2023 セレッソ

【セレッソ】川崎戦:#俺たちの為田 グッズ化促進ブログ

セレッソ 0-0 川崎

2023.3.18 @等々力陸上競技場

試合後、色んなタラレバのあった引き分け。まあ、どちらかと言うと、悪い意味で・・・でしたけど(苦笑)

ただ、そこを目を瞑れば、非常に締まった良い試合だったな~とも思います。だからこそ、勝ちたかったとも思いますが。

そんな試合を振り返ります。得点シーンが無かったので、ハイライトっぽいところを。

試合内容・雑感

この動画をベースに語って行こうと思います。以降に各時間は、この動画の時間ではなく、『試合時間』と捉えて下さい。

●0:50~ マルシーニョの突破

いきなりヒヤリとしたシーンでしたね。GKからのロングパスに対して、毎熊と陸の間で起点を作られてマルシーニョのドリブルを許したシーン。

ハイプレスに行こうとした所をひっくり返されたような形。奧埜もハイプレスに連動しようとしてたので、そのエリアをカバーできない。この辺、試合立ち上がりでゴチャついたような所ですかね。

それにしてもマルシーニョ、この選手はやっぱり凄いですね。川崎は代表スタメンクラスの選手(守田、三笘、田中碧、谷口、旗手)が抜けて、チーム力はかなり下がってると思うのですね。

それでいて、このマルシーニョはこのレベルを保つ唯一の選手かな?と。個人的な印象ですが、逆にここを抑えれば、良い勝負に持ち込めるようには思っていました。

●12:05~ 2トップ裏で起点を作られる。

セレッソのシステムは4-3-3だとか言われますが、守備ブロックは4-4-2でした。この辺、僕の認識ではボール非保持時の時の並びをシステムと評してたように思うのですが、変わったのですかね?

まあ、それは置いておいて、このブログではお馴染み(?)の守備ブロックの4-4-2の2トップ裏で起点を作られました。

2トップ裏の起点

ここ起点で、サイドに振られる嫌な展開でしたね。

上でチーム力は下がってると書きましたが、この2トップ裏をどんどん攻略してくる川崎のパスワークは流石でしたね。シミッチに、2トップ裏で何度となく起点を作られてました。

前回に続き新潟を例に出して申し訳ないのですが、新潟は7人でこのエリアを攻略しようとしてましたが、川崎は5人で攻略してきます。故に、新潟は前線に3枚だけど、川崎は5枚が残る形。なので、そこからの前へのパスコースも多く、川崎の攻撃には迫力がありますよね。

その辺、やはりレベルの高さと言うのは感じさせられます。ビルドアップを5人で成立させられる、それだけ選手個々に技術に自信を持っている。だから、その選択できる・・ということ。何だかんだ、凄いです。

●17:28~ 山中のクロスから加藤のヘディング

前節の鳥栖戦と同じような形の加藤のヘディング。これは、加藤に決めて欲しかった(苦笑)この早い時間帯でリードできれば、去年の4-1の再現もあったと思うんですけどね。

ハイライト動画ではもう少し進んだ時間からですが、ここではこの秒数前(17:28~)からの状況を書かせてもらいます。このシーン、徳真がCB間に降りてビルドアップに参加した最初のシーンだったと思います。それが、いきなりチャンスに繋がった。

それ故に、セレッソの攻めの糸口になった感じでしたね。ここは、メインのお題としてお話しようと思います。

●37:23~ 山中のクロスから毎熊のアウトサイドシュート

ここも左サイドからの決定的なシーン。ちょっと難しいけど、決めて欲しかったですね。

このシーン、為田ー真司のコンビが良かったです。ここも後述します。

●47:09~ 連携ミスからピンチ

ジンヒョンの徳真へのパスが流れ気味になった所をカットされてのカウンター。

相手のプレスがきつい分、もうちょっとシンプルでも良いかな?と見てる側は思うのですが(苦笑)ただ、ここは相手の橘田選手を褒めるべきかも?ですね。以前に、

サッカーの本質は球際

徳真自身が言うてましたが、まさにそれを行われた形でしたね。

橘田、チーム力が下がってる難しい状況で常勝チームのキャプテンを引き受ける・・という所で、個人的には好感を持った選手ですね。

●58:11~ カウンターからの毎熊のシュート

このシーン、#俺たちの為田 がめっちゃ走ってますよね(笑)自陣の左サイドでボールをカットした後、味方にボールを集めた後、相手陣の右サイド奥にまでボールを追いかけるという(笑)

