前の2つ程の記事で、個人的な備忘録(ドイツ遠征記、バルセロナ遠征記)を書きました。僕自身が振り返りたいだけの自己満足記事だったのですが、お読み頂いた方、有難うございました。
ただ、ブログテーマから少しイレギュラーな記事だったのですが、今回はセレッソネタに戻します。
リーグ開幕まで、後2週間という所になってきました。宮崎でのキャンプも終え、チームは帰阪。歩夢が退団し、ヨニッチが入団するか?という所はありますが、小菊さんの中ではある程度、スタメンのイメージは湧いているのではないかな?と思います。
そこで、今回は今年のセレッソを個人的な視点で占ってみようと思います。少し前に、小ネタ集を書きましたが、
今回は、真面目に書いて行こうと思います。まあ、小ネタも真面目に書きましたが(笑)
そんな所で、行ってみましょう!
過渡期のセレッソの注目点
今年の選手の補強動向を見ていて、この章題の通り、セレッソ強化部の苦心を伺えました。
以下に、その辺を少し詳しく書いて行きます。
今のセレッソの年齢層はどういう状況か?
昨年、クルピが退任した時に書いた記事です。
この記事を含め、過去のレビュー記事でも何度か書いているのでが、個人的に考える今のセレッソは、
過渡期である
と思っています。チームの入れ替え、維持の所で非常に苦心している最中だ・・・という所ですね。
サッカー選手において働き盛りと言える選手は、20代の選手ですよね。今は医療技術も上がってきてるだろうので、選手寿命も長くなってきてる印象はありますが、日本代表なんかを見てても20代の選手が中心だと感じますよね。
それを念頭に、今年のセレッソ在籍選手の年齢別の一覧を貼りますので、参照してください。
図表の通り、平均年齢は27.5歳。ヨニッチが加入すればもう少し上がりますが、年齢の数字だけを見ると、ある程度は理想に近い年齢層になってきています。
ただ、ここで注目してもらいたいのは『色分けしたグループ』の種別です。
白色:2020年シーズン以前からの在籍選手
朱色:2021年シーズンの加入/復帰選手
黄色:2022年シーズンの加入/復帰選手
この色分けを見て、何か感じることはないでしょうか?
個人的に感じたことは、
今年22~29歳の選手全員が、『去年』か『今年』の加入/復帰選手だ!
という事ですね。
チームの軸となるべき20代の選手で、2020年以前の加入選手が誰一人といないのですね。昨年までの主力選手で言えば、この年代は坂元と歩夢が居ました。ただ、今年にこの2人が海外移籍を果したことで、より顕著なコントラストを描くことになってしまいました。
チームの継続性という所で見ると、やはり歪な年齢構成と言えるかと思います。なぜ、そのような事態になったのか?という所を考えていきます。
年齢の歪さ。その原因は?
これも少し前に書いた記事です。
ここにも少し、僕の考えを書いたのですが、現状のセレッソのメンバー構成が歪になったのは、
セレッソU23初期の選手が、誰一人、モノにならなかった
という所は大きいかな?と思います。
名前を挙げると、庄司、前川、西本、森下、この辺りですね。その後に続く、歩夢や西尾が奮闘してますが、初期の選手が主力として定着できなかったのが本当に痛かった。5年位の前のチーム計画が失敗に終わり、それ故にこの辺りの年齢層を補強に頼るしかない現状。
肩を持つ訳ではないですが、ここに現・強化部の苦心を感じます。ピンポイントで、その年齢層を補強する必要がある。というか、そうせざるを得ない位に年齢層が歪になっていたというか(苦笑)
そして、坂元から加藤陸次樹、そして今年は上門や中原、毎熊と、この年代のJ2で有力どころの選手を3年連続で中心に獲得できているのは素晴らしいと感じます。今年加入組も、坂元・加藤に続いていって欲しいですね。
過渡期から変革期へ。
個人的に今年、注目している点は、やはり、
20代の選手の活躍があるか?どうか?
