻撃にさらされる。失点の直接の要因ではないにしろ、遠因にはなっていると思います。
後は、ボランチの守備ですね。ここ、セレッソの問題点だと個人的には思ってます。
奧埜が当たりに行って、武藤の体勢を崩せず。真司も絞り切れず。陽に至っては、抗う事もできず(苦笑)武藤を褒めるべき・・・という見方で良いとは思うのですが、中3枚で行ってたので何とか止めたかったですかね。
また、本来、陽の後ろでカバーできる鳥海がサイドに引っ張られてたのも痛かった。武藤が抜けた所で鳥海が立っていれば、カバー出来た可能性もあったかな?と(そういう意味で、翔、もっと競りに行けよ!という思いは拭いきれません(苦笑))。
名古屋戦も、中央突破を許しての失点(1失点目)。
このレベルの相手だと、ボランチが守備のフィルターにならんね(苦笑)
— 土塔えんじ🌸オタク系セレサポ (@dotou_eng_crz) June 3, 2023
1失点目の縦パス、徳真が止めんと。ボランチが一番通したらアカン所をスコスコ通されたら、DF陣はたまったもんじゃないよ。
とりあえず、後半、まずは慌てずに。1点を返すところから始めよう。
上位相手とは言え、2試合連続で中央を割かれての失点は頂けないかな?と。ここ、中央をガツッと締めてくれる、潰せるボランチが欲しいところですね。少なくとも、ここから上位を狙うには、何かしら対策は必要かな?と思ってます。
原川かな?何故か、序列が下がってしまいましたが(苦笑)徳真の奮起か?陽/岡澤/ネルソンの成長を待つか?案外、鳥海とかは出来そうな気はします。まあ、鳥海のカバーリングはCBでこそ・・・だと思うので、ボランチで使うには勿体ないとも思いますが(苦笑)
現状、チーム全体としてのやり方で回避する方法論を用いようとしてるのは理解できるのですが、夏の補強という所も考慮に入れて欲しいなと個人的には思っています。
ちょっと、厳しめに書きましたが(苦笑)この同点ゴールをきっかけに押される展開も、神戸に立ちはだかった男が。
●ヤンハンビン、2度のスーパーセーブ!!!
しんどい展開で存在感を見せたのが、ヤンハンビン。凄い良かったですよね。後半の2度のスーパーセーブ、凄かった(笑)
2度のスーパーセーブが目を引きましたが、195cmを活かしたハイボールの処理も抜群でしたよね。試合終了直前のキャッチとかもそうですが、キャッチミスはなかったのではないかな?と思います。ジンヒョン不在を感じさせない安心感は間違いなくありました。
1つ1つのプレーから、
自分の価値を証明する!
という気持ちは大きく感じましたよね。進藤ほどの漲るような、溢れ出るようなそれではなかったですが、秘めたる熱量は同じ位のものを感じてました。
GK争いも、今後の注目の1つですよね。楽しみな選手だと思います。
そして・・・・歓喜の瞬間は、ヤンハンビンのゴールキックから生まれます!!!
●颯太のゴール!!!
颯太のリーグ初ゴール!!!もう、めっちゃ興奮しましたよね(笑)
このゴール、ヤンハンビンのゴールキックから。そのゴールキックが裏に抜け、それを読んでた加藤陸次樹。この加藤の読み、素晴らしかったですよね。ここまで、セカンドボールをほとんど回収されるシーンが続いていて、ずっと差し込まれる展開。なので、
セレッソが得点をするならば、裏抜け1発しかない!
と思ってたのですね。
そこで、ヤンハンビンのゴールキックが抜けて、加藤が裏抜けしてるのを見て『来た!』と思ったのですが・・・
ここで、まさかのGK:前川黛也のカバーリング。
うわー・・・めっちゃ上手いカバーやんけ!!
となってました。裏抜け潰された・・・と。それはイコール、千歳一隅のチャンスも潰された・・と。
・・・と思ってら、GK:前川のミス(?)
映像を振り返ると、
ボールが前川のコントロールの範囲外に転がってくれた
というか、そんな感じに見受けました。サッカー経験者であれば、よくある事だと分かって貰えると思うのですが、トラップが少し大きくなって次のプレーで足がボールに届かない所に行ってしまった・・・みたいな。ミスと言えばミスだけど、落ち着いてプレーすればカバーもできるようなそんな感じのプレー結果。
褒めるべきは、そんな少し慌てた前川を更に慌てさせた『颯太のプレス』ですかね。
早く蹴り出さないと(北野に)取られる
前川にそう思わせるに十分なプレスだったと思います。
ボールを奪った颯太、落ち着いてゴールに流し込んでくれました!
プロサッカーに限らず普通の社会人でもそうですが、仕事に厳しさを持って臨んでいる人は、顔にその厳しさが出てくるのですよね。少し前の颯太の顔と、今の顔では大きく違ってる印象はあります。
そういう非科学的な観点でも、僕は颯太に期待したいなと思いますね。
いやぁ、それにしても興奮しましたよね。家で見てましたが、窓が開いているのに大声で叫んでしまった(笑)
颯太が小菊さんに抱き着きに行ったのが話題ですが、その前に、一番最初に小菊さんに抱き着いているのがクルークスなのもまた笑えます(笑)クルークスも、小菊マジックに掛かってるんだなと思いました(笑)
忘れられない&忘れられないように。
この試合でリーグも折り返し。小菊セレッソは、昨年を上回るペースだとか。後半戦も期待したいですね。
1試合ぶりのレビューでした(笑)1試合飛ばしただけですが、結構、久々に書いたように思います。ショート版というにはだいぶ盛沢山で書いてみましたが、やはり勝ち試合は気持ちが良いですよね。
ちょっと厳しいことも書いたのですが、総じて良かった試合だったと思います。やれることはやりつくして、その上で勝てた!というのは、チームの雰囲気もどんどん良くなっていくように思いますしね。この勝利が更なる好循環に繋がっていければ・・・と思います。
本当、勝ち方も劇的だったので、忘れられないような試合になりそうですね。長くサッカーを見てますが、その中でも感動的な試合の1つにはなりそうです。
ブログの方も、ちょこちょこと更新していければ・・・とは思ってます。存在を忘れられない程度には(苦笑)
そんな所で、今回はこの辺で。また、次の更新も期待せずにお待ちくださいw