為田の頑張りがあって、陸→毎熊のシュートに繋がりましたが、もう1つの注目は

陸の詰め

です。陸のクロスのこぼれを毎熊がシュートした時点で、陸もゴール前まで詰めてるんですよね。

今シーズンの公式戦初勝利となったルヴァン:FC東京戦。カピシャーバのゴールで盛り上がりましたが、その裏で陸は地味にゴール前まで詰めてます。

SBの選手がここまでサボらずに上がってくる。こういう泥臭くチームを後押しする姿、やはり流石だな~と思いますよね。今シーズンは開幕からベンチ外が続き、試合に出始めた今現在でも期するとこはあると思います。その覚悟を持った陸のプレーを、しっかりと見届けたいですね。

●72:28~ ジンヒョン→毎熊のシュート

これも、決めたかったな(苦笑)ちなみに、このシーンを本題にしようか?とも思った位、個人的に大好物なシーンで(笑)なので、少し長めに解説を。

このシーンの肝となるのは、

  • CBの背後へのボール。
  • CBがボールに一番近い(GKが前に出ない位)。
  • 相手FWが詰めてきている。

という状況。こういう時のCBのプレーを見てると、はっきりと

CBの腕の見せ所

と感じます。

CBの背後にボールが落ちる時、CBの目線はボール方向、つまり後ろ向きになります。なので、

後ろ向きにボールを追うCBは、どこから相手FWのプレスが来るか?がハッキリとは分からない

と言う状況になります。

CBの視界

後ろ向きにボールを追うので、相手FWがCBの視界からは外れてるんです。当然、GKや他選手からのコーチングや、自身の首振りの技術で多少は認識できると思いますが、それでもCBは不安な状況にあると言えます。

例外は居ますが、本職が守備のCBはMFほどボール扱いが上手くない。それでも、自分の後ろに来たボールを相手を背負いながら処理しないといけない。下手にGKへのバックパスを選択し、GKと呼吸が合わなければオウンゴールにもなり兼ねない状況です。一言で、難しい状況。

逆に言えば、だから、

CBのの見せ所

なのです。個人的に考えるこのシーンでのCBの必要な対応は、

不用意にボールをバウンドさせない。

ということだと思います。

何故、不用意にボールをバウンドさせてはいけないか?というと、

ボールが宙に浮いている状態は、自分の近くであってもコントロール外

になるんです。相手のチャレンジを受ける隙になる。ちなみに、分かり易い参考動画です。

CBの近くでボールがバウンドする形になってますが、相手にチャレンジされ、ボールを失ってゴールを許すという形になってますよね。改めて書きますが、宙に浮いてるボールはコントロール外の状態なので、相手のチャレンジを呼び込むことになりかねないのです。

加えて、バウンドさせるとボールが降りてくるまでに時間が掛かるのですね。この時間はイコール、

相手FWに間合いを詰められる時間を与えるという事

になります。だから、CBの裏に落されるようなボールに対しても、不用意にバウンドさせることは絶対に避けるべきことなんですね。

このシチュエーションで、絶妙なプレーが動画に残っています。披露したのが、元川崎:旗手。その動画が以下。

旗手はMFの選手なのでCBとはテクニックそのものが違いますが、シチュエーションは同じですよね。自チームのCKで相手のカウンター対応で旗手は最後尾に残り、クリアボールが自身の後ろに落ちそうな状態になりました。ボールを追うので、後ろから来る相手は旗手の視界に入ってない。

このシチュエーションで、旗手はボールをバウンドさせずに完璧なトラップが出来てます。これでは、相手は詰められないですよね。

この動画は旗手のテクニックを賞賛されたプレーでしたが、シチュエーションを踏まえて、

『バウンドさせると相手に詰められる可能性がある』ということを理解できている上での素晴らしいトラップ

なので、僕は大絶賛に値するプレーだったな~と思います。

では、これらを踏まえて今回の川崎#15のプレーを見てみると・・・

この選手、怪しいなw

と言うところは一目瞭然でしたね(苦笑)既に、ステップワークから怪しいのですけど、毎熊のマークに行こうとしてボールの落下地点を見誤る。その後も、ボールに触れずバウンドを許す。そこを、毎熊に掻っ攫われる。