という所ですね。
上の表では、昨年の最後の試合となった天皇杯準決勝:浦和戦で、スタメンとベンチ入りした選手を載せてますが、明らかに30代が中心。今年は、
『30代の選手を20代の選手が超えて行けるのか?』
という所を注目したいですね。
清武は勿論のこと、乾は8番を背負って気合十分。陸・丸橋のSB陣も、易々とはポジションを明け渡さないでしょう。それでも、20代の選手が超えて行かないといけない。それを達成してくれないと、過渡期は終わらない。
過渡期から変革期へ
そういうセレッソを今年は見たいですね。
2022年に期待したい選手達
セレッソの公式Youtubeチャンネルでは、毎日、宮崎キャンプの練習風景が公開されました。その中で、調子が良さそうな選手、凄い能力が高そうな選手、サポーターなら色々と思うことはあるかな?と思います。
上門、シュートがエグいですよね!更に、個人的には中原の左足シュートが巻いてコースを狙ってる感があって好きですね。こんな感じで、セレサポの多くは、今年加入の『未知の武器を持つ選手』に期待してみたい衝動に駆られると思います。
ただ、個人的に今年に一番期待したい選手・・・というか、選手達は、
2021年の加入・復帰組の選手達
です。
上で貼った表を、もう一度貼ります。
僕が期待しているのは、ここの
マゼンタ・朱色
で塗った選手達ですね。
現役オーストラリア代表のタガート、原川や進藤の元日本代表組を筆頭に能力の高い選手が多いにもかかわらず、完全にスタメンに定着したな・・・と思えたのは、加藤陸次樹のみ。加藤ですら、嘉人の引退発表後はベンチスタートと小菊さんから完璧な信頼を勝ち得てないのですね。
怪我で離脱した乾も含め2021年加入組は、ほとんどの選手がその能力を100%発揮できずに昨年を終えてしまってると考えます。流石に、今年は奮起してくれるはず。2021年加入組の選手(乾は省きますが)が活躍してくれれば、上で書いた『変革期』にも入って行けると思ってます。
加えて彼らは、昨年のクルピ退任以降のおよそ半年、小菊さんの元でやっています。当然、その『やり方』も理解できているはず。今年加入組の選手と比べると、確実にアドバンテージを持ってるんですよね。そういう意味でも、加入1年目の去年よりやり易いはず。
また、これも上で貼りましたが、
京セラ創始者の稲盛和夫の言葉を引用して、その選手のチームに対する熱意を図るには、
そのチームに触れている『時間の長さ』
だと思います。イコール、在籍期間の長さ。その『時間の長さ』と言う視点でも、2年目の選手に期待したい所ですね。
(当然、2022年加入組も、2020年以前加入組も全員期待しているのですが。)
その2021年組の中でも一番期待している選手を1人挙げるとすれば、
原川力
ですね。ボランチの軸として、チームの軸として、本当に期待している選手。昨年は怪我に泣かされた印象が強いですが、今年はやってくれるのではないかな?と思ってます。
予想順位
これまで予想順位なんてものはほとんど書いてないのですが、以前の以下の記事で、
昨年度は後出しで予想を書きました。今年も『このラインだろう?』というのはあります。
折角なので、今回は理由も含めて先出しで順位予想をしておきます。
2022年 セレッソ順位予想
今年のセレッソの個人的な予想順位は、
6位
としておきます。昨年は12位でしたが、そこから考えて高いと思われるでしょうか?それとも、選手の能力を考えると低いと思われるでしょうか?
本当は7位としたかったのですが、希望込みで1つUPさせました(笑)以下にその辺の根拠も書いておこうかと思います。
6位の根拠
6位となる根拠を以下に書いて行きます。
ACLがない
昨年の12位を振り返ると、上に貼った『【セレッソ】2021年総括①:リーグ戦が下位に沈んだ最大要因は?』でもかきましたが、
コロナ禍でのACLがあったから
という事になります。
昨年末に発売された、嘉人の著書
を読まれた方も多かったのではないでしょうか?この著書の中で、
『バブル方式のACL開催がどれほど辛かったか?』
が克明に書かれています。
予選リーグのタイ遠征から、5週間の隔離生活。著書から引用すると、この期間で嘉人は体重71kgから66kgまで落ちたらしいです。また、隔離期間が終わる日付が変わった直後の深夜にチームも解散にした位、チーム全員が精神的にきつかったとのこと。
そんな状況下、またACLの試合が入るための過密日程で13連戦を戦わないといけなかった訳です。しかも、国内戦だけに集中できる日本のチームと戦わなくてはならない。チームは言い訳しませんが、フェアとは言い難い状況ですよね。そしてこの時期に調子を崩し、しばらくしてクルピ退任と、昨年のターニングポイントとなった時期とも言えます。
昨年のコロナ禍のACLのコンディション調整と試合の準備が、如何に難しかったか?がよく分かります。ただ、逆に言うと、
ACLのない今年は、コンディション調整と試合の準備は滞りなくできるはず
という事になります。
また、昨年の戦力でもしACLがなかったら?を考えた場合、 『【セレッソ】2021年総括①:リーグ戦が下位に沈んだ最大要因は?』で、
5位くらいの評価はできそうかな?