僕自身はセレサポと同時に、1サッカーファンでもあります。元々、現役時代はCBでもありました。だから、このシチュエーションでCBがプレーをする状況の時、相手とは言え『どんなプレーを見せてくれるのだろう?』と思うのですね。そのCBの腕の見せ所で、ボールに触れられずにバウンドさせてる姿を見ると、

残念

と思います。やっぱ、 1サッカーファンとして凄いプレーは見たいのですよね。

ただ、セレサポ視点で言えば、

残念www

という感じでもあるんですけどねw ここ、毎熊、上門にきっちり決めて欲しかったな。川崎の先々を考えても、このCBへの精神的ダメージをここで与えておけば・・・という所だったんですけどね。・・・ちょっと、僕の中のブラックが出てますねww

先のW杯でも、このプレーに注目してましたが、W杯に出るクラスの選手は全く処理ミスしないんですね。そこからの失点やピンチというのは、ほぼなかったんではないかな?と。流石やな~と思って見てました。

また、総じて上手い川崎の選手から、こんなプレーが出たのは驚きでもありました。逆に言えば、谷口とかでは見なかったミスですよね。良くは知らないのですが、#15は怪我人続出のレンタルバック?の選手なんですかね?川崎のしんどい台所事情を垣間見た気もしました。

以上、元CBによる『苦手だったCBのプレー解説』でしたww 

自分が出来なかったから、逆にその重要性を知っている

という所で現役から離れて久しいですが、注視したいCBのプレーです。

本当、このプレーでCBが素晴らしい処理をしても、まずハイライトに残らないんです。そういう意味で、この#15がミスってくれたのは、ここで紹介するきっかけをくれたという意味でも感謝しています(笑)

●79:15~ 大南ハンド

疑惑のシーンその1。 ハンドやろ!!!!www ボール、明らかに外にかき出しているし、その後ろにレオセアラもいたし。

ルール改正で、ハンドはレフェリーの主観要素が強くなったように思います。判定基準を深くは知らないですけど、意図的かどうか?みたいな解釈も判断に含まれて来るのですよね。それ故に、人によって判定がブレるというか。

そもそも、

意図的なハンドなんて、ほとんどないやんけ!

とは思います。普通にサッカーしてれば、誰もハンドなんてしようとは思わない。意図的にハンドしようとする選手なんて、マラドーナとスアレスくらいでしょ(苦笑)

それを考慮に入れてしまうから、人の主観が強くなる。ルールの構造の問題があるようには思いますよね。手を開いていて、その手にボールが当たったという『ファクト』だけの判断で良いと思うのですけどね。

ハンドの件はこれ位にして。ここも、川崎の選手目線で。

このプレーも1サッカーファンとして、

残念www

・・・あ、間違いました。

残念。

と言う感じでしたw 実は上の#15のプレーと全く同じで、空振ってボールをバウンドさせてるんですね。このシーンでも、(相手が近くにいる状況で)CBがボールをバウンドさせることの愚かさを理解できると思います。ハンド云々は置いておいても、このプレーもCBとしては、はっきりと失格なんですね。

少し余談、僕の印象論ですが、大南はCBとしてプレーするには『雑な選手』と感じてます。彼のプレーはレイソル時代から数試合程度しか見てないですけど、見る試合、見る試合で必ず雑なプレーを目にしていて、悪い意味で印象に残ってる選手でした。そして、今回もまた(苦笑)

良く言えば『粗削り』。その良く言う方で潜在能力が高いとかって所なんでしょうけど、技術に拘る川崎には、似つかわしくない選手のようには感じてました。ここから鍛える・・・という所なのかな?

ちなみに、この2項で川崎の選手を叩く形になってますが、個人的に川崎のサッカーは好きですし、チームに悪い印象は全くと言っていい程ありません。ただ、そういう個人的な位置づけのチームだからこそ、この両CBの残念なプレーが出たのが少し残念に思った次第です。

まあ、自身が経験しているだけに、無駄にCBに対する見る目は厳しいと思います(笑)

●91:25~ オフサイド?