と書きました。何度も書きますが、ACLが無ければ・・・という所です。
今年はACLがありません。ここでは、とりあえず順位を昨年と同じく5位予想とします。そこから、メンバーの比較で順位を増減させます。
今年の戦力の大きなマイナス点
今年、去年の戦力と比較すると、大きく違うのが以下の点ですよね。
- 坂元:オーステンデ移籍
- 歩夢:グラスホッパー移籍
この2選手の不在は、かなり大きい。とりわけ、歩夢の不在がとても大きい印象ですね。
坂元不在のカバーは、候補選手が多い。それこそ、同じ左利きの中原とかは候補に挙がってくるでしょうし、ポルトガルの前評判を聞く限りはパトリッキも強そう。また、この辺りの選手がカバーできずでも、何なら清武を右にしても(乾が左)回せそうなイメージはあります。
ただ、歩夢不在のカバーはかなり難しい。やはり、
歩夢のロングフィードがなくなったのが痛い
です。
また、近いうちに詳細を書こうと思っていますが、昨今のJリーグは、ポジショナルプレーの概念が非常に重要視されるリーグになってます。そして、この概念に基づいてポジショニングすると昔に比べて、
『選手間がかなり離れてる場合が多い』
と感じてます。そんな概念に対して、
歩夢は離れた距離でもパスを通す能力がある
んですよね。しかも、歩夢は両足ともでしたよね。右利きなのに、シーズン通して左CBを務めた位、左のフィードも凄かった。
そんな歩夢の能力は、進藤も、鳥海も、山下も、それこそヨニッチでもカバーが難しいかな?と感じてます。この辺、どうなるか?が不明な所を感じますね。もっと言えば、今シーズンのチームの命運を左右してる印象すらあります。
逆に言えば、歩夢が持ってない能力を他のメンバーは持ってる。そこを活用することになると思いますが、小菊さんがどうチームを作るのか?個人的に注目している点でもあるし、小菊さんの腕の見せ所かな?と思っています。
ACLなし + 歩夢不在 + 希望 = 6位
以上を整理すると、
- 昨年のメンバーで、ACLなしの予想(5位)
- 今年はACLなしでコンディション調整と試合準備は問題なし(±0)
- 昨年から歩夢の不在(-2)
- 希望(+1)
これらをまとめると、
2022年のセレッソは、6位予想
という事になりました。上振れして、トップ3に入れるか?という所かなと。
当然ですけど、セレサポとして、
セレッソが優勝できるように応援する!
ということは間違いなくします(笑)あくまで、客観的に見て・・・という所ですね。
1年後、この結果を持って、自分の予想の振り返りもしてみたいと思います。
そんな所で今シーズンもよろしくお願いします。
簡単ですが、今シーズンのセレッソを占ってみました。本当、20代の選手の台頭を期待したいです。原川を挙げましたが、加藤なんかも20番を背負って気合入ってるでしょうし、昨年の最後に試合に絡んだ為田も個人的には気になってます。
考えると、楽しみは尽きないですね(笑)早く、開幕して欲しいものです。
そして、今年もレビューは完走を目指して書いていこうと思いますので、宜しくお願いします。また、上の著書、嘉人の本を読んだ際、以下のツイートをしたのですが、
読んだ。
— 土塔えんじ🌸オタク系セレサポ (@dotou_eng_crz) January 19, 2022
男親として、世間的に恥ずかしいとされる事も、ありのまま書かれてた。ストレートな男やね。
家事の心得7ヶ条の以下3つ、
・すぐにやる
・新しいことに挑戦する
・やりながら修正する
見習いたいですね。
ACLの隔離、やっぱ大変やったんやね。#大久保嘉人 #俺は主夫 pic.twitter.com/30lPlNRY2H
新しことにも挑戦していきたいと思います。どこまでやれるか?は分からないですけど、このブログを通じて何かしらやって行こうと思いますし、報告させて頂ければと思います。
そんな所で、年始の挨拶ではありませんが、今年もよろしくお願いします(笑)
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