疑惑のシーンその2。川崎のオフサイドは無さそうでしたね。川崎にとっては、不運な所だったと思います。ってか、小林悠の裏抜けは上手いな(苦笑)

これはセレサポ目線ですが、だから、ゴールが決まってたかどうか?は実際問題は微妙だと思ってます。動画を振り返ると、アシスト未遂と言う形になった家長がボールを蹴る前に主審が笛を吹いているように見受けます。

それと同じく、家長がボールを蹴る前に進藤と山中が手を挙げてプレーを止めてます。なので、少なくとも家長がボールを蹴る前後で主審は笛を吹いているのは確実かと。

その上で、笛が鳴ってから川崎がゴールを決めてオフサイドディレイだのなんだの叫ばれるのは、フェアではないですよね。こちらは、主審の笛が鳴ったからプレーを止めた状態ですからね。少なくとも、この時の山中の立ち位置なら、笛で止められてなかったら家長のクロスをカットできていた可能性も高かったと思います。

オフサイドを『ファクト』で語るなら、セレッソの選手が笛で止まった『ファクト』も語ろうや・・・という所ですね。

まあ、セレサポ目線の正論はこの辺で。

川崎サポがこれを見るか分かりませんが、これ以上はお互い平行線をたどるでしょうしね。お互い、割り切れないのは一緒です。偏見なしに見れば、どちらのチームも被害者・・・という所なんだとは思います。

●選手を褒め称えましょう

僕は最近は全く見ないのですが、ジャッジリプレイの放送内容も交えて、セレサポの不満が溜まっているように見受けます。

実際の所、サッカーは結果でしか語れないんですね。お互いが声高々に不満を言うも、結果は基本的には覆らない。PA内で相手が手にボールを触れてもハンドなし判定で、オンサイドだったけどオフサイド判定だった・・・という結果があるのみ。

何故、そうなったか?という所に個人的に興味は湧かなくて、だからジャッジリプレイも見ない・・・という感じです。なんで、個人的には終わった事・・・というところです。

ただ、セレサポの不満も大いに理解できます。僕もセレサポの端くれではありますし。なんで、僕なりの戦犯を1人挙げておきます。

この不穏な空気を作った戦犯を挙げるのであれば、審判・・・ではなく。それも勿論そうなんですけど、審判以前に1人の大悪党がいます。

それが、

ボールを手で触った『大南』

そもそも、コイツ(←あえてw)が手でボールに触らなければ、恐らくセレッソ側に不満は出なくて。だから、川崎のオフサイド誤審も、セレッソ側は『ラッキー!!!』という位の感覚になってたと思うのですね。全ては、

ボールを手で触って、セレッソ側の話をややこしくした大南のせい

だと思うようにしてます。

・・・半分冗談ですw まあ、半分本気だから上で『雑な選手』のくだりを書いてるんですがw ただ、判定にエンヤコラ言うて不満を溜めるよりかは、こう思ってる方が僕は気が楽です。

実際の所、この試合、とても白熱した良い試合だったと思うのですね。川崎ペースには違いなかったですけど、セレッソも隙を見ていくつかの決定機も作れてたし、相手のミスに乗じてあわや!という所まで行ったシーンもありました。また、川崎側もCBはアレでしたけどw、トータルで見ると流石の強さでしたよね。

お互いリーグ戦の順位が振るわず、負けられない試合と言う位置付けで、このスリリングな試合は非常に面白かったと個人的には感じてます。先々で、この試合を振り返った時に『あの試合は誤審が・・・・』ではなく、

両チームの選手たちが奮闘した良い試合だった!

と言えるように記憶に残しておこうと思います。

サッカーの主役は、あくまで『選手』。自分なりの思想に基づいて、自分の中で決着をつけておきます。


そんな所で本題へ。サッカーのことを話しましょう(笑)

終始押され気味でしたが、セレッソも何も出来てなかったという訳でもないという印象はあります。その辺の解説でも。

上の試合内容・雑感で省いたセレッソの良かった2シーンを書いてみます。

川崎への対抗策:サイドチェンジ

そもそもですが、鬼木体制になって以降の川崎との対戦時に、個人的な注目点は、

セレッソがサイドチェンジが出来るか?潰されるか?

というところ。

概要レベルで川崎の特徴は、高い技術によるボールポゼッションとネガティブトランジション時のプレスだと思ってます。これを可能にしているのが、

選手間で近い距離を保つこと

所謂、密集で攻めるということ。

人が密になるので、パスコースも作り易い。プレスもし易い。ボールサイドでとにかく決着をつけたいのが川崎。それが川崎の狙いとすれば、

逆にボールと反対サイドは大きなスペースがある

んですね。だから、

川崎相手にサイドチェンジは有効な手段

という所です。

ただ、サイドチェンジは正確に蹴るには、

  • 反対サイドのフリーな味方を探す
  • ボールを自分の蹴り易い所に置く
  • ボールを蹴る

の3挙動が必要です。長いボールを正確に蹴るのに、時間とスペースを必要とする感じですね。その時間とスペースを、川崎の強度の高いプレスの中で作らないといけない。この駆け引きで勝てれば、川崎を崩すチャンスが生まれる・・・という見方をいつもしています。

成功のプレーイメージは、日本代表選出おめでとう!瀬古歩夢のロングフィードですね。2-5で負けた試合ですけど(苦笑)

この時、セレッソ陣内の左半分に川崎の全選手が密集してますよね。ピッチの4分の1に全選手が集中してます。だから、前述の通り、パスコースも多く作れて、ネガティブトランジション時のプレスも速く強い。

でも、それをあざ笑うかのような、歩夢の逆サイドのへのロングフィード。このシーンが表すように、川崎の密集に対する大きな対抗手段が、サイドチェンジだと思ってます。

前置きが長くなりましたが、つまりはこの試合で言う所の、

ヨニッチのサイドチェンジ

ですよね。

でも、このサイドチェンジに至るまでにいくつかの段階もあって、そこを踏まえていきます。

17:28~  加藤のヘディングに至るまで。

加藤のヘディングに繋がったシーンを、1個1個、紐解いていきます。

まず、川崎のフォーメーション的な所で言うと、4-2-3-1/4-3-3的な所だったんではないかな?と思います。

前節の鳥栖戦の結果を受け、この試合も真司ー奧埜ー徳真のトライアングルでビルドアップをしていくつもりだったと思います。その出口となるのが、4-3-3のサイドのエリア。

4-3-3の狙い目

まあ、所謂4-3-3の狙い目の所ですね。また、4-2-3-1で言えば、

4-2-3ー1の狙い目

少し狙えるエリアの広さは違いますが、ウイング/サイドMFの裏という意味では、狙いは共通です。左サイドで言うと、ここに山中なり為田なりがボールを受けて、クロスを入れて行くイメージ。

この試合の川崎は、真司-奧埜-徳真のトライアングルを対策してきた印象です。3人の内、降りた中2枚にマンマーク気味に来てた印象でした。

下がる2枚にマンツーマン

上図では、真司と徳真に突く形ですね。この時の真司・奧埜・徳真の立ち位置次第で、川崎は4-3-3にも4-2-3-1にも見えるような所でした。

そんな感じで、セレッソのビルドアップの立ち上がりに対して、川崎はセレッソトライアングルに対して人を付ける分、前線からのハイプレスは自嘲気味だったかと。

また、真司・徳真・奧埜にボールを持たせないのが優先で、CB:ヨニッチ・鳥海であればボールをある程度は持たせてもOKという判断が川崎にあったのではないかな?と想像します。

この辺が、試合後の小菊さんが言っていた所、

ただ、相手の守備の仕方が、私たちが想定してきた守備の仕方と違う部分もありました。

https://www.cerezo.jp/matches/result/2023031807/

という所かな?と。それほど、真司・奧埜・徳真のトライアングルを警戒されていて、フリーにさせてくれなかった。序盤、まごついたのは相手の出方に躓いた所はあったような気がします。

ただ、セレッソはここから次の手へ。

前述の通り、徳真をCBの間に降ろした形。真司ー奧埜ー徳真のトライアングルが逆さになった形。俗にいうサリーダと言うヤツですね。このプレーの特徴は、2CBをワイドに開くことによって、サイドの選手をより高い位置に付けられる事ですかね。

サリーダの役目

CBがサイド裏のカバーに行き易いから、サイドの選手も上がり易い・・・といったところ。ボランチが後ろに下がることでポンプのような役割を果たし、順繰りサイドが上がっていくような感じですね。

そう、徳真を2CBに降ろした狙いは、サイドの山中を1つ上げたかったんだと思います。具体的に言うと、川崎ののサイドMFを超える所まで上げたい。

狙いは4-3-3(あるいは4-2-3-1)の相手のサイドMFの裏。そこを取りたかったが、川崎が真司・奧埜・徳真のトライアングルを警戒してハイプレスを自重。川崎のサイドMFの立ち位置が思ったよりかは低かった。だから、

徳真を降ろして、山中の立ち位置を少し上げた。

という所かな?と思ってます。

そして、ジンヒョンからのパスではなく、ヨニッチからのサイドチェンジとしたのが、振り幅という所ですね。相手が密集と言えど、中央のジンヒョンからだとサイドへのパスも振り幅が少ないので、川崎への揺さぶりも小さい。

CB(ヨニッチ)からであれば、徳真が降りてることもあり、ワイドに開き気味。また、川崎のブロックは上の瀬古歩夢の動画例の所でも書きましたが密集でボールサイドに寄るので、サイドチェンジの振り幅としても更に大きくなりますよね。

また、これも前述ですが、CBにはある程度はボールを持たせても良いという判断が川崎にあったか?で、CBは余裕を持ってボールを持ててました。その為、サイドチェンジのキックを蹴るのに必要なスペースと時間は、CBであれば持てたんですね。

だから、ヨニッチはあれだけ綺麗なサイドチェンジを蹴れたのだと思います。まあ、後半に一本、相手に引っ掛けてましたけど(苦笑)

そして・・・・お待たせしました、ブログタイトルにしながらメインの話題に登場してなかった、

#俺たちの為田 の出番!!

です(笑)

この時の為田の動き、ヨニッチのキックモーションに合わせて中央に切れ込むような形に走ったのですね。この為田の動きに、

ヨニッチのフィードが為田に来る

と日本代表:山根は警戒したはずです。そうなれば、山根は為田をマークせざるを得ないですよね。

為田の動きと山根の警戒

ハイライトで、為田のランがよく分かるシーンを貼っておきます。為田のランに注目下さい。何故か、2回流れます(笑)

中央では、真司がチャナティップのマークに付かれてます。否、真司主導でチャナティップに左サイドに行かせないようマークさせてる感じですね。そして、為田が山根を引き連れる。結果、

狙いのサイドMFの裏で、山中が完全にフリーになる

という所に繋がってます。

完全にチャナティップに置き去りを食らわせて、後追い守備にさせてますよね。

これ、見事な崩しでしたよね。立ち位置だけでも、川崎を攻略できるんやな~と驚かされました。取り分け、

#俺たちの為田 のフリーランニングが光ったな~!!

という所ですね。山根をタイミングよく釣ったことで、山中がどフリーになりましたしね。後は、前述の通り、加藤が決めていれば・・・(苦笑)

チーム内の対応で、臨機応変さが光ったシーンだったのではないかな?と思います。続いて、もう1つの惜しかったシーンに映ります。

37:23~  為田のポジショニング+真司のドリブル

フリーの山中のクロスから、毎熊のシュートに至ったシーンを振り返ります。このシーンも惜しかったですよね。

このシーンを振り返って端的で表すなら、

『為田のポジショニング』と『真司のドリブル』が絶妙やった!!

という所ですね。

この時、セレッソは為田ー山中ー真司のトライアングルを作っていて、対する川崎は、山根ーシミッチー家長で守ります。真司がボールを持った時点で川崎のマークは、

  • 家長: 真司をマーク
  • シミッチ: 為田をマーク
  • 山根: 山中をマーク 

と言う関係性になってました。

ここでまず、『真司のドリブル』が絶妙な所を突きます。

この時、マークに付かれてた家長を避けて、真司はシミッチにドリブルを仕掛けるのですね。ここで、川崎はマークの受け渡しが発生します。受け渡しの流れはこんな感じ。

  • 家長: 真司のマークをシミッチに任せた。
  • シミッチ: 為田→真司にマークを変えた。
  • 山根: 山中→為田にマークを変えた。

と言う形に。

ここまで書けば、もうお気付きですよね。この時点で、

山中は既にフリーになってる

のですね。真司がシミッチにドリブルを仕掛けたことで、川崎のマークにズレが生まれてました。

そして、心憎いのが

為田のポジショニング

ですよね。あえて相手3人の中央に立つことで、

相手にマークの受け渡しの作業を発生させている。

という所はありますよね。

真司がドリブルを仕掛けた際、為田はシミッチの視界に1度入るんですよね。そして、そこから真司のドリブルに合わせて、すっとシミッチの背後に入る。この動き、シミッチや嫌だと思います。

また、真司→山中へパスが通った後、今度は為田は山根の背後に入る動きを取っていってます。日本代表の山根だからこそ、この為田の動きは見えてる。山根も為田に背中を取られたのが分かってるはずなので、山中のチェックには行けないですよね。この為田の立ち位置、山根からすると嫌だったろうなと。

結果、山中はどフリーのノープレッシャーでクロスを上げることに成功。毎熊、決めてくれ(苦笑)

これらを踏まえて、もう1度、動画を見て下さい。ここでの注目は為田は勿論なんですが、川崎SB:山根の身体の向きがどうなるか?を見てると分かり易いと思います。

日本代表:山根、

身体の向きをコロッコロ、変えさせられてる

というのが分かると思います。真司のドリブルの仕掛け、為田のポジショニングが、日本代表選手をも混乱に落とし込めてると思います。

浦和戦のレビュー記事で、『矢印』の話をしました。

あくまで、佐藤寿人の使う『矢印』というワードを自分なりに考えて、

『人の動き』と『身体の向き』の両方で『矢印』が現れ、その『矢印』の先端と根本でその強弱が生まれる

と落とし込みました。そして、戦術とは、

相手の『矢印』をどうやって出させるか?の方法論

と理解しています。

この前提でこの試合の為田の動きを考えると、

為田は相手の『矢印』をどうやって出させるか?をよく理解して動いている

ということが凄くよく分かると思います。この2シーンで言えば、日本代表SBを相手にしても、自分の思い通りに『矢印』を出させてますよね。

  • ヨニッチのキックモーションに合わせて動いて『山根を動かす』
  • 真司のドリブルと合わせて、『山根の身体の向きを操る』

完全に手玉に取ってる印象すらあります。

本当、戦術(どうやって『矢印』を出すか?出させるか?)と言う視点で見ると、為田の動き/ポジショニングは非常に楽しいです。味方をフリーにさせる動きが本当に秀逸で、常時、使われる理由もよく分かりますね。

商品化なるか?#俺たちの為田

セレッソグッズの件は募集は終わったようですが、面白い企画ですね。

しっかりと、#俺たちの為田 がアイキャッチ画像に刻み込まれてる(笑)僕のフォロワーさん界隈でワイワイやってるだけなのか?と思ってたのですが、公式でもしっかりと把握されてるのがちょっと笑えますよねw 

さてさて、どうなりますでしょうか?この記事が、商品化に繋がることに一役買えれば幸いです(笑)

でも、本当、最近の為田のプレーは戦術的な視点で面白いと思うので、今後も注目していきましょう!!

そんな所で、宣伝を。さがっそ大阪ですが、スポンサーが付きました(笑)豪華優勝賞品を提供頂きました!

さがっそ大阪:第4回テスト会 豪華優勝賞品!!!!

今回、優勝賞品の提供は、

あんことおはぎ 日々餡 様

です。以前にこのブログでも紹介したことがあるのですが、僕の20年来のセレサポの友人:つとさん(@tsuto1974)からご提供頂けることになりました!!!!

日々餡オンラインショップ

どの商品になるか?は現在調整中ですが、本当に美味しいですので、是非、今回のさがっそ大阪で優勝を狙って見てください(笑)

以下、募集要項です。

さがっそ大阪 第4回テスト会 開催!!!

さがっそ大阪 第4回テスト会を実施します!

4/2(日) 10:00 ~ 15:30(大阪メトロ:なかもず駅スタート)

という所で予定しております。

既に数チームのエントリーがあり、開催決定です!!!! 今回、ご新規様もエントリー頂けました。有難うございます!!

まだまだ、募集中ですのでお誘いあわせの上、ご応募頂ければ幸いです。応募方法等、こちらも参照してください。

さがっそ大阪 第4回案内

さがっそ大阪とは・・・・こんな感じの事をやってます。昨年12月の前回開催のレポートです。

ぜひぜひ、興味のある方はご参加ください。宜しくお願い致します!!